どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
先週末にプレミアリーグの首位攻防戦でしのぎを削ってスコアレスドローに終わったマンチェスター・ユナイテッドvsリバプールのライバルマッチ、ノースウエストダービーですが、1週間後に再び相まみえる事になっています。(クジを引いたピーター・クラウチにちょっと文句を言いたい🙄)
今回はFAカップ第4回戦、今度は赤い悪魔のホーム、オールド・トラッフォードにて開催されるマンチェスター・ユナイテッドvsリバプールの1戦についての記事です。
試合プレビュー
マンチェスター・ユナイテッドはミッドウィークのフラム戦に欠場したリンデロフの復帰が見込めるため、欠場するのはこれまで同様フィル・ジョーンズとブランドン・ウィリアムズ以外は全員起用出来る可能性が高いです。
もしかするとアマド・ディアロのベンチ入りもサプライズとして考えているかもしれません。
一方のリバプールは相変わらず負傷離脱者を多数抱え思い通りの11人を起用できない試合が続きます。
前回欠場したメンバーの中ではジョエル・マティプにベンチ入りの可能性がありますが、加入早々得点を量産してチームを救ったディオゴ・ジョタは復帰までまだ数週間かかるとのこと。
ウエストブロム戦以降プレミアでは勝ち星がなく、カップ戦を含めても新型コロナウイルスの影響でユース選手主体で臨んだアストン・ヴィラとのFAカップ3回戦のみでその試合も過去にバルサ移籍を巡って騒動になったルイ・バリーのゴールで前半を1vs1で折り返すなど、極めて深刻な不調に悩まされています。
追い打ちをかけるようにホーム、アンフィールドでの連続無敗記録も先日、バーンリーに敗れた事により69試合でストップするなど、この長いスランプから抜け出すのはいつのことになるのでしょうか。
スタメン
マンチェスター・ユナイテッド
ベンチ入り
1デヘア、8マタ、9マルシャル、17フレッジ、18ブルーノ、21D.ジェームズ、27テレス、31マティッチ、38トゥアンゼベ
ブルーノを先発メンバーから外しファン・デ・ベークを1月9日のFAカップ第3回戦、対ワトフォード戦以来の先発起用。
彼は密集地帯でのワンタッチプレーでは自らの持ち味の片鱗を見せてくれるのですが、全体的にまだまだ自分で仕掛けるという意識が希薄のように感じられるのでこのビッグマッチで自身を解放して少しエゴイスティックにプレーしてみて欲しいかも。
中盤のポグバ-マクトミネイという組み合わせは過去の試合ではうまく噛み合わない事が多かったですが、両者共に好調な中でユニットを組むのはもしかしたら初めてのことかもしれないのでこの不安が杞憂であると示してほしい。
リバプール
ベンチ入り
10マネ、15チェンバレン、18南野拓実、21ツィミカス、23シャキリ、27オリギ、47N.フィリップス、62C.ケレハー、76N.ウィリアムズ
リバプール側のマッチデイ・プログラムの表紙にも選ばれ先発が期待された南野はベンチスタートで左ウイングにはカーティス・ジョーンズを選択。
前回対戦時との大きな変更点はCBにアカデミー育ちのリース・ウィリアムズを起用してきた点です。
彼はスピードに難があるのでリバプールのDFラインの位置がどう変わるのかも注目したいポイントの1つ。
試合内容
試合序盤は1週間前とは反対にマンチェスター・ユナイテッドがプレッシャーをかける展開が続きリース・ウィリアムズとアレクサンダー=アーノルドのリバプール右サイドを集中的に狙うという意図が見えました。
そして10分には反対サイドからグリーンウッドがカウンターでペナルティエリアまで侵入し角度のない場所から右足でシュートを放つなど先制点はマンチェスター・ユナイテッドが取るのではないかとワクワクしながら観戦していました。
一瞬の油断
しかしながら先制したのはリバプール。
自陣ミドルサードでボールを失うとカーティス・ジョーンズのスルーパスにリンデロフ、ショーがお見合いのような形で一瞬反応が遅れるとその隙を待っていたかのようにここまで気配を消していたモハメド・サラーのチップシュートでユナイテッドとしては悔しい失点の仕方をしてしまいました。
大一番で輝きを取り戻した11番
26分、自陣ペナルティエリア手前でポグバがボールを刈り取ると、そこからファン・デ・ベーク→ラッシュフォードとボールが渡りラッシュフォードのノーステップ・ロングパスがミルナーの頭を掠めて反対サイドのスペースへ通るとグリーンウッドが快速を飛ばしてGKアリソンと1対1の局面に。
後ろから追いかけてきたロバートソンが大声を出して邪魔しようと試みたもののそれを意に介せず冷静にGKの動きをみてグラウンダーのシュートをゴールネットの左隅へ流し込みました。
☝ワンステップでこのパス!#ポグバ の守備から素早く攻撃に転じる #マンチェスター・ユナイテッド。#ラッシュフォード のピンポイントのロングパスを受けた #グリーンウッド が、落ち着いてシュートを決めた!
