いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WorldCup 】Day10、オープンな展開の #ThreeLions は脅威

 

グループステージ最終節は日本時間0:00と4:00に同一グループの2試合が同時キックオフとなり、別会場のスコアの推移がチームの戦い方に大きく影響を与える事になります。

 

 

 

 

エクアドル vs セネガル

 

オランダとの激闘のダメージが大きかったという事でしょうか、2戦目で無尽蔵のスタミナを思わせたエクアドルはポゼッションを握りながらもシュート数でセネガルに大きく離されて敗戦。セネガルはフェアプレーポイントでトーナメントを逃した4年前の雪辱を晴らしGroupAの2番手でノックアウトステージ進出を決めています。

参照:Post Match Summary Reports - FIFA Training Centre



4-2-3-1(守備時4-4-2ブロック)でゲイェをNo.10に置いた手堅い戦い方を選ぶセネガルに対しエクアドルフルバックを大きく上げて前の圧力を高めたいところでしたが、プレシアド vs イスマイラ・サールのデュエルで悉く劣勢に回ってしまい上手くいかず。最初の失点もサールへのパスをプレシアドが処理出来ず、加速してボックス内に侵入されたところをカバーに入ったインカピエとのコンタクトでPKを与えるという形でした。

 

それでも、後半に入って67分にはニアフリック→ファーポスト詰め、大会を通じて良く見られるCKの形から一度同点に追いつく。単純ながら守備側にとって嫌な攻められ方なので、2022年現在のプロフットボールでは標準装備になりつつあります。

 

しかしながら僅か3分後、交代出場のサルミエントが自陣左サイドで不用意なファウルを犯し、このFKからクリバリが代表初ゴールを決めて再びセネガル勝ち越し。皮肉にも怪我を押してチームを支えたエネル・バレンシアのクリアミスがアシストになってしまう不運にも見舞われたエクアドル、終盤のクロス乱打も得点に繋がらずこのままスコア1-2で試合終了。

 

 

オランダ vs カタール

 

既に敗退が決まっている開催国カタールは5-3-2でオランダの攻撃を凌ぎつつカウンターからのワンチャンスをモノにしたいところでしたが、5-3のライン間に簡単にパスを通されてしまい、逆に自分たちのビルドアップを狙われるのでチーム内では唯一個で他に劣っていないFWのアフィフが低い位置までサポートに入る場面も多かった。当然前に人がいなくなるのでカウンターも上手く行かず。

 

26分のオランダは左サイド狭いスペースをクラーセン,ガクポ,メンフィスのダイレクトプレーで突破し、最後は大会終了後のマーケットでイングランド移籍の噂が浮上しているガクポの3戦連続ゴールで先制。

 

オランイェの中で良いアクセントになっていたのはこの日3CBの右で起用されたティンバー。相手の寄せが甘ければ自分でボールを運び、守備陣形が乱れた所に楔のパスを入れてチャンスを広げる、正に現代のCBに要求されるオフェンス能力を高次元で兼ね備える選手。ボールキャリー出来る選手がフレンキー・デ・ヨングくらいで彼への依存が強いチームの中では必須に近い選手に見える。

Embed from Getty Images  

 

最後方からショートパスを繋いだオランダはアケの楔でアタッキングサードに侵入すると、右サイドにボールを動かしてペナルティボックス角からバックパスを入れてカタールDFの意識を一瞬前に向けると、クラーセンのクロスをKhoukiがクリアできずゴール前の決定機から最後はフレンキーがこぼれ球を押し込み2点目。

 

ウインガーを殆ど招集せず、サイドアタックのサブ戦術が存在しない事はオランダ代表の大きな懸念材料であるものの、消耗少なくノックアウトステージに進出したアドバンテージは大きい。一方のカタール代表は開催国として史上初のグループステージ3戦3敗、GKのセービングもそうだが個人技術の時点で他国に差を付けられてしまっているので、そもそも何処を修正すれば云々という土俵に立っていなかった。

 

 

イラン vs アメリ

 

国同士の関係性は最悪、しかしながらそれはそれ、別の話としてピッチ上のプレイヤー達は純粋に目の前の試合の勝利を全力で目指す姿勢。勿論、突破が掛かる試合なので球際の攻防は非常に激しかったですが、ただ相手を潰す事を目的にしたレイトタックル等は見られなかった。

 

互いに様子見せず、序盤から両コートを行き来する殴り合いとなったこのゲーム。アメリカは自由に動き回りボールを受けるプリシッチと、その影響で生まれる左サイドスペースへの走り込みを起点に攻撃し、勝ち点の関係で有利なイランは高めに設定されるDFラインの裏への素早いロングボールでカウンターを狙いたいという構図。

 

38分のアメリカ。GKのフィードからボールを繋ぎ、マッケニーが前を向いてパスを貰うとRWのティモシー・ウェアは内側に絞って大外に空間を生み出し、デストがスペースに走り込んでロブパスを引き出すと、ヘディングでのラストパスにプリシッチが詰めて試合が動く。

 イランとしてはマークの受け渡しが上手くいかず、デストのランニングに対応するのが本職ストライカーであのような守備対応には慣れていないであろうタレミになってしまったのが失点の要因だろう。

 

この1点が決勝点になりアメリカがグループ2位で決勝トーナメント進出。この光景を見ると、4大スポーツに割って入る勢いでサッカー(敢えてそう呼称します)が人気を高めて行っているという事実を実感できます。

 

 

ウェールズ vs イングランド

ウェールズは勝利した上で他チームの結果次第(得失点の大幅な改善必須)、イングランドはグループステージ1位を盤石なものにしつつ、今後出場機会の増えそうな選手を日干しするようなラインナップで、両ウイングとRBに変更有り。

 

当初はRWにフォーデン、LWにラッシュフォードと逆足配置にしたものの、ウェールズが中央を固めていたのでカットインからのミドル,或いはクロスが効きづらい状況で後半は左右を入れ替え縦の突破,或いは対角線のフィード等大外を突かせる狙いに変更。

 

そして48分、左サイドタッチライン際からのドリブルでフォーデンがFKを獲得すると、ラッシュフォードがドライブ回転をかけたキックを直接ネットに叩きこみ正に思惑通りの形でイングランド先制。

 

追撃の手を緩めないスリーライオンズはラッシュフォードの前線からのプレッシングでボールを奪い、ケインのクロスにファーサイドでフォーデンが押し込み0-2。

 

更にカルヴァン・フィリップスのロブパスで相手フルバックの裏を取ったラッシュフォードはそのままボックス内に切り込んでいって左足でシュート。ダニー・ウォードが対応しきれず足に当たったボールがそのままゴールラインを越えてこの日2点目のゴールを挙げた。

 このシーン、上からのカメラで見るとウェールズのスライドが遅れ、ダン・ジェームズの中途半端なポジショニングの穴埋めを意識したコナー・ロバーツがラッシュフォードではなくRBのアーノルドに一瞬気を取られている事がよく分かる。

 

0-3で快勝したイングランド。やはりスペースが生まれるゲーム展開になると滅法強く、対戦するチームとしてはコンパクトな守備陣形でローブロックからのカウンターを意識しつつ、時間を区切って判断の遅さからビルドアップに不安のあるマグワイアを狙いどころにしたハイプレスを仕掛けるというのが最も分かりやすい攻略法になるのではないか。