いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNAVL 】紙一重の勝利。セットプレーの脆さは依然としてチームを苦しめる

21/22FAカップ3回戦

マンチェスター・ユナイテッドvsアストンヴィラ戦の記事です。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{怪我(疑い含む)、病気、出場停止etc.}

マンチェスター・ユナイテッド
ポール・ポグバ
ハリー・マグワイア

アストンヴィラ
レオン・ベイリー

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
8マタ、14リンガード、16アマド、22ヒートン、27テレス、29ワン=ビサカ、31マティッチ、34ファン・デ・ベーク、36エランガ

アストンヴィラ
8M.サンソン、12J.スティアー、21エル・ガジ、30K.ホース、32フィロジン=ビダス、33C.チュクウェメカ、35C.アーチャー、38V.シニサロ、47T.イローバナム

 

両チームスターティングラインナップは主力級を投入していますが、ベンチにはアカデミーの選手や普段あまりスカッドに入れていない選手がちらほら。

 

特に、FAユース杯を制したアストンヴィラの黄金世代はアルファベットからカナに変換、或いはそのまま読むとしても発音に困る難しい名前が多く、そういった意味では解説者泣かせかもしれませんね。

 

 

試合内容

 

前半

 

序盤から両サイドのボックスを行き来する激しい攻防となったこの試合。

 

ユナイテッドは6分にマクトミネイがラッシュフォードのシュートをこぼれ球を拾ってドルを放ち牽制を入れると、その2分後にはフレッジのインスイングのクロスに対し額の端で軌道を変えてエミリアーノ・マルティネスの守るゴールネットを揺らし完璧なスタートを切る事に成功。

 

11分にはプレビューでも危惧していたコーナーキックの守備から、タイロン・ミングスがニアサイドで触れて軌道を変えたボールにオリー・ワトキンスが反応しますが、インサイドキックを試みたボールは僅かに軌道が高く、内ももに当たって枠外。

 

19分にはメイソン・グリーンウッドの横パスを受けたフレッジのトラップが大きくなりボールをヴィラに明け渡すと、最後はジョン・マッギンが左サイドペナルティアーク付近から右に流れながらミドルシュート。これはダビド・デヘアが右手で弾き事なきを得ます。

 

ユナイテッド2度目の大きなチャンスは28分、グリーンウッド、ブルーノ、カバーニの3角形でプレッシャーをかけた結果、アストンヴィラの低い位置のパス交換でズレが生じ、そのままこの3枚でカウンター。最後はブルーノのパスをボックス内で受けたカバーニがシュートを放ちますがこれはマルティネスがしっかりと両手でブロック。

Embed from Getty Images  

 

問題の場面は29分。タイロン・ミングスの単純なクリアボールに対しヴィクトル・リンデロフはトラップなのかパスなのかよく分からない中途半端なプレーでボールを後ろに流してしまうと、ワトキンスに先行を許しゴールエリアで決定機を許しシュートはクロスバー直撃。

 

31分にもヴィラにボックス内でボールを繋がれジェイコブ・ラムジーのシュートが僅かにゴールマウスを逸れるなど、危険な時間帯が続きます。更にこの直後のCKではディオゴ・ダロトが右足を負傷し、試合後の情報によればこの時負った裂傷は縫合が必要な程のものだったそう。痛みに耐えながらその後もプレーを続けた彼のファイティングスピリットに拍手を送りたい👏

 

 

38分にはブルーノのボックス手前からのミドル、弾かれた後もリカバリーしてルーク・ショーのロングショットが相手ゴールに迫りますが、いずれもヴィラ守備陣の好守の前にノーゴールに終わり、その後も笛がなる直前までユナイテッドは複数のチャンスを作りますがスコアは1-0のまま45分を折り返します。

 

この試合ではラルフの好む4-2-2-2ではなく、オーレ時代の4-2-3-1に近い形で挑んだユナイテッド。ポゼッションは6割を超えシュート数も14本記録と攻撃面では大きく内容改善に成功しましたが、やはり肝となるのはブルーノをどれだけゴールに近い位置でプレーさせ続けられるかという事なのでしょうか。

 

 

後半

 

開始早々にカウンターからゴールに迫り、追加点への希望を抱きながら試合に戻った後半でしたが、それを打ち砕きかけたのはやはりセットプレー。

 

51分、ジョン・マッギンが左足でインスイングの大きく弧を描くキックでファーサイドを狙い、エズリ・コンサの折り返しに反応したダニー・イングスがボールを押し込んで試合は振出しに……はなりませんでした。