— Goal Japan (@GoalJP_Official) January 25, 2021
🏆 #FAカップ 4回戦
🆚マンチェスター・U×リヴァプール
📺見逃し配信は #DAZN で https://t.co/OaOrw6pBTn pic.twitter.com/eMn1DMkU5q
この異常なまでの落ち着きがグリーンウッドの持ち味だと私は思っているので、このような試合でそれを発揮できたのは今後にとってもすごくポジティブな出来事だと考えています😁
前半は1vs1で折り返すことになりましたが、シュート数やその中身を見るとマンチェスター・ユナイテッドが優勢に立っていた事は明らかです。
(参照:https://www.whoscored.com/Matches/1519786/Live/England-FA-Cup-2020-2021-Manchester-United-Liverpool)
怪我人多発で万全ではない状態とはいえ、前年度のリーグ覇者相手にここまで優位に立てるようになったのはチームとしての成長を感じます。
今度はグリーンウッド→ラッシュフォードで勝ち越し!!
48分、チアゴのトラップが大きくなって流れた所にカバーニがプレッシャーをかけてボールを奪いグリーンウッドに横パスを送るとこの若き11番は先程の自身の得点を思い出したかのようにDFライン裏のスペースを狙ってロブパスを送り、このボールの処理をリバプール右CB R.ウィリアムズが誤ってラッシュフォードにチャンスが生まれてそのまま2点目のゴールが生まれました。
Marcus Rashford, as cool as you like 🧊#EmiratesFACup @ManUtd pic.twitter.com/zHlYtBXMW7
— Emirates FA Cup (@EmiratesFACup) January 24, 2021
ミスから同点に追いつかれたチームを救ったのはやはりあの男
勝ち越しに成功したマンチェスター・ユナイテッドですがその後はリバプールの時間が続き、57分には後ろから飛び出してきたミルナーにあわや同点というビッグチャンスを許すなど危険な状況に。
すると直後の58分、ビルドアップの場面でカバーニが迂闊なミスパスをしてしまいその流れのままにサラーのこの日2得点目となるゴールを許し再び試合は同点に。
Mo at the double ⚽💥#EmiratesFACup @LFC pic.twitter.com/cTSx3gM5Ye
— Emirates FA Cup (@EmiratesFACup) January 24, 2021
この拮抗した試合を決めにかかるべくスールシャール監督は66分に2枚の交代カードを切りました。
投入されたのはフレッジ、ブルーノで中盤のプレスとアタッキングサードでのひらめきを期待した投入でしょうか。
そしてその瞬間がやってきたのは78分。
既に一枚イエローカードを提示されているファビーニョがペナルティエリア左手前の位置でファールを犯しユナイテッドにとっては千載一遇のチャンス。
彼に2枚目のイエローが出されなかった事に不満を抱いていた丁度その時、
No stopping Bruno Fernandes 🔥#EmiratesFACup @ManUtd pic.twitter.com/gOCxdmJbOi
— Emirates FA Cup (@EmiratesFACup) January 24, 2021
ブルーノ・フェルナンデスのファーポストを狙った強烈なシュートがチアゴ・アルカンタラの頭を掠めるような低弾道でゴールネットの角部分に突き刺さりました😍
試合後のインタビューによれば、この試合前の練習でフリーキックを居残り練習しておりその成果が出たとのこと。
