いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUFC 】エランガがフォレストへ完全移籍

 

マンチェスター・ユナイテッドの生え抜きアタッカー、アンソニー・エランガが非公開の移籍金(推定£15M)でノッティンガム・フォレストへ加入した事が2023年7月25日に両クラブより発表されている。

 

赤い悪魔のトップチームでは公式戦55試合4ゴール4アシスト。

初ゴールは20/21リーグ最終戦,アウェイ開催のウルブス戦で、当時のチームは既に翌季のCL出場を決めており、更にヨーロッパリーグ決勝も控えていたので駆け出しの若手であるエランガに出番が訪れた。

 

最も印象深い一撃と挙げるとすれば、それはは2022年2月のCLアトレティコ・マドリー戦、1点ビハインドの状況であのヤン・オブラクの牙城を崩した同点弾となるだろう。

 

 

ソーシャルメディアへアップロードされた彼自身の文章にもある通り、次のステップを踏み出すのは今このタイミングがベストだと思う。また、"Rhythm is a dancer"という自身のチャントに対し特別な想いを抱いていたこと、そして時には厳しい意見を投げ掛けられながらもファンに対する感謝の言葉を忘れないその誠実さに心を打たれる。

 

 

 

フォレストでのエランガについて考える

 

プレミアリーグ初年度を16位で終え、見事トップフライトでの続戦となったフォレストだが、20人以上の選手を獲得した1年前の夏とは異なり、少数精鋭の補強で着実にチームに必要な特徴を持つ実力者に狙いを定めているように見える。

 

実際にローンバックやレンタル→完全移籍への移行を除くと、完全なる新加入はフラムでプレミアリーグへの適性が実証済みのオラ・アイナと今回のエランガの2名に留まっていて、前者はセルジュ・オーリエのライバル及び守備的な戦術を採用する際のサイドハーフ、後者は契約満了で退団したジェシー・リンガードのリプレイスメント,いやそれ以上の期待を寄せられているのではないかと推測。

 

プロデビュー後のエランガを振り返ってみると、ポゼッションではパス回しに積極的に参加するというよりはDF裏を狙う動きやワイドに張ってからのドリブルがメインの役割であり、プレスバックやオフボールの献身性が評価されてきた。

 これらの特徴と持ち前のスピードはカウンター主体のフットボールと親和性が高く、比較的前からプレッシャーをかけるアグレッシブな守備+奪った後は手数をかけずゴール前まで侵入を狙うというフォレストの戦い方に適合する。

(具体的には平均ポゼッション率がリーグで最も低く,パス試行回数も最少ながらロングボールに絞れば全体10番目,比率にすると2割弱が30ヤード以上の長距離パス。)  

 

とはいえ、彼らの生命線がファン選出の最優秀選手に選ばれたモーガン・ギブス=ホワイトとブレナン・ジョンソンの英国籍若手アタッカーデュオである事はリーグ戦出場時間やゴール&アシスト数を見ても明確ゆえに、ポジションが被り気味なエランガにとって容易くレギュラーを獲得出来る状況とは言い難い。

 

 

しかし、クラブ内育成選手の頭数確保というクラブ側の都合でユナイテッドに残り、殆ど出場機会を得られぬまま年齢を重ねるよりは遥かに有意義なチャレンジになると個人的にも思うので、今後のキャリアが華やかなものになる事を心から願っている。チームプレイヤーかつ素行面も問題が無いので、自分の持っているモノを発揮できれば指揮官スティーブ・クーパーにも重宝されるはず。