いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNMCI 】あまりにも退屈な90分。点差以上の閉塞感

※21/22 イングランド・プレミアリーグ第11節

マンチェスター・ユナイテッドvsマンチェスター・シティ戦の記事です

 

 

互いにクラブエンブレムに帆船を用いている事からも分かるように、運河で栄えたマンチェスターを2分する両クラブ。

Embed from Getty Images  

 

世界屈指のライバル関係となったマンチェスター・ダービーはホームのユナイテッドにとってはCL圏内にしがみつく為、アウェイのシティにとってはタイトルレースから離されない為の重要な試合でもあります。

ホームチームのファンとしては、ファイティングスピリットを全面に押し出した熱のこもったプレーを見せて勝利して欲しいと思っています。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

 

 

 

スタメン

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20211107150909p:plain

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
9マルシャル、10ラッシュフォード、14リンガード、20ダロト、25サンチョ、26D.ヘンダーソン、27テレス、31マティッチ、34ファン・デ・ベーク

マンチェスター・シティ
6アケ、7スターリング、10グリーリッシュ、11ジンチェンコ、13ステッフェン、25フェルナンジーニョ、26マフレズ、33カーソン、80C.パルマ

 

リンデロフはスタメンに入り、ラッシュフォードもベンチ入り。

CBに関しては怪我人を使わざるを得ない台所事情ですが、アタッカーは寧ろ人員過多なので後者の判断には若干の疑問も残ります。

 

また、ロナウドのペアにグリーンウッドというのも守備とビルドアップの面で不安要素が多く、これならば5-4-1でリンガード先発を見てみたかった。

 

 

試合内容

 

前半

 

グリーンウッドがロドリのマンマーク、中盤ダイアモンド型の5-4-1のような形でマン・シティを迎え撃つことを選択したユナイテッド。

6分にはFKからルーク・ショーのボールに合わせたハリー・マグワイアのヘディングシュートで相手ゴールに迫りますが、その2分後にはミスから失点を許します。

 

7分、カイル・ウォーカーの球速の速いクロスボールに合わせたイルカイ・ギュンドアンのシュートはミスに終わりますが、セカンドボールを回収されて今度は左のジョアン・カンセロが入れたニアへのボールにエリック・バイリー痛恨のクリアミス。

それほど相手に寄せられていた訳では無かったにも関わらず身体ではなくつま先だけでボールを迎えに行ってしまい、ミートし損ねたボールは直接自陣ゴールネットを揺らしています。

Embed from Getty Images  

 

自らの身体能力を過信しすぎているのか、あるいは単純に状況判断能力に難があるのかどちらにしても、彼の場合こういった細かいミスが多く信用はできないというのがよく分かった場面。

時折見せるビッグプレーもその前に巻き戻すと自作自演であるケースが多々あり、怪我を抱えるマグワイア、リンデロフ、ヴァランよりも優先順位が低かった事も頷けてしまう結果……

 

ただ、あくまでもボールにチャレンジした結果の失点だった事は明白なので、後述する2失点目に比べれば遥かにマシである事は確か。

 

 

選手の動き+構造上の問題

f:id:irohasesun-fm-foot:20211107162700p:plain
(見辛かったらごめんなさい)

 

  • 一見するとトッテナム戦と同じ5-3-2ブロックのように見えますが、実際にはグリーンウッドはロドリ番でライン形成には参加せず、5-3-(1)-1で守備。
  • FW2枚の守備に連動性が生まれず、エディンソン・カバーニの不在とマンマークを置いた事による弊害で中盤3枚がスライドする時間を確保できないシーンも多く、シティの中盤~アタッカーは空いたギャップを使いたい放題。
  • フルバックへの対応も曖昧で、2つの失点の大元はウォーカー、カンセロに自由を与えてしまったところから生まれた。
  • ルーク・ショーマグワイアプレミアリーグの水準に達しているかさえ疑わしい程に守備の多くの部分で精彩を欠く。

 

更に、中2日→中3日と連戦続きのスコット・マクトミネイは試合開始当初から身体が重いように見受けられ、楽をしようと無暗に足だけを出してボールを奪おうをするのでフィルター役として機能していませんでした。

 

 

26分にはショーのクロスからロナウドにこの試合唯一といってもいい決定機が訪れますがボレーシュートはGKエデルソンの好セーブに阻まれ、こぼれ球の先にいたグリーンウッドはボールをコントロール出来ず。

Embed from Getty Images  

 

 

33分には横スライドの遅さを看破されたかストーンズのサイドチェンジから左サイドを突破され、フィル・フォーデンの折り返しをリンデロフが危うくオウンゴールになりそうな自陣ゴールへのクリア。デヘアの素早い反応で何とか失点には至らずもこの時点でその後の展開は見えていたかもしれません。

 

45分、左ハーフスペースのボックス手前からカンセロの上げた右足クロスに対しマグワイアはヘディングでクリアできる高さにも関わらず見送り、ショーもボールがライン外に出ると油断して足を緩め、その背後からベルナルド・シウバがつま先を伸ばして痛恨の2失点目。

Embed from Getty Images  

 

