どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
先日、現在プレミアリーグの16試合を戦って勝ち点20の13位に沈むアーセナルについて記事を書きましたが、そこで提案した解決策はメスト・エジルの再スカッド入りでした。
直近2試合はトップ下に下部組織出身の20歳、エミール・スミス・ロウが入りまずまずのパフォーマンスを見せていますが、これが持続するかどうかはまだ分かりません。
〈当該記事〉
更にエジルに対しては拒否感を抱くファンの方も多く、クラブ内でも彼の力を借りることに強い抵抗を持つ勢力が存在しているようなので、今回はエジル抜きで主に外部からの補強で今の攻撃力不足を解消できそうな選手を探していこうと思います。
エミリアーノ・ブエンディア(Emiliano Buendía)
生年月日:1996年12月25日
国籍:アルゼンチン、スペイン
出身地:マル・デル・プラタ
身長:172㎝
ポジション:RW、AM
カナリーズことノリッジ・シティの絶対君主として君臨するアタッキングクリエイターがこのエミリアーノ・ブエンディア。
昨シーズンはチームのプレミア残留こそ叶いませんでしたが個人成績は36試合1ゴール7アシストと得点こそ少なかったものの、7つのアシストはボトム10のクラブに所属する選手としては一番の数字でした。
ゴールやアシストの実数値ではビッグクラブの選手が有利なので期待値を見ると、xAは7.2でリーグ8位のスコアを稼ぎ、そのチャンスメイク能力の高さが現れています。
また、シュートに繋がったパスを示すキーパス数でも79でリーグ6位の数字を残したので味方のレベルが上昇すれば更にアシストを積み重ねられる選手だと考えられます。
更にパスだけではなくドリブルも得意なようで、19‐20シーズンのドリブル成功数は106。これはザハ、トラオレに次ぐ第3位の数字で、成功率では上位2人を上回る76.3%という極めて優秀な記録を残しています。
ここまでは主にアタッキング面の数字を見ていきましたが、エジルがそうであったように守備貢献が低いプレイヤーの場合には使われにくくなるケースが近年増加しています。
という事で守備面ではどういった傾向があるかについても調べてみましょう。
タックル数を見ます。
19‐20シーズンは88回のタックル試行でその内58回に勝利。
試行数はリーグ12番目、成功数はリーグ8番目というこちらもまた素晴らしいスタッツですね。
成功数の他の上位陣を見ますと、デクラン・ライスやワン=ビサカなどディフェンシブハーフやサイドバックといった後方の選手ばかりなので、その中でアタッカーながらTOP10入りを果たしたブエンディアはかなり守備意識が高く、ボール奪取にも秀でる選手だと太鼓判を押せる成績です。
プレミアリーグでも屈指のチャンスクリエイト能力を持ち、守備でもアタッカーとしてはリーグナンバーワンと言っても過言ではない程高い貢献を果たす、という正に今のアーセナルにとっては喉から手が出るほど欲しい最良の人材がこのブエンディアだと思います。
起用ポジションに関しては今シーズンは全試合右ウイングでの出場となっていますがトップ下でも十分に経験がありますので問題なし。
弱点はその身長から空中戦に期待できない事くらい。
(https://twitter.com/NorwichCityFC/status/1340286078511697922より)
プレミアリーグでは課題を見せた得点力もチャンピオンシップでプレーする今シーズンは18試合で6ゴール(うちPK1つ)と深刻な問題にはならないと見て大丈夫でしょう。
勿論アシストも既に7つ記録しており、シーズンをまたいでも相変わらずの決定機創出能力です。
現在の市場価値は1600万ユーロと推定されており、他の優秀なアタッカーと比べれば大分安価で獲得できると思われます。
しかし、夏の補強でアーセナルは移籍金だけでも8600万ユーロを捻出したので、誰かしら高バリューが見込める選手の放出が成立しなれば新たな選手獲得は厳しいというのが現状です。
鎌田大地
生年月日:1996年8月5日
国籍:日本
出身地:愛媛県
身長:180㎝
ポジション:AM
ブエンディアの次点として補強候補になり得るのが日本人アタッカー鎌田大地です。
昨シーズンのヨーロッパリーグでアーセナル相手に2ゴールを決め所属するフランクフルトの逆転勝利に貢献。
🔙 in 2⃣0⃣1⃣9⃣
— UEFA.com DE (@UEFAcom_de) August 5, 2020
