いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WorldCup 】Day1&Day2、新技術と長いアディショナルタイム

FIFAワールドカップ2022、カタール大会が始まりました。

 

2日目までの4試合を見た感想としてはスタジアムの熱気の薄さ、一度は近づいたアジア地域と他地域の力の差が広がっているように見えた事、そしてより正確に90分をプレーさせる意図なのか明らかに長く取っているアディショナルタイムが印象的で、ペナルティボックス内でのファウル基準に関しては全体的に厳しめ。

 

 

 

 

『Group A』カタール vs エクアドル

 

開催国カタールエクアドルの前に殆ど攻撃の形を作れず枠内シュート0。途中出場モハメドムンタリのボレーは少し可能性を感じましたが、GKのセービングやDFのマークなど単純な個人技術で劣っている部分が目立ち、ホームアドバンテージを感じない自国サポーターやチーム自体の士気を含め戦術云々の土俵に立つ以前の問題。2ゴールを決めたエネル・バレンシアは残念ながら前半に負った怪我の影響で試合途中の負傷交代を余儀なくされており、彼が次戦に間に合うのか、或いは不在の場合にどのような戦い方を選ぶかどうかが今後の見どころだろう。

 

開催国が幕開きのゲームで敗戦するのはこれが史上初。

 

 

『Group B』 イングランド vs イラン

 

2日目最初のゲーム、イングランドvsイランは後者が慣れ親しむ4-1-4-1ではなく5-4ブロックで後ろの枚数を増やしてきたものの、代償としてスリーライオンズのバックスへのプレッシャーが薄くなってしまい、余裕ある状況でのボールプレーは一流のマグワイアとしては弱点を勝手に相手が覆い隠してくれたので、先制点のきっかけになる縦パス等攻撃面での貢献が目立った。

 

内容自体は一方的なワンサイドゲームだったものの、4-0とした後にカウンターからあっさり失点を喫しているように決して100点満点のゲームではない。マンチェスター・ユナイテッドから招集された3選手はいずれも得点に直接関与する良い日だったが、マグワイアの負傷交代、LB本職が1人のみで負担が心配されるショーと不安要素も垣間見えるので、無事に帰ってきてくれることを祈りたい。

 

因みに、前半はイランGK BeiranvandがイングランドFKからのプレーで味方と接触し顔面に肩が直撃した事で治療が入りアディショナルタイム14分。後半もマグワイアの治療で10分を越える時間が提示されて合計120分弱というロングゲームに。

 

 

『Group A』 セネガル vs オランダ

 

セネガルvsオランダは前の2試合とは打って変わって実力の拮抗する好試合となり、当初3-4-1-2でゲームに入ったオランダは中盤の枚数が足らないと感じる場面が多く、攻撃の多くはフレンキー・デ・ヨングのキャリー能力に依存する事となった。最初の45分で両チームが記録したゴール期待値は共に0.20前後(sofascore参照)と得点の匂いを感じない内容。

 

セネガルはイスマイラ・サールのテイクオンから複数回のチャンスを作ったが、ディアッロ,クヤテと負傷者で2度の交代機会使用を余儀なくされて攻撃に変化を加えるカードを切りづらい状況になったのが痛恨といった所で、80分を回った所でデ・ヨングのインスイングクロスに斜めのランでマークを外したガクポの技ありヘディングシュートから失点。

 

ルイ・ファン・ハール率いるオランイェはベルフワイン🔁クラーセン、ベルハイス🔁コープマイネルスの2枚替えでFWを削ってその分MFを増やしてから一気に主導権を握り、ブリントを左大外に持ち上がらせてアケはDMへスライド,後ろ2枚残しでゴールへの圧力を強めた結果が先制点に繋がっている。アディショナルタイムにはカウンターからデパイのシュートのこぼれ球にクラーセンが詰めて0-2。結果的に敗戦となったセネガルだが、部分的にはオランダを押し込むような時間帯も見られ、エクアドルの比較ではこちらの方に分があるように感じた。

 

 

『Group B』 アメリカ vs ウェールズ

 

16大会ぶり2度目、念願のワールドカップ出場を果たしたウェールズと欧州5大リーグでプレーするヤングスターがここ数年で一気に増えたアメリカの対戦。アメリカはやり過ぎなくらいのタイトで激しいプレッシングを敢行し、代償として早い時間帯で右サイドのデスト,マッケニーが連続してイエローカードを提示されますがペースを握ったのはこちらでした。

 

そんなアメリカ代表はウェールズゴールキックを自陣で回収、複数人の選手のダイレクトプレーで中盤のプレスを突破すると、最後はプリシッチがチャンネル(CB間)にラストパスを通しティモシー・ウェアがアウトサイドキックをゴール右下に沈めて先制に成功。リベリアの怪物を父に持つアタッカー、過去2シーズンとは打って変わってクラブではバックアップ止まりと苦戦が続いていますが、ネコ・ウィリアムズの背後をとってから一気にダイアゴナルのランでボールにアプローチしたオフ・ザ・ボールの動きは秀逸です。

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ダン・ジェームズとベイルの2TOPが完全にハマらなかったウェールズはHT明けにキーファー・ムーアを投入。空中戦とポストプレーに関してはプレミアリーグでも上位に位置するこのハイタワーを入れた事で前線に起点が出来、シュートチャンスもセットプレー中心に徐々に獲得し始める。終盤、80分にペナルティボックス内でベイルがティム・リームのタックルを誘いPKのチャンスを得ると、コースを読まれようがお構いなしとばかりに強烈なキックをゴール右端に蹴り込んでスコアは1-1。

 

 

振り返り

 

始め2試合はワンサイドゲームで今大会はチーム力の差がハッキリしているのだろうかと思いましたが、【SENNED】と【USAWAL】は実力伯仲の好ゲームとなり、この傾向は大会3日目にも引き継がれています。

 

 より厳密に90分のプレー時間を確保しようとするとこうなるのかという長い追加タイムが連続した事で、6,7分程度のATでは最早驚かなくなりつつある。

 

戦術的観点で言えば、ABEMAで無料開放されているセンターカメラはチーム全体の動きが非常に分かりやすく、特に口で説明するのが難しい守備ブロックの連動を教える際の教材として非常に価値が高いモノだと思います。可能ならば大会終了後もアクセスできるようにしてもらえると日本全体のフットボールの成熟に繋がるかもしれない。