VARの結果ノーゴールとなり、どうやらその前のポジションの奪い合いでカバーニラムジー接触していたようで、カバーニの進路を妨害するように動いたラムジーのファウルという事で試合が再開。

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引用:https://www.youtube.com/watch?v=xWSuyk6RgUQ

批評・研究目的として画像を使用しており、著作権を侵害する意図はありません。

 

 

オールド・トラッフォードの大勢のユナイテッドサポーターは判定が覆った事で大きく歓喜を挙げ、それに呼応するように両チームの肉弾戦は激しさを増していきましたが、前半の献身性と攻撃の質を取り戻せないユナイテッドをよそにペースを握ったのはアウェイのヴィランズでした。

 

59分にはエミリアーノ・ブエンディアのスルーパスに最初に追いついたイングスが前方にボールを出し、ワトキンスが押し込んだもののオフサイドに救われ失点回避。

Embed from Getty Images  

 

64分にはハイライン複数の選手がボールホルダーを囲い圧縮してボールを奪い最後はコンサがボックス内まで持ち運んでシュート。ラルフのやりたかったフットボールを相手に再現され、更に67分にはマティ・キャッシュミドルシュートがゴール左端を襲いますがまたしてもデヘアが好セーブ。

 

71分にはワトキンスの左足コントロールショットが僅かに枠を外れ、73分には久々にユナイテッドがカウンターから相手ゴールに迫りますがグリーンウッドのシュートは力なくマルティネスの正面に吸い込まれます。74分にもグリーンウッドのシュートチャンスが続きましたが、この場面では彼のシュートのこぼれ球に詰めなかったマーカス・ラッシュフォードに批判が集まっています。

Embed from Getty Images  

 

また、グリーンウッドのシュートに関してもこの日はわざとなのかと思う程に威力が弱く、両サイドのアタッカーが機能していなかった事もチャンス数に対してのゴールの少なさに繋がっているのかもしれない。

 

 

72分にカバーニに変えてファン・デ・ベークが入った後は徐々に落ち着きを取り戻していったユナイテッド。ATにはやや危ない場面もありましたがヴィラの攻撃を凌ぎ切り、1-0で次のラウンドへ。

 

 

ハイライト

 

 

 

ゴール⚽8分:スコット・マクトミネイ(👟フレッジ)

 

選手交代

 

マンチェスター・ユナイテッド

72分 カバーニ🔁ファン・デ・ベーク

86分 ブルーノ🔁リンガード

86分 ラッシュフォード🔁エランガ

 

アストンヴィラ

79分 ブエンディア🔁エル・ガジ

86分 J.ラムジー🔁フィロジン=ビダス

 

 

データ

 

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過去の例で言えば、ラルフの初采配クリスタルパレス戦と同じように優れた前半から停滞の後半という90分でした。

 

枠内シュートを二桁に乗せたのは見事ですが、ビッグチャンスは寧ろアストンヴィラの方が多く、その内訳も単純なミスが招いたものばかり。どうすればトラップミスやマーカーの受け渡しの失敗が無くなるのかは残念ながら私には分かりませんが、コーナーキックでニアで先に触られファーで押し込まれるパターンくらいはいい加減対策して欲しいものです。

 

 

あとがき

 

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今後の収穫としては、2トップの組み合わせに関して4-2-2-2で行くとしてもブルーノ+誰かという形でオーレ体制の良いところをそのまま残しつつ、サイドアタッカーはコンパクトに位置取りするという方向性が見えてきたところ。また、後半はフォーメーションを少し変えてダイアモンド気味の形を試していましたが、本格的にこれを導入すればファン・デ・ベークは出場機会が増加するかもしれない。

 

そして、気になるFA杯4回戦の相手はボロことミドルズブラ

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2000年代にはUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)で決勝に進出するなどかつてはプレミアリーグの常連でしたが、近年はチャンピオンシップに定着。また、レッズに馴染みの選手ではアカデミー出身のパディ・マクネアが在籍中。ちなみに、元ブレーズのクリス・ワイルダーが11月に就任して以降は9試合で僅か1敗と気の抜けない相手ですが、3回戦に比べれば控え選手やアカデミーの選手を試しやすい相手といえるでしょう。

 

 

 

そして、週末は再びアストンヴィラと今度はリーグ戦で対決。

 

ヴィラのニュースとしてはフィリップ・コウチーニョが加入会見を行い、選手時代に同僚関係にあったスティーブン・ジェラード監督が彼をどのようにお披露目させるかは注目のポイント。新天地で23番を背負う彼も6月には30歳を迎える事となり、キャリア晩年に足を踏み入れる中で再び輝きを取り戻す事が出来るかどうかはこの挑戦にかかっていると言っても過言ではありません。