どうもこんにちは、いろ覇です。
舞台をプレミアリーグに戻し、敵地セント・メリーズ・スタジアムでの試合に臨むユナイテッドについての記事です。
試合プレビュー
CL第4節 対イスタンブールBBSK戦で招集メンバーから外れていたマクトミネイはこのサウサンプトン戦でも起用できない可能性が高いそう。
ソース
どうやら先日のUEFAネーションズリーグで怪我を負っていたらしく、その後のウエストブロム戦では途中出場していましたが後になって症状が悪くなったのかもしれませんね
一方でポジティブなニュースもあり、CLで途中交代したリンデロフ、ワンビサカはリーグ戦に間に合うかもしれないとのこと。
サウサンプトン側も主力を怪我で欠いており、ストライカーのイングスやウインガーのレドモンドらがこの試合に欠場すると見られています。
スタメン
サウサンプトン
(ウォード=プラウズがブラウズになってました。後になって気づいた😫)
ベンチ入り
5スティーブンス、7ロング、14オバフェミ、23テラ、27ディアッロ、40エンルンドゥル、44F.フォースター
前情報の通りイングスとレドモンドはスカッドから外れました。
442で前線からハイプレスをきっちりかけてくると予想。
指揮官のハーセンヒュットルはライプツィヒの原形を作り上げた知将で、ユナイテッドは前回対戦時、辛酸を舐めさせられました。
要警戒なのはウォード=プラウズのセットプレー。
中村俊輔選手並みにプレースキックの精度が高いのでFKは勿論コーナーに逃げても全く安心できません。
今シーズンも既にFKから2ゴールを挙げています。
マンチェスター・ユナイテッド
ベンチ入り
こちらは間に合うかどうか不明であったリンデロフとワン=ビサカがスタメン入り。
予想フォーメーションはダイアモンドの442。
個人的には嫌いな陣形です。
中盤の底に大きな負荷が掛かるのですが、今のマティッチでは捌き切れないと思う。
そしてここ数ヶ月ピッチ外のトラブルばかりがクローズアップされるグリーンウッドが久々に先発起用されています。
若いうちから大金を得てしまうと性格が豹変してしまう人間は数多いですが、彼もその1人になってしまうかどうかの分水嶺が今だと思うので、誘惑に負けずフットボーラーとして精進を続けて欲しい。
試合内容
サウサンプトンの激しいプレスにまたも苦戦するユナイテッド。
しかしながらこの日のホームチームはイージーなミスも多く、6分にはパスミスからグリーンウッドに決定機。
GKを交わして後は無人のゴールにボールを流し込むだけでしたがなんとこれを外してしまいました。
幸先よく先制出来たと思っていたので思わず大声をあげてしまいました。
これでは試合に集中できていないと見られても致し方ないです……
チャンスを逃した代償
すると22分、コーナーからウォード=プラウズが素晴らしいキックでニアサイドのベドナレクへボールを送り、そのままヘディングシュートがゴールネットに刺さりサウサンプトンが先制。
マークについていたラッシュフォードがやや対応を誤ったのを差し引いてもかなり厄介な軌道だったのでこれはキッカ―を褒めるべきかもしれません。
29分にはユナイテッドに再び決定機。
またもやグリーンウッドが今度はペナルティアーク中央部でフリーでシュートチャンスを迎えたのですが、これもGKの正面。
こぼれ球がブルーノの足元へ転がり再度決定機になりますがこちらもキーパーに阻まれました。
期待値では圧倒的にユナイテッドペースなのですが決めきれない展開が続きます。
チャンスを手放し続けるユナイテッドに更なる試練
32分、サウサンプトン左サイドのジェネポのドリブル突破にフレッジがエリア手前の危険な位置でファウルを犯してしまいます。
ウォード=プラウズのキックはややファーサイドに寄っていたデヘアの指先を掠めてサウサンプトンに待望の、ユナイテッドにとっては地獄に突き落とされる2点目が生まれました。
このプレーでデヘアは負傷してしまい、結局前半でピッチから退くことになります。
勇気の2枚替え
2点のビハインドで折り返したユナイテッドは後半頭から2枚の交代カードを使用してきました。
負傷のデヘアに替えてヘンダーソン。
精彩を欠くグリーンウッドに替えてエル・マタドールことエディンソン・カバーニを投入しました。
カバーニの投入により前線からの守備が改善したユナイテッドは後半の多くを相手陣内で過ごせるようになりました。
そして下部組織出身の期待の俊英ヘンダーソンもシュート対応、ビルドアップ共に良好で正直デヘアより安心して見ていられました。
そして60分、右サイドに流れたカバーニのクロスをブルーノが冷静にトラップして勢いを止め、そのまま右足を振り抜きユナイテッドの反撃開始!
