いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WorldCup 】Day9、とどまる所を知らないブルーノ・フェルナンデスの勢い

 

 

 

 

カメルーン vs セルビア

 

試合前、正GKだったアンドレ・オナナが指揮官リゴベール・ソングと対立し口論の末にチームを追放されたとの報が入りチーム内に火種が燻っている事を思わせたカメルーン代表。

 

不安が的中するようなゲーム序盤のプレー、セルビア代表には少なくとも2度先制のチャンスがあったが、故障が癒えてラインナップに戻ってきたミトロビッチはゴール前の決定機をモノに出来ず、逆に不屈のライオンコーナーキックからニアフリック→ファー詰めのお手本のようなセットプレーで先取成功。

 

とはいえ、セルビアに攻められている際に大外が常に空いていてスライドも追いつかないという構造上の欠陥は改善されておらず、FKからパブロビッチのヘディング、ジヴコビッチのパスからセルゲイの狙いすました左足、立て続けの2ゴールで前半ATに試合をひっくり返されてしまう。

 

53分にはタディッチが高い位置で奪ってから華麗なパスワークでセルビアの3点目が生まれ、これは決まったかと正直思いましたがそうでは無かった。中盤のHonglaを下げてストライカーのアブバカルを投入、4-1-2-3から4-2-4(4-4-2)へシステムを変えたカメルーンオフサイドラインギリギリの飛びだしからアブバカルのループシュートでまず1点差。

 

更にRBファイのスルーパスに再びセルビアCBの裏を完璧に取ったアブバカルのプレゼントパスにシュポ=モティングで同点!!

 

壮絶に殴り合いと化したゲームは、互いのライン間,チャンネルにスペースが生まれるオープンな展開となってミトロビッチには再び英雄になれるチャンスが舞い込んだがGKの身体にボールを当ててこの試合7つ目の得点は生まれる事なく3-3のドロー決着。

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韓国 vs ガーナ

 

LBのキム・ジンスが高い位置を取って左サイドの数的優位からゲーム序盤の主導権を握った韓国。しかし、セットプレーのチャンスからモハメド・サリスが押し込んで最初に得点を入れたのはガーナでした。

 

34分、ガーナはオープンプレーの中で、丁度先程と同じような位置からの同じようなインスイングの右足クロスにモハメド・クドゥスのヘディングシュートで追加点。敢えて早めにDFの真裏を取り、スキャンニング出来ない所でじっくりとボールを待ち構え体格差を逆に生かしたクドゥスのオフ・ザ・ボールは見事。

 

リードされているものの、後半に入っても流れの中では韓国ペース。

58分にはランプティをソン・フンミンと2人で囲いボールを奪ったイ・ガンインのクロスにチョ・ギュソンのヘディングがGKの脇下を抜けて1点差。更に3分後にはまたしても左サイドから、ソンがDFの注意を引いてアンダーラップしてきたキム・ジンスにスルーパスを通し、ゴールライン上からマイナスのクロスに再びチョ・ギュソンが飛び込んで気づけば2-2のイーブンに。

 

68分、サリスから縦パスを引き出したトーマスはクライフターンでマークを剥がし、これによって右サイドの守備にズレが生まれた韓国はそのまま深い位置まで侵入されると、折り返しにニアでシュートを試みたイニャキ・ウィリアムズのキックは空振りになるが、ヒーローになる事が決定事項であったかのように丁度クドゥスの足元に転がって再びガーナが勝ち越し。

 

サイドを抉ってからのクロスボール、シンプルな攻撃でシュート数では圧倒的に相手を上回った韓国だが、GKローレンス・アティ,両CBの3人で粘り強く凌ぎ瞬間的な個人技術の質で上回ったガーナの前に一度もリードを奪えず敗戦。

 

 

ブラジル vs スイス

 

ネイマールが離脱したトップ下にはパケタを一列上げて、空いたDMにはフレッジを起用したチッチ監督。ビルドアップ時はフレッジ受けに下がってカゼミロは前に残っていましたが、ここがあまり機能していなかったので逆の役割にした方が良かったのではないかと思われる。また、パケタは左に寄る事が多かったのでハフィーニャが孤立しがちで、これがヴィニシウスならば1人で打開する事も出来てしまうのですが彼はそこまででは無いのでコンパクトに守るスイスを中々崩せず殆ど見せ場無く45分を折り返す。

 

HT明けのセレソンはパケタに変えてロドリゴを投入。(個人的な意見としてはフレッジに替えてブルーノ・ギマランイスを入れてくるのではないかと思っていましたが)

 53分のスイスはジャカの対角線パスに走り込んだヴィドマーがボックス内で追いつき、折り返したボールがゴール前に転がって行くもアレックス・サンドロが見事なスライディングでボールをカット。

