いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNWAT 】また引き分け…… 何故これ程までにゴールに嫌われるのだろうか

※21/22イングランド・プレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsワトフォード戦の記事です。

 

 

ゴール期待値は4戦連続2.0を超え、今回もホーネッツのxG0.44に対しユナイテッドは2.41と相手を遥かに上回るチャンスの質と数を作りながらも結果はゴールレスドロー。

 

これで3試合消化の少ないアーセナルとは勝ち点差2。直接対決で勝っても未消化分を向こうが勝てば順位逆転となり、残念ながら強豪との対戦を豊富に残すレッズの来季CL出場権獲得は極めて困難なものになってしまいました。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{(疑い含む)怪我、病気、出場停止etc.}

マンチェスター・ユナイテッド
エディンソン・カバーニ
スコット・マクトミネイ

ワトフォード
ニコラ・エンクル
ジョシュア・キング
クワドォー・バー

 

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
4ジョーンズ、5マグワイア、8マタ、10ラッシュフォード、14リンガード、20ダロト、23ルーク・ショー、25サンチョ、26D.ヘンダーソン

ワトフォード
5トロースト=エコング、10J.ペドロ、11A.マジーナ、12K.セマ、26バッハマン、27カバセレ、29クチョ、33クツカ、39カイェンベ

 

マンチェスター・ユナイテッドはラインナップに大きな変化があり、構成を見る限りではポグバはオーレ時代のような左サイドでの起用が予想されます。

カギとなるのはネマニャ・マティッチがどれだけ中央でボールを左右に振ってポゼッションをスムーズに出来るかという部分。ここが上手くいけば多くのチャンスをホームチームが作り大勝も十分狙える。

 

ワトフォードは欠場の可能性を伝えられていたキングがスタメン入り。

ベン・フォスター、トム・クレバリ―と共に古巣相手に普段以上に力が入っているであろう事が推測できますが今回は彼らに仕事をさせないようにしたい。

 

 

試合内容

 

前半

 

主導権を握るのはマンチェスター・ユナイテッド

5分、ワン=ビサカのクロスに対応しようとしたキャスカートが足を取られ転倒し、プレッシャーが薄くなったロナウドは一度トラップしてからゆったりとゴール左隅を狙いシュートを打ちますがポストに阻まれてノーゴール。

 

8分、低い位置のパスミスから招いた危機をシュートを打たせず凌ぐと、ポグバのパスを貰ったエランガが一気にアタッキングサード手前までドリブルで進み相手が戻り切っていない状態でユナイテッドの攻撃。ブルーノのクロスはDFにクリアされますが、この日のエランガの推進力はCLで一皮むけて自信がついた事を伺わせるものでした。

 

その直後のCKでショートパスを繋いだレッズはブルーノがボックス手前からミドルシュート。軌道はゴール左隅に向かっているようにも見えましたが、その先に偶然位置取りしていたロナウドに当たりゴールマウスから逸れてしまいます。こぼれ球を再展開して今度はエランガにボックス内のシュートチャンスが巡ってきますが、ボレーシュートを大きくふかしてゴールキック

 

12分にはマティッチのパスからエランガ↔ロナウドのワンツーで右ハーフスペースを突破し、最後はエランガからプレゼントパスを受けたブルーノの決定機。

フォスターとの1on1を決められず……

Embed from Getty Images  

 

15分、右サイドからエランガが横方向にドリブルしワトフォードのプレスを3枚交わして逆サイドに展開。テレスのクロスにロナウドが合わせて遂にゴールネットを揺らしますが今度はオフサイド

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19分、ポグバの右足インスイングのクロスに反応したブルーノがボックス内でフリーになり、フォスターとの2度目の1on1を迎えますがダイレクトシュートを試みたボールは枠外に消えてまたも決定機を逃してしまったレッズ。本人のこの悔しがり方に全てが集約されていますが、いくらチャンスを作っても最後の最後に精度を欠いたプレーが出てしまうと全てが台無し。

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27分の赤い悪魔はエランガ→ロナウドを狙ったスルーパスをキャスカートがカットし損ね丁度CR7への絶好球。飛び出してきたフォスターを交わしたロナウドは少しタッチが大きくなった事でクロスに切り替えブルーノにラストパス。

ヘディングシュートは枠の上。

 

