*イングランド・プレミアリーグ第32節、オールド・トラッフォードで行われるマンチェスター・ユナイテッドvsバーンリーについての記事となります。
どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
昨日のFAカップはチェルシーとマン・シティのビッグマッチでチェルシーがティモ・ヴェルナーのお膳立てにハキム・ツィエクの得点で予想とは違いチェルシーが決勝進出。
マン・シティの魔法が若干溶けかかっている気もする今日この頃ですがユナイテッドは自分たちの試合に集中する必要があります。
試合プレビュー
マンチェスター・ユナイテッドはミッドウィークのヨーロッパリーグベスト8セカンドレグを2vs0で勝利し2戦合計4vs0で準決勝進出。
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中二日でプレミアリーグを戦わなければならず、相手は近年の対戦成績でやや苦手としているバーンリー。
幸いなのはヨーロッパリーグはホームでの試合だったので移動を挟む必要が無いという点ですがオールド・トラッフォードでのバーンリー戦で最後にユナイテッドが勝利したのは14‐15シーズンの2015年2月まで遡る必要があり、前回対戦となる昨シーズンは0vs2で敗れている相手なので今回も苦戦が予想されています。
怪我人はアントニー・マルシャル、個別トレーニングには復帰したもののまだ実戦復帰には時間がかかりそうなフィル・ジョーンズ、そして新型コロナウイルスの治療が終わりようやくイギリスに入国したエリック・バイリーもスカッドには含まれていません。
クラレッツの今シーズンは残留争いの渦中にあり、降格圏との勝ち点差は試合前の段階で6とまだまだ気が抜けない状況。
過去2試合はサウサンプトン、ニューカッスルといずれも順位の近いクラブに連敗を喫しておりこのマンチェスター・ユナイテッド戦でも勝ち点を逃す事になればシーズン2度目の3連敗になってしまうので是非ともドロー以上の結果で乗り切りたいところ。
怪我人はエースのアシュリー・バーンズ、ユナイテッド下部組織出身のロビー・ブレイディ、そしてイングランド代表正GKニック・ポープにも負傷の疑いがあります。
スタメン
マンチェスター・ユナイテッド
ベンチ入り
1デヘア、7カバーニ、8マタ、21ダニエル・ジェームズ、27テレス、31マティッチ、33B.ウィリアムズ、34ファン・デ・ベーク、38トゥアンゼベ
前節トッテナム戦で一定の成果を残したポグバの左サイド起用を継続。
ラッシュフォードがセンター、グリーンウッドが右サイドでカバーニはベンチスタートです。
バーンリーはセットプレーにほぼ全てをかけてくる事が予想されるのでマークの受け渡しでのミスを減らしミスマッチを無くすことが勝利の鍵。
バーンリー
ベンチ入り
16D.スティーブンス、19J.ロドリゲス、23ピーテルス、25W.ノリス、26バーズリ―、27M.ヴィドラ、31R.ナーティ、34J.ダン、38L.リチャードソン
クラレッツは中盤の枚数を増やして4‐5‐1を採用。
バーンズを欠いているからかそれともユナイテッド対策かは分かりませんが普段の試合で臨んでいる4‐4‐2を捨ててきたのはサプライズでした。
2戦連続ゴール中のマチェイ・ヴィドラはベンチスタート。
この采配が吉と出るか凶と出るか。
試合内容
キックオフ直後ほぼ最初のワンプレーでいきなりユナイテッドは失点の危機。
バーンリー視点右サイドから放たれたシンプルなロングボールに対してヘンダーソンとリンデロフが交錯。
ターゲットマンのクリス・ウッドがヘディングシュートでゴールネットを揺らしますが、このプレーはオフサイドに助けられました。
4分、ラッシュフォードが鋭い切り返しでDFを交わすと反対サイドのワン=ビサカへ展開。
ビサカのクロスに最後はマクトミネイがダイレクトシュート
10分には再びワン=ビサカのクロスに今度はポグバがヘディング
序盤からお互いの長所をぶつけ合う試合となり、ユナイテッドはラッシュフォード、バーンリーはウッドとお互いのFWがそれぞれ好調だったので見ごたえがありました。
そのラッシュフォードは角度のない所からミドルシュート、ウッドの方も31分にオフサイドで取り消しになった時と同様にRBロートンからの配球で強烈なヘディング。
前半最大のチャンスは38分。
ポグバのスルーパスから始まったユナイテッドのアタッキングサード侵入の好機、ラッシュフォードのラストパスにグリーンウッドはまさかのシュートミス。
攻撃の形は良かっただけにこれは悔しい。
ブルーノ、ボールに触れる事無く決定機を演出
日差し対策?で帽子を被るヘンダーソン
後半開始と共にユナイテッドは選手交代を行いフレッジに代わりカバーニがピッチへ。
そして陣形はポグバ‐マクトミネイのセンター、ラッシュフォードを左に回しエル・マタドールが1トップに入ります。
ユナイテッドの先制点はカウンターから。
バーンリーの攻撃を自陣左サイド高めの位置で止めるとここから得意のショートカウンター発動。
ラッシュフォードがナツメグ(股抜き)でロートンを抜き去るとそのまま左サイドをドリブルで進み、中に侵入する素振りを見せて相手CBの足を一瞬止めたタイミングで中にパス。
ボールを待ち構えていたのはブルーノ・フェルナンデスでしたが彼は迷うことなくこれをスルー。
最後はドフリーになったグリーンウッドが冷静に沈めて1vs0。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 19, 2021
19歳グリーンウッドが
3試合連続ゴール⚽⚽⚽
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グリーンウッドの活躍で
マン・ユナイテッドが5連勝達成👏👏
🏴プレミアリーグ第32節
🆚マンチェスター・U×バーンリー
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ブルーノ、後ろに目がついているのでしょうか。
余程の確信が無ければこのプレーは出来ないと思うのでやはり普段から首を振って周りの情報を把握しておくのは大事ですね。
勢いに乗りたいユナイテッドでしたが2分後にはコーナーキックから失点……
決めたのはバーンリー不動の右CBジェームズ・ターコウスキ。
マグワイアも普段ならもう少し身体を入れていたと思いますがイエローカードの累積というハンデがあったのでまあこれは致し方ないかな。
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今シーズンもシーズン終盤に本格化。追い込み◎のグリーンウッド
1vs1のまましばらく試合は進み、迎えた84分。
ポグバのサイドチェンジを受け取ったグリーンウッドは右サイドからカットイン。
左利きアタッカーにとってはこれ以上ない最高のチャンスにこの11番はファン・ペルシを彷彿とさせる小さいシュートモーションからの強烈なシュート!!
