マンチェスター・ユナイテッドの21/22イングランドプレミアリーグ13節はスタンフォード・ブリッジでのvsチェルシー戦。
昨季はフランク・ランパードをシーズン中盤に解任し、途中就任のトーマス・トゥヘルがチームをCL優勝に導くなど、監督交代によって全てが好転した例としてユナイテッドサポーターは自分たちもそれに続けとばかりの勢いですが、ビザが下りるまでしばらく時間のかかるラルフ・ラングニックがチームを率いる前に、ロンドンのビッグクラブとの2連戦が待っています。
チェルシーはエンゴロ・カンテ、ベン・チルウェル、マテオ・コバチッチの主力3名に欠場の可能性がありますが、レッズもサスペンションのマグワイアを筆頭にヴァラン、カバーニ、ポグバ、グリーンウッド、ショーの多数の欠場者が予想されているのでこの面においてアドバンテージを得られる事はありません。
寧ろ大きく不利といっても差し支えない。
今いるメンバーで最大限の力を発揮しなければいけないというキャリック暫定監督にとっては非常に難しいゲームになりますが、どんな試合でもマン・ユナイテッドに求められているのは勝利のみ。
ラインナップ予想
欧州きっての戦術家トゥヘルのチームに対し、コーチキャリアの少ないキャリックの戦術的優位性を求めるのは酷でしょうから、ミラーマッチにして試合を塩漬けにするのが妥当か。
また、怪我人地獄のバックラインにはCBにマティッチを起用し、脳震盪からの復帰が間に合うか微妙なショーを考慮するとテレスを最も輝かす事が出来るWBに配置するこの形が自然と有力な選択肢として浮上します。
交代策はリードして試合を進められれば負担の激しいブルーノやリンガード、ビハインドならば後ろの枚数を削って控えているアタッカー陣を投入することになりそうですが、前の枚数が飽和気味の今のスカッドにとってはそう何度も連発出来る組み合わせではないので、コーチ陣が5バックを前から検討していたという報道があるとはいえこれはあくまで緊急時の形に留まるでしょう。
鍵はDFリーダーとなるであろうヴィクトル・リンデロフ。
どうしても彼に対しては頼りないというイメージが先行しがちですが、今季はいつでも起用出来る状態に身体を整えられているという彼のありがたみが本当によく分かるシーズンとなっており、レギュラーとして期待された2人が不在の中、どれだけリーダーシップを発揮できるか注目しています。