その後もホーネッツに付け入る隙を与えず終始支配したマンチェスター・ユナイテッドですが、ゴールだけは呪いがかかったように生まれず前半を0-0で折り返します。

 

 

後半

 

46分、最初のチャンスはワトフォード

左CKからサミルが中央でフリーでヘディングシュート。

しかしながら軌道はゴールマウスを外れゴールキックで再開。

 

49分、マティッチのロブパスがポグバの足元ドンピシャに吸い込まれ、ポグバはワンタッチで折り返しのパスを試みますが想定よりも角度がついてしまいボールは斜めに逆側のラインを割ってこれも得点には繋がりません。

 

56分、真ん中にボールを預けダイアゴナルランでボックス内へ入るエランガ。フレッジ→ポグバと経由してエランガにボールが戻り、ゴールエリア手前でDFを交わしフォスターとの1on1。しかし左足のシュートはゴールマウスから外れ無得点に終わります。

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本当にシュート以外は100点満点のチャンスでした

 

62分、一向にゴールが生まれない事に苛立ちを見せるユナイテッドはフレッジに替えてサンチョを投入。アタッカーを増やして前への圧力を強めます。

それでもゴールが生まれないまま10分が経過すると、テレス🔁ショー、マティッチ🔁ラッシュフォードと3枚の交代枠を使い切りポグバとブルーノの2センター、

実質アタッカー6枚体制へ。

 

ただ、この決断がプラスになっていたかと言えばそれは否。

むしろマティッチを失った事で後ろからの配球の質が落ち、最後の15分強で記録したシュートは3本。それまでに18本打っていた事を考えればその影響は明らかで、その3つもいずれもボックス外からのもの。

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89分のサンチョのインフロントもゴールを捉える事は出来ず、結局0-0のまま試合を終えています。

 

 

ハイライト

 

 

 

選手交代

 

マンチェスター・ユナイテッド

62分 フレッジ🔁サンチョ

74分 テレス🔁ショー

74分 マティッチ🔁ラッシュフォード

 

ワトフォード

63分 キング🔁セマ

63分 エンガキア🔁カバセレ

80分 クレバリー🔁クツカ

 

 

データ

 

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シュート数22本を記録しながらオンターゲットは僅か3に終わったホームチーム

ゴール前になると途端に冷静さを欠いてビッグチャンスを逃し続ける事がラルフ体制では癖のようになっていますが、この試合でも4つの決定機を創出しながらゴールを奪うことなく試合終了を迎え今季8度目、今年入って2ヶ月で早くも4度目のリーグ戦ドロー決着となってしまいました。

 

ビルドアップ~アタッキングサードに入るまでは改善されたと言ってもいいと思いますが、不思議なことに今度は最終局面にとんでもない課題が生まれたレッズ。ここだけはコーチング云々でどうにかなるものでは無いので選手がどうにかするほか解決策はありません。

 

 

xG

 

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参照:

Manchester United 0 - 0 Watford (February 26 2022) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com


一番最初に触れたようにunderstat.comではユナイテッドが約2.0ほどゴール期待値で上回り、普通ならばワンサイドゲームになっていなければならない試合でしたが、xG0.39,0.43,0.45×2と4つの大きな機会を全て得点に結びつけられなかった事が全て。

 

今節含むリーグ戦直近5試合で記録したxGは計12.59。

1試合当たり2.5点のゴール期待値がありましたが、実際には8得点に留まっています。

 

ワトフォードで言えば丁度前節にクリスタルパレスがxG1.72で4点奪っている事を考慮すると、今のユナイテッドの決定力はプレミアリーグ水準に無いと思われます。正直ラルフ・ラングニックには同情せざるを得ない状況。

 

 

あとがき

 

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5分のロナウドのシュートがポストに嫌われた瞬間から何か嫌な予感を覚えたのは事実ですが、まさか90分経っても無得点というのは想定外でした。

守備面でいえばワトフォードには終盤のバテた時間帯を除いて殆どチャンスを許さなかったので合格点。バック4と攻撃の起点として長短のパスを効果的に織り交ぜてミドルサードで無双したマティッチは非常に良かったと思います。

 

 

これで立場が追う側になった事は明確なので、後はチャレンジャーとしてどの試合もハードワークを続け、それが出来ない選手は起用せず1つでもポイントを多く積み重ねて他クラブの動向を見守るだけ。エランガがチャンスメイクでもおっと思わせるプレーをし始めた事だけがポジティブな新要素。