いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #CHEMUN 】Rashford-Sanchoの2トップ。これまでとは異なるアプローチで敵地ドロー

※21/22イングランドプレミアリーグ 第13節

チェルシーvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

 

初陣を勝利で終えたマイケル・キャリック暫定監督の2試合目はスタンフォード・ブリッジチェルシー戦という強敵とのマッチアップ。

新監督については大方ラルフ・ラングニックが決まっているという報道でビザが降り次第チームを本格的に率いると思われますが、The Professorの就任前にこれ以上敗北を重ねてしまうと来季のCL出場権獲得にも危険信号。

 

経験の少ないコーチ陣には難儀な注文かもしれませんが、ここは最低でも勝ち点1を持ち帰って今後のリーグ戦に向けて希望を残していきたいところ。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

怪我人も多く中々予想し難い試合ですが、メンバー構成はおそらくこんな感じになると思われます。

3バックなのか4バックなのかによっても変わりますが、リンデロフ、マティッチ辺りが鍵を握る存在。

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りチェルシー
1ケパ、4クリステンセン、9ルカク、10プリシッチ、17サウール、18バークリー、19マウント、28アスピリクエタ、29ハヴァーツ

マンチェスター・ユナイテッド
4ジョーンズ、7ロナウド、8マタ、9マルシャル、11グリーンウッド、14リンガード、20ダロト、26D.ヘンダーソン、34ファン・デ・ベーク

 

クリスティアーノ・ロナウドのベンチスタート、フィル・ジョーンズのベンチ入りと大きな変動が起きたユナイテッド。

予想ではブルーノをフォルスナイン(偽りの9番)に置いた4-3-3で試合に臨むと見られており、セントラルの枚数を増やして今季どうも緩い中央の守備を固めたいという意図が見られます。

 

走力を重視して純粋なストライカーを起用しないというのは少しラングニックの影響もあるように感じますが、理想としては鋭いロングカウンターで1回のビッグチャンスを得点に結びつける事。

 

 

試合内容

 

前半

 

チェルシーハイボール対応に難のあるワン=ビサカ、競り合いに強いとは言えないリンデロフの2人の間に積極的にロブパスを出し、4分には早速狙い通りの形でフリーになったハドソン=オドイにボックス内からシュートを打たれるなど、予想通りホームチームの構成に苦しめられるユナイテッドという構図で試合は進行します。

 

12分にはディフレクションしたボールがティモ・ヴェルナーへの絶好のスルーパスになりますが、この場面はダビド・デヘアが素早くボックス外に出てクリア。今までならば考えられなかった好プレーですが、誰かの指導が入ったのかもしれません。

 

15分を過ぎた段階でポゼッションは73:27、更にシュート数はチェルシー4ユナイテッド0という有り様で、レッズが初めてまともに相手陣内でチャンスは21分まで待たなければいけませんでした。

 

ただ、難しい体勢のクリアを何度も強いられたリンデロフ-バイリーのCBペアが悉くボールを弾き返し、ディフェンシブな中盤を3枚起用している事もあって最後の壁は何とか越えられることなく前半はゴールレスドローで折り返し。

Embed from Getty Images  

 

 

ユナイテッドの陣形に関してですが、攻撃時は先述したように4-3-3、守備時はブルーノが一列下がり、フレッジが左前に位置取りして4-4-2(4-2-2-2)のような形で可変システムを採用。

守備時の4-4-2に関してはオーレ時代の4-2-3-1でも日常的に採用していたので驚きはありませんが、フレッジを高い位置に置いた事で持ち前の運動量がフルに発揮されるというのは1つポジティブな変化だったと思います。

 

 

後半

 

暫定体勢ではキャリックのサポートに回っているダレン・フレッチャー

試合中には耳にヘッドセット?を付けているシーンが何度もカメラに映り、誰かと通信しているのではないかと推測されましたが、もしかすると相手はラルフ・ラングニックか彼に近い人物だったのかもしれません。

Embed from Getty Images  

 

 

後半もチェルシーに自陣深いところまで押し込まれる展開が続きますが、先制したのは赤い悪魔でした。

 

50分、相手CKをブルーノが前方へ大きくクリアすると、このボールをトラップしようとしたジョルジーニョが痛恨のトラップミスを犯し、ものすごい勢いでボールを奪取したジェイドン・サンチョはそのままボックス内までドリブルで独走。

最後は横にいたラッシュフォードを囮として上手く使い、高いセーブ率を誇るGKメンディに全く仕事をさせずグラウンダーのシュートがネットに触れて先制!!