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64分、交代でピッチに入っていたギマランイスから中央にスライドしていたサンドロへのパスが流れ前線の楔になり、リシャルリソンがワンタッチで後ろの味方に落としてショートカウンター。最後はヴィニシウスがGKとの1on1を沈めて先制かと思われたが、リシャルリソンがボールに触れた際のポジショニングが所謂戻りオフサイドで判定覆ってノーゴール。

 

後半に入っても集中力を切らさず辛抱強く守っていたスイスですが、マルキーニョスから斜めに入るパスを貰ったヴィニシウスのカットインからロドリゴが中継役となって最後はカゼミロのハーフバウンドボレーがディフレクションして遠いサイドのゴールネットを揺らし遂に失点。ネイマール不在時の攻撃の組み立てに大きな課題を残しながらも何とかブラジルが勝ち点3を積み上げノックアウトステージへの切符を掴んだ。

 

 

ポルトガル vs ウルグアイ

 

ダニーロが肋骨骨折で出場出来ないCBにはペペが戦線復帰し、LBにはヌーノ・メンデスが入り1戦目とはラインナップを変えてきたポルトガル。中盤4枚が非常に流動的に動く事は変わりなく、3-5-2(5-3-2)でブロックを固めるウルグアイに対し配置的な優位性は中々掴む事が出来ないもののこの日はウィリアン・カルバーリョの調子がかなり良く、危ない所で彼がフィルター役になってくれるので1戦目に比べれば安心できるゲームの立ち上がりでした。

 

更にロナウドのフィジカル面も改善の傾向が見られ、ウルグアイWBの裏に抜け出してスルーパスを受けるシーンも何度かあった。

 前半最大のハイライトはカバーニが収めたボールを回収し自陣からドリブルでポルトガルペナルティボックス内まで侵入したベンタンクールの決定機。ぺぺ,ルベン,ウィリアンの対応が軽すぎたにしても3枚に囲まれながら突破したベンタンクールと、ギリギリまでライン上付近に位置取りしながらボールホルダーが抜け出した瞬間に素早いダッシュでシュートコースを埋めたディオゴ・コスタの攻防は見ごたえ満点。

 

ウルグアイの攻撃パターンは主に左サイドタッチライン際に流れたヌニェスにボールを入れてからの斜めのテイクオン。やはり彼は中央に留まるというよりは外で受けるのが得意な選手で体格に反し密集でのポストプレーを求めても中々うまくいかないというのはロメル・ルカクにも通じる部分。

 

ポルトガルにとって不幸なニュースはヌーノが前半の内に負傷交代してしまった事。彼の対人戦の強さがあってカンセロ起用が完全な形で成立するところが大きかったので復帰時期如何ではトーナメント以降の戦い方にも影響が出てくる。

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51分にはピッチ上に乱入者が現れて一時試合が中断。褒められた行為では無いが、LGBT,性差別、戦争といった世界で起きている理不尽と不平等に対しての問題提起である事は直ぐに分かったので心情としては理解できる部分もある。

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ドロップボールで試合再開直後、ポルトガルロナウドの肩での落としから一気にショートカウンターウルグアイ陣内を駆け上がり最後はフェリックスがシュートを選択しサイドネットに直撃するが、ファーにブルーノが走り込んでいたのでそちらの方が得点期待値が高かったであろう事は間違いない。

 そして54分、ボールを保持するポルトガルは左に寄っていたブルーノがパスを受けて外にゴディンを釣り出しながら反転ターン、ロナウドへゴールに向かう軌道でクロスを入れると、これがそのままファーサイドのネットに吸い込まれ先制。

  上記Tweetにもある通り当初はロナウドのゴールと紹介されたが、後にブルーノの得点に修正。今大会の公式球は半自動オフサイド技術にも使用されるセンサーが内蔵されており、ブルーノのインパクトとボールがバウンドした際には反応を示したものの、ロナウドを通過した時にはそれが無かったとアディダスが発表し一旦は収束。ただ、髪の毛の先が僅かに掠った程度の衝撃でセンサーが反応するのか等CR7本人にとってはまだ納得いかない部分もあるかもしれない。

 

その後、4バックに変えたウルグアイの猛攻、特にペリストリの縦の突破に苦しめられたポルトガル。更に途中起用のラファエル・レオンの不用意なロストや怠惰なオフ・ザ・ボールも目立ち、マキシ・ゴメスのカーブショットがポストに直撃するなど失点寸前のピンチも複数回あった。

 

前述のレオンと途中からLBに入るゲレイロの左サイドがあまりにも軽く直ぐにでも修正が必要だったポルトガルは、マテウス・ヌネス,パリーニャ,ゴンサロ・ラモスの3枚投入でようやく落ち着きを取り戻す。

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そしてアディショナルタイム直前にはブルーノがボックス内で相手のハンドを誘いPK獲得。自身で決めてこの日2点目のゴールを奪い、更に3点目のチャンスもあったがポストに阻まれハットトリック達成ならず。

 1戦目,2戦目共に2つの得点に直接関与、プレイメイカーでありながら献身性も高い、本当に稀有な選手です。