更にボールを蹴る直前にカバーニから「GKが立っている側に強いボールを蹴るように」というアドバイスを受けた事もこの劇的なゴールに繋がったのだとか。
-マンチェスター・ユナイテッド公式サイトより-
更に88分にはブルーノのクロスからカバーニにビッグチャンスが到来しますが、エル・マタドールのヘディングシュートは惜しくもゴールポスト直撃で試合を決定づける追加点とはならず。
(https://twitter.com/EmiratesFACup/status/1353416118623297537より)
試合はブルーノのFKで激闘を制したマンチェスター・ユナイテッドがリバプールを3vs2で下しFAカップ5回戦に進出しました。
そして気になる5回戦の相手はウエストハムに決定。
(https://twitter.com/EmiratesFACup/status/1353423227536736261より)
動画ハイライト
マンチェスター・ユナイテッド公式サイトでは20分の拡張版ハイライトもご覧になれるので、詳細を知りたいという方はそちらへ
ゴール⚽
18分:サラー
26分:グリーンウッド
48分:ラッシュフォード
58分:サラー
78分:ブルーノ・フェルナンデス
交代選手
66分 in:フレッジ、ブルーノ out:グリーンウッド、ファン・デ・ベーク
86分 in:マルシャル out:ラッシュフォード
62分 in:マネ out:ワイナルドゥム
81分 in:オリギ、シャキリ out:フィルミーノ、チアゴ
データ
(xG:Manchester United vs Liverpool Predictions & H2H | FootyStatsより)
カウンターのマンチェスター・ユナイテッド、ボールを保持するリバプールの様相は前回同様でシュートの数も両チーム14本で並びました。
両チーム共に失点シーンは不用意なミスから生まれたものでエラーをすれば即失点という緊張感のある試合だったとも言えます。
そんな中、FKから自らのキックで直接ゴールに叩きこんだブルーノ・フェルナンデスの凄さが改めて浮き彫りになりました。
この試合のブルーノは24分間の出場で
決勝ゴール⚽
ビッグチャンス創出1回
地上戦勝利2回
と並外れたクオリティを披露して一部フットボールファンに冷やかされていたビッグマッチで活躍出来ないという噂を一蹴する活躍でした。
𝙏𝙝𝙖𝙩 𝙬𝙞𝙣𝙣𝙞𝙣𝙜 𝙛𝙚𝙚𝙡𝙞𝙣𝙜 🔥🔴#EmiratesFACup pic.twitter.com/1EhcHbteqg
— Emirates FA Cup (@EmiratesFACup) January 24, 2021
また、先発出場で複数回得点に絡む活躍をみせたメイソン・グリーンウッドも
1ゴール⚽
1アシスト👟
2キーパス
ビッグチャンス創出1回
という素晴らしい結果を残し、パス成功率も17/20で85%を記録するなど確実性も備えたプレーでsofascoreの採点ではチーム1番となる8.3(10.0満点)と起用に応える活躍。
あとがき
オーレ・グンナー・スールシャール体制では初となるリバプール相手の勝利をもぎ取ってこれ以上ない最高のチーム状況ですが、気がかりが1つ。
86分にマルシャルと交代でピッチを後にしたラッシュフォードはどうやら膝を負傷しているようで、試合翌日に検査を受ける予定。
もしも彼が負傷離脱となった場合は左アタッカーのクオリティが一気に低下してしまうので軽傷である事を祈ります。
グリーンウッドの同点ゴールの起点となったロングパスは何度見ても気持ちがいい!
🤯🎯 This Rashford assist 🎯🤯#EmiratesFACup @ManUtd pic.twitter.com/IhPt6DZPLA
— Emirates FA Cup (@EmiratesFACup) January 24, 2021