 

コーナーキックはカウンターの恐れがあるので殆どショートコーナーを選ぶというペップ・グアルディオラの気持ちが分かるような得点の奪い方で絶望的な試合を優位にすることに成功したユナイテッド。

 

 

リードを奪ってからしばらくは力関係が逆転し、57分にはまたしてもコーナー後のカウンターチャンスを生み出しますが、ホームチームも58分にヴェルナーの決定機(何故かアウトフロントでシュートを打って枠外でしたが)でデヘアを脅かします。

 

64分には先制点のサンチョに替えてロナウドを投入。

Embed from Getty Images  

 

追加点を狙った采配でしたが、67分、CKの守備でクリアしようとボールに足を伸ばしたワン=ビサカの右足のコースに丁度チアゴ・シウバの左足が入り不運な形で疑問の残るPKがチェルシーに与えられます。

そして失点のキッカケになったジョルジーニョがPKを決めて汚名返上、試合は1-1に。

Embed from Getty Images  

 

確かに、結果を見ればワン=ビサカの足裏がチアゴ・シウバのすねに入っているので現行ルールではPKである事に間違いありません。

しかし、彼が足を伸ばした段階ではそのコースにチアゴの左足は存在していないので、これで反則をとられてしまってはディフェンダーはボールに対して何もアプローチ出来ないという事になるのと同義。ルールに問題があるので、VARのオフサイド判定改定同様にこの足裏ルールに関してももっとケースバイケースで対応できるように変更していく必要があるのでは。

 

 

その後、再三に渡るチェルシーの脅威を凌ぎ切り、逆にユナイテッドも88分にハイプレスから生まれた相手GKのミスを活かせないように互いに決め手を欠いたこの試合。アディショナルタイムも7分にまで及び、ラストプレーでアントニオ・リュディガーに決定機を許してしまいますが抑えきれずホームラン。

 

試合はそのまま1-1ドローで決着。

両チーム勝ち点1を分け合っています。

 

 

ハイライト

 

 

 

ゴール⚽50分:ジェイドン・サンチョ
69分:ジョルジーニョ(PK)

 

選手交代

 

チェルシー

78分 M.アロンソ🔁マウント

78分 ハドソン=オドイ🔁プリシッチ

82分 ヴェルナー🔁ルカク

 

マンチェスター・ユナイテッド

64分 サンチョ🔁ロナウド

77分 ラッシュフォード🔁リンガード

89分 ブルーノ🔁ファン・デ・ベーク

 

 

データ

 

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スタッツは大差負けでも不思議ではない一方的な内容。

コーナーキックの数を見てもどちらの陣内で長くプレーしていたかは一目瞭然です。

 

とはいえ、24本中枠内に飛んだのは6本。チェルシーのフィニッシュ精度の問題か、ユナイテッドの守備が辛抱強く耐えきったのか或いはその両方か。

 

また、アウェイチームのパス成功率を見ると分かるように戦い方も今季のポゼッション志向からは一変して槍のように一撃必殺を狙うスタイル。先制点のカウンターは幸運もありましたが正に理想通りの形で、ラングニックは縦に速い攻撃を求めるのであれが今後のベースになると思われます。

 

 

xG

 

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参照:

Chelsea 1 - 1 Manchester United (November 28 2021) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

xGは2.35:0.56。2点弱の差を付けられていますが、所謂ビッグチャンスはPKを含み2回しか与えていないのでそれがドローという結果に繋がっているのかもしれない。

 

対戦相手のチェルシー目線では、ティモ・ヴェルナーとハキム・ツィエクが6本ずつシュートを放っていずれもノーゴール、FWのフィニッシュワークがよくなかった試合。

 

 

あとがき

 

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後日更新予定