いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WorldCup 】Semifinal、潤沢な選手層。4年前の王者が再びファイナルへ

 

前回王者フランスが連覇まであと1つという所まで進出。ポグバ-カンテの中盤ペアを欠きながらもそれをものともしない圧倒的な選手層、そしてエンバペ基準に組み立てた今の戦い方は4年前にも負けず劣らずの安定感を誇っていると称さざるを得ない。

 

 

 

 

フランス vs モロッコ

 

これまでの戦い方から変えて5-4-1で試合に入ったモロッコ。兎に角スペースを与えずゴール前に人とボールを入れさせまいといういう狙いだった筈ですが、5分のフランスはヴァランのキャリー+グリーズマンの下がるフリをして裏を狙う身体のベクトルを利用したフェイントから右ハーフスペースにボールを通し、そこからのボックス内に押し込んだ状態のチャンスで最後はLBのテオ・エルナンデスボレーシュートを決めて早くも先制。

 

ここまでオウンゴールの1失点しか自陣ゴールを割られていなかったモロッコとしてはいきなりプランが崩壊するような最悪の立ち上がりで、更にCBの要であるロマン・サイスも20分過ぎにピッチを去る。元々スタメンに入っていながら直前で変更となったアゲールやコンディションが万全ではないマズラウィ含め、万全の状態ならばと思わずにはいられない。

Embed from Getty Images  

 

先制後のフランスはペースを落とし敢えてポゼッションを相手に握らせるような戦い方で、ここまでのモロッコの得点パターンがカウンターに寄っていた事を踏まえた選択のようにも感じる。サイスに替えてアマラーを入れたモロッコは今大会お馴染みの4-1-4-1へシステムを戻し、後ろに枚数が多すぎたビルドアップの閉塞感は改善されたがどっしりと構えるレ・ブルーをオープンプレーで突破するのはそう容易ではない。

 

 それでもコーナーキックからCBのエル・ヤミクのアタッカー顔負けのバイシクルでゴールを陥れるが、惜しくもポストに阻まれ1点ビハインドで前半を折り返す。この選手は最高速度も34.3km/hを記録しており、全般的に身体能力が高そう。

 

HT明けのモロッコはマズラウィに替えてアティヤット・アッラーを投入。これは戦術的な変更というよりは先程のサイス同様コンディション面の理由だと考えられる。

 

フランスは中央から右のハーフスペースにかけて頻繁に動きなおすグリーズマンにボールが到達すると攻撃のスイッチが入り、やはりエンバペ-デンベレの両ワイドの純粋なスピードと圧倒的なボールプレーは脅威だが、後半に入るとエンバペの代わりにサイドに出てくるDM,この日はラビオに代わってユスフ・フォファナだったが、そのスライドに遅れが増えてモロッコはここで2on1或いは3on2の数的優位を作れるようになった。

 (8分から9分にかけての連続したチャンスもその形から生まれている)

 

失点しても不思議ではない欠陥、戦略上どうしても防ぎきれない守備の穴を抱えるフランスだが、最後の所での守備陣の球際の強さと最終ラインまで戻るグリーズマンの貢献もあって1点リードを耐え抜く。

Embed from Getty Images  

 

とはいえ流石に左サイドを放置し続ける訳にも行かず、エンバぺを前に残しジルーに替えてマルクステュラムをLWに入れ、チュアメニをアンカーに置いた4-1-4-1をベースに時にはテュラムorデンベレが最終ラインに吸収される5-1-3-1にも変形。

 

79分のフランス。チュアメニがルーズボールを収めてテクニカルなボールプレーでフォファナに繋ぎ、フォファナがアタッキングサードまでマークを背負いながらキャリーし、そこからボックス内へ侵入するとエンバペの個人技から最後はこぼれ球をコロムアニ。デンベレに替えてピッチに入ったばかりの24歳が早速結果を残した。

 

2点ビハインドのモロッコも会場の応援を背にアディショナルタイムに猛攻を仕掛け、特にエザルズリのテイクオンからのゴール前のチャンスは決定機だったがクンデがライン上ブロック。

 

ゴールを奪う事は出来なかったがアフリカ勢初のベスト4進出、更には3位決定戦をまだ残す状況。現在の主力は30歳前後が多く4年後にはピークアウトしている恐れもあるが、この戦いを見た国外にいるモロッコにルーツを持つ有望な若手選手が代表チームを選択し、今回の好結果をフロックではなく継続出来る可能性を十分に秘めている。