いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WorldCup 】Day17、新黄金時代到来を確信させたポルトガルのゴールラッシュ

 

なんといってもSeleção das Quinasの圧倒的な攻撃力に注目が集まった17日目。ブルーノ・フェルナンデスとディオゴ・ダロトは引き続きトップフォームを維持しているようなのでマンチェスター・ユナイテッドとしても充実の1日だったと言えるでしょう。モロッコに関してもグループステージの戦いぶりを見て十分スペイン撃破が可能であると思っていたので特に驚きはありません。次の直接対決が楽しみです。

 

 

 

 

ロッコ vs スペイン


ドイツはギュンドアンマンマーク、日本は1TOP前田+DM2枚の睨みで対応してきた各国のブスケツ対策。モロッコはエン=ネシリとアムラバトの縦関係で彼をサンドイッチする形で試合から消し去り、スペインもロドリの積極的な一列前へのシフトである程度はカバーしたものの、サイドの1on1で遅れを取ったことや前からハメに行くプレスもボノの巧みな回避術の前に中々機能しなかった。

 

特に満を持して起用したRBマルコス・ジョレンテがソフィアン・ブファルのテクニカルなボールプレーに苦しみ続け、マークを捨てて中盤にスライドしたりウインガーのサポートに回る事を躊躇させられてしまった事もラ・ロハにとっては誤算だっただろう。

 更に先発した前線がオフザボールの動き直しが多くなく、かといってポストプレーが得意な訳でもないアセンシオだった事もモロッコにとってはプラスに働いた。

 

120分を戦っても両チームの合計xGが2.0を下回るという得点チャンスに乏しい試合で、延長前半モロッコの決定機はウナイ・シモン、

 

延長後半、アディショナルタイムのスペイン最後の一撃もゴールポストの活躍に寄って阻まれ試合はPK戦に委ねられた。

 スペインとしてはこのパブロ・サラビアをもっと早い時間から投入しても良かったのではないかと思うが、交代要員が後半途中出場のニコ・ウィリアムズであった事を考えるとあくまでPK要員としての起用だったのかもしれない。

 

PK戦ではスペインが1本もシュートを決めることが出来ず、モロッコの守護神ボノの活躍が目立ったが、今大会全体の傾向として過去の国際大会よりグラウンダーのキックが増加している事もゴールキーパーのPKストップが増えている1つの要因であるように思える。GKとの駆け引きよりも自分のベストな形を優先しているキッカーがしっかりと成功している印象。

 

 

ポルトガル vs スイス

 

ポルトガルの流動的な前線に対しゾーンではなく人に付いていく意識が強かったように見えたスイス。RBのエジミウソン・フェルナンデスを前線にあげて3-2-5のようなビルドアップは機能せず、更にエンボロにはルベン・ディアスとペペが前に出て積極的に潰すに来るので中央でのタメを作る事も出来ません。

 

ポルトガル中盤・前線はポジションというよりも3,4人の選手の距離感を大事にした即興的なコンビネーションを中心とし、ブルーノ,ベルナルド、そして下がってくるフェリックスを起点にチャンスを作っていく。左右に関しては基本的にゲレイロが高めを取るが、ペペが低い位置で持つ際にはダロトも裏のスペース目掛けて積極的にフリーランニングを行って脅威になっていた。

 

先制点は角度のないところからゴンサロ・ラモスの鮮烈なニアハイへの一撃。

 

更にセットプレーからペペがW杯史上ノックアウトステージでの最年長ゴールとなるヘディングシュートを決めて前半2得点と最高の内容で折り返し。

 

後半始まってすぐにはスイスマークをずらしてダロト vs バルガスの1on1勝利からラモスの2ゴール目。

 

フェリックスがエジミウソン・フェルナンデスを釣った事で空いた左サイドからカウンター、ダイレクトプレーでスピードを落とさずボールを前に運んで最後は駆け上がってきたゲレイロがチーム4点目を挙げる。

 

その3分後にはCK守備でニアストーン担当のラモスが前にボールをクリアし切れずアカンジのゴールでスイスに1点を返されるが、前に人数をかけていた割に緩かったスイス守備の隙を突いたディオゴ・コスタのフィードから少ない手数でゴール前に侵入してラモスがハットトリック達成。

 

事前予想とは180度異なるワンサイドゲームになったこの試合。ポルトガルは続々と主力アタッカーを下げていき、アディショナルタイムにはラファ・レオンがダメ押しの6点目を決めて最後まで魅力的な攻撃を見せ続けた。

 個人的にはここまでインテンシティの低さが目立っていたレオンがしっかりとゲームに参加していた事が喜ばしい。感情の揺らぎによるパフォーマンスの波を小さくする事が出来れば、将来バロンドールを受賞しても不思議ではないポテンシャルを秘めている。