⚽️⚽️ Daichi #Kamada 🆚 Arsenal 🔝💪#HappyBirthday | #UEL | @Eintracht pic.twitter.com/NMDN78KkoR
これが決定打となって当時のアーセナル指揮官ウナイ・エメリ氏が解任の憂き目に遭ったことから、一部のグーナー(アーセナルサポーターの愛称)にArsenal legend kamadaと崇め奉られている彼ですが、もしかすると本当の意味で不振に喘ぐクラブの救世主になり得るかもしれません。
今シーズンのデータを見ていきましょう。
まず目につくのが出場12試合で2ゴール5アシストという優れたチャンスメイク能力。
アシスト数は現在リーグ5位タイにつける数字で期待値を見るとxA4.48は暫定ながらリーグ内で一番の数値となっています。(参照:Bundesliga xG Table and Scorers for the 2020/2021 season | Understat.com)
リーグ戦13試合39ゴールと他を突き放す圧倒的な得点力のバイエルン・ミュンヘンのアタッカー陣を抑えての1位ですから、これは大いに誇っていいです。
そしてキーパス数も27でリーグ4位タイと優秀なスタッツ。
リーグが違うので一概に比較は出来ませんがアーセナル全体のキーパス数が14試合で102、個人ではLBのキーラン・ティアニーの16がトップなので仮に今のアーセナルに加わった場合にはダントツの一番手となる数字です。
また、鎌田の特徴としてビッグマッチに強いという一面があり、先述のアーセナル戦は勿論のこと、今シーズンもドルトムント相手に先制点を奪うなど大物食いは継続中。
残念ながら今シーズンのアーセナルはチャンスの数自体が少ないチームなので彼のような大舞台でも物怖じしないタフな選手はより一層価値が上がると見ています。
守備面ではブエンディアのような高い貢献はありませんが、14回のタックル試行で8回勝利、インターセプトは11回と問題視されているエジルの守備貢献程は低くなく、プレミアリーグでもおそらく平均~やや上回る程度のスタッツを残せると思います。
不安要素はプレミアリーグの激しいコンタクトに耐えられるかという点。
ブンデスリーガ内でもデュエル勝利数は全体107位タイの91回(全394選手中)とあまり得意とは言えず、更に激しくなるイングランドの環境に適応できるかどうか問われると自信をもってyesとは言えないのが正直なところ。
ちなみにブンデスリーガのデュエル勝利数暫定一位はシュツットガルトの遠藤航選手です。
2位に30以上の差をつける驚異的な数字を残しています。
彼も今シーズン素晴らしいスタッツを残している選手の1人なので、今後の動向が気になりますね。
(参照:Bundesliga | official website)
また、鎌田の市場価値はブエンディアと同じ1600万ユーロと推定されています。
日本人選手では久保建英の3000万ユーロ、富安建洋の1800万ユーロに次ぐ3番目の数値で、同じポジションの選手の中では世界44番目の高さ。
アーセナルは日本人選手とも縁の深いクラブではありますが、トップチームで席を確保できた方はこれまで存在しないので、私個人としては彼がその1番目になってほしいなと勝手ながら夢想しています。
あとがき
鎌田大地選手の”鎌田”の発音、ちょっと前まで”かまた”だと勘違いしていました。
本当に申し訳ないです🙇♂️
これからもバンバン得点・アシストを量産して私と同じように勘違いしている方にも正しい名前をどんどんアピールしていって欲しいです😁
鎌田選手がどんな風に評価されているか調べるためにSNSを見ていたら全く同じ提案を先にしている兄貴がいました。
パクリみたいになってしまってすみません😫
If Arsenal want creativity whilst spending a respectable sum on players.
— Harry (@RunReissRun) 2020年12月17日
I reccomend Daichi Kamada from Frankfurt & Emiliano Buendia from Norwich. 2 players who will cost ~£50m combined at most.
Kamada has averaged 2.85 key passes per 90 this season. Buendia had 2.88 last year pic.twitter.com/HgZNUCzF6M
その他データ引用元