74分にはコーナーからのチャンス。
コーナーキックはGKに弾かれますがボールは丁度バックアップに回っていたフレッジの元へ。
フレッジはワンタッチで横にいたブルーノへパスし、18番の放ったシュートのディフレクションに今度はカバーニがストライカーとしての嗅覚を発揮しなんとアウェイチームが2点ビハインドから同点に追いつきました。
リプレイを見るとカバーニだけがディフレクションした後に動き始めていたので、この動きをチームの後輩たちにも伝授してほしい。
歓喜の時
正直サウサンプトンとしては後半はもう少し守備的に行ってよかったと思います。
今のユナイテッドがバスを止めてきた相手に何もできないというのは火を見るよりも明らかですので。
同点に追いついたユナイテッドは一層攻勢を強め、ATにはラッシュフォードのクロスに再びカバーニが頭で合わせなんとなんと試合がひっくり返ってしまいました。
斜め後方から迫ってくる難しいボールだったのですが、見事にタイミングを合わせてニアサイドに流し込む技術。
試合は2vs3でアウェイのユナイテッドが勝利しました
動画ハイライト
交代選手
ユナイテッド
46分 in:ヘンダーソン、カバーニ out:デヘア、グリーンウッド
84分 in:ウィリアムズ out:テレス
72分 in:ロング out:ジェネポ
90分 in:ディアッロ out:アームストロング
94分 in:エンルンドゥル out:カイル・ウォーカー=ピータース
データ
シュート数はユナイテッドの方が勝っていますが、他の数字を見ると拮抗しています。
両チームともにオフサイド0という試合は中々珍しいですね。
ユナイテッド側ではラッシュフォード、ブルーノ、フレッジ、テレスが複数のキーパスを記録しており、チャンスメイク能力についてはだいぶ向上してきた感もありますね。
特にフレッジは守備貢献だけではなく、ここ最近は攻撃面でもチームの屋台骨を支える働きを見せているので、獲得時に期待した姿に変貌を遂げたように見えます。
ビッグチャンスの数を見るとサウサンプトンが0に対してユナイテッドが6つあったのでxデータでは差がついていそうな予感。
xデータ
(参照:Southampton 2 - 3 Manchester United (November 29 2020) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)
やはりxGを見るとアウェイチームが大きく上回っていましたね。
前半に2つ、後半にも1つビッグチャンスを逃しているので、ユナイテッドとしては最後の局面での精度向上が引き続き課題となります。
MVPは勿論この選手
(https://twitter.com/ECavaniOfficialより)
出場45分で2ゴールアシスト
xG:0.75、xA:0.29という優秀な数値を記録しており、獲得当初の批判の声を実力でねじ伏せています。
逆に言えばサウサンプトンは2点を期待値の低いセットプレーから奪っているという事で、これは大きなチームのストロングポイントと言えるでしょう。
ウォード=プラウズはこの試合でも直接FKでゴールを挙げたので、僅か10試合でFKから3ゴールというとんでもないスタッツになっています。
xGは0.06でしたが、ポストに直撃して難を逃れた前半26分のカイル・ウォーカー=ピータースのシュートがもう少し右に逸れていれば試合はホームチームの圧勝で終わっていたかもしれませんね。
あとがき
PSG戦を控えているのでレギュラーCB2人の片方を休ませてトゥアンゼベを起用して欲しかったという点を除けば素晴らしい試合になったと思います。
サウサンプトン側で気になった選手は左のジェネポ。
ドリブルのテンポが独特で対面するユナイテッドの選手達はかなり苦しめられていました
得点力が向上すればマネのようにリーグを代表する選手になるかもしれない。