デヘアクラスのGKならば半歩前に出てブロックして欲しいとも思いますが、冷静になってこの局面を振り返ると、割合で言えば8:2あるいは9:1でDF2枚が圧倒的に悪い。

マグワイアに至ってはゴールの5秒以上前から一度も首を振らず、ボール方向しか目に捉えていないので本当に信じられないような失点です。

 

 

後半

 

オウンゴールのバイリーに変えてジェイドン・サンチョを投入。

陣形も4バックに変わって攻撃に出たいところでしたが、結論から言えば見どころがあったのはデヘアのセービングと57分のサンチョのドリブル突破くらい。

Embed from Getty Images  

 

前半に指摘したのとまるで同じようなミスが多発したので詳細は省きます。

 

一言で言えば虚無。

 

最もスタジアムが湧いたシーンが80分のファン・デ・ベーク投入時というのが何よりの証左だと言えるでしょう。

Embed from Getty Images  

 

 

ハイライト

 

 

 

ゴール⚽7分:エリック・バイリー(オウンゴール)
45分:ベルナルド・シウバ(👟ジョアン・カンセロ)

 

選手交代


マンチェスター・ユナイテッド

46分 バイリー🔁サンチョ

67分 グリーンウッド🔁ラッシュフォード

73分 ショー🔁テレス(脳震盪による追加交代枠)

80分 フレッジ🔁マクトミネイ

 

 

データ

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20211107151005p:plain

 

スタッツを見ると、まるで下部リーグvsトップリーグの試合かと疑ってしまう程にマン・シティの一方的な優勢。

 

正直何も話す事がないくらいに内容の薄い試合でしたが、強いて言えばセーブ数5のデヘアと、脳震盪の疑いで途中交代したショーに変わって17分間出場したアレックス・テレスは水準をクリアしていたと思います。

後者は短い時間でタックル4回の成功。

守備強度の懸念を指摘されますが、今季ここまでのショーと比較すれば遥かに彼の方が貢献できるに違いない。

 

 

 

xG

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20211107151059j:plain

参照:

Manchester United 0 - 2 Manchester City (November 06 2021) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com



ホームでゴール期待値0点台というのは余りにも屈辱的なスタッツ。

マン・シティがギアを緩めたお陰で失点数こそ2に収まっていますが、リバプール戦の大敗にも負けず劣らずの何も良いことが無かった90分。

 

5バックにも関わらずボックス内から12本のシュートを許しているこの現状を一体どうすれば改善できるのか。

 

 

あとがき

 

f:id:irohasesun-fm-foot:20211107150734p:plain

 

本当にこれはダービーマッチだったのだろうか。

まるでプレシーズンの試行段階かの如く緩いプレーのまま気が付けば何も出来ず負けてしまったユナイテッド。

 

無気力だったのかとさえ思う内容だったので何かを指摘するエネルギーすら生まれません……

システムやコーチングの問題も多分にあると思いますが、そもそもフィジカル・メンタルで大きく遅れを取っているように見られ、端的に言えばジョゼ・モウリーニョの最後に似たような感覚すら感じています。

 

ただ、報道や選手の言動を見る限りオーレにはまだ求心力が残っているようにも考えられるので、単純に監督を挿げ替えて解決する問題とも思えず、まるで出口が見えない

 

一部ではラルフ・ラングニックの噂も出始めていますが、1人のコーチに全てを託すというよりはもっと大きな規模の指導グループで安定して強さを継続するという方向性が好ましいと考えているので、ラングニックがオーレ或いは彼が解任されてしまっても次の方を支える統帥機構のようになってくれるなら歓迎。

 

 

選手とSNS

 

ブルーノ・フェルナンデスのTwitterアカウントに突如、Good Vives(いい雰囲気、良い感じ)というメッセージとアーセナルの選手が映った画像が投稿され物議を醸しています。

その投稿は直ぐに削除されましたが、後に答え合わせかのようにアーセナルのFWガブリエウ・マルティネッリのInstagramに全く同じ文面と画像がアップされています。

 

 

つまり、ブルーノとマルティネッリは同じSNSプロモーションチーム(或いは企業)にアカウント運営を任せており、過去のツイートやインスタの投稿も同様に彼ら本人のメッセージではなく、だれなのか分からない第三者の書いたテキストを読まされているという事になります。

 

 

思い起こせば過去にも似たような問題は起きており、今年2月6日、マンチェスター・シティ所属MF フェルナンジーニョTwitterアカウントに1958年2月6日に起きたマンチェスター・ユナイテッド最大の悲劇、当時のキャプテン ダンカン・エドワーズ含むクラブの選手・関係者が多数犠牲になった飛行機事故"ミュンヘンの悲劇"を揶揄するかのような絵文字ツイートが投稿されました(後に削除)。

 

その時には"SNSを管理するチームが誤って投稿した。悲劇を嘲笑するような意図はない"と釈明があり、この件に関して選手・クラブに処分は下りませんでしたが、そろそろファンのSNSの使い方だけでなく選手側に蔓延る問題も真剣に議論するタイミングなのかもしれない。