ボールはバーンリー4番、サウサンプトン時代には吉田麻也とも同僚だったジャック・コークの踵に当たりコースが変化してゴールイン。
幸運な形ではありますがこれでグリーンウッドはプレミアリーグ直近3戦で4ゴール1アシスト。
今季通算成績は5ゴールなので残り6試合で5得点という難しいミッションではありますが連続二桁ゴールにも一縷の望みが生まれています。
VDBバースデーアシスト、リーグNo.1サブのエディンソン・カバーニ
追加点は後半AT。
同点を目指し前掛りになっていたバーンリーからボールを奪いカウンター。
カバーニ→グリーンウッド→ブルーノ→ファン・デ・ベークとボールをつなぎ最後はエディンソン・カバーニがゴールを挙げて試合はホーム マンチェスター・ユナイテッドが3vs1で勝利
ファン・デ・ベークは4月18日が誕生日なのでこれがバースデーアシスト。
因みに彼のアシストはユナイテッドではこれが初めてでした。
そして途中出場のカバーニもゴールを上げてリーグ戦8点目。
内4つが途中出場での得点で、クラブでこれを上回っているのは10‐11シーズンのチチャリート、98‐99シーズンのオーレ(スールシャール)のみなのでその優秀さがよく分かる数字です。
動画ハイライト
ゴール⚽
48分:メイソン・グリーンウッド(👟マーカス・ラッシュフォード)
50分:ジェームズ・ターコウスキ(👟アシュリー・ウエストウッド)
84分:メイソン・グリーンウッド(👟ポール・ポグバ)
90+3分:エディンソン・カバーニ(👟ドニー・ファン・デ・ベーク)
交代選手
84分 in:ファン・デ・ベーク out:ラッシュフォード
バーンリー
88分 in:ヴィドラ、ジェイ・ロドリゲス out:ブラウンヒル、グズムンドソン
データ
バーンリーは10本のシュートを記録しましたがその内4つはセットプレーという内容が示すように屈強な選手を揃えた空中戦は確かな脅威となっていました。
ただ、流れの中からはあまり有効打を与える事が出来ずポゼッションは7:3と苦しい時間帯がスコア以上に長かったです。
この試合前までに2試合連続ゴール中だったヴィドラのベンチスタートにした判断はやはり裏目に出ていたように感じます。
勝ち越された後の88分に投入されましたが時すでに遅し
マンチェスター・ユナイテッドは17本中15本がボックス内から放たれたシュートでビッグチャンス5つと充実した内容。
ルーク・ショー、ポール・ポグバ、メイソン・グリーンウッドらが特に印象的なパフォーマンスを見せた試合となりましたが全体的に平均点の高い90分だったのでは。
xデータ
(参照:Manchester United 3 - 1 Burnley (April 18 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)
xGは2.96:0.96。
実際のスコアは3vs1だったのでおおよそ期待値通りの試合結果。
そしてメイソン・グリーンウッドの勝ち越しゴールはxG0.01。
シュートを撃たなければ得点は入らない、そして不確定要素(今回はDFの踵にディフレクション)によりあっさりゴールが生まれる事もある。
完璧に崩したエディンソン・カバーニのゴールはxG0.92。
めったに見ないような数字ですがゴールまでの距離、シュートの種類(足か頭か)等を考えるとそうなるのも頷ける。
因みにPKはおおよそxG0.76とされています。
あとがき
本来ならもっと早く記事にするつもりでしたが"European Super League"の衝撃でそれどころでは無くなってしまいました🙇♂️。
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苦手にしていたバーンリー相手に久々のリーグ戦ダブル達成という喜ばしいニュースを100%ハッピーとは受け止められなくなってしまったのは悲しい。
フットボールは最早選手やファンの手から離れ、一部のビリオネアの玩具に過ぎないのではないかという目を背けてきた現実が襲い掛かる昨日今日です。。。