今夜、10月12日19時過ぎキックオフの日本vsオーストラリアは98年フランスW杯以来6大会連続本戦出場のサムライブルーにとって引き分けすら許されないような背水の陣で臨む1戦となります。
現在、アジア最終予選グループBの順位表はこのようになっています。
日本は3試合を終えて1勝2敗得失点差-1の3位。
順位だけを見れば予選敗退が近いという訳ではありませんが自動的に出場権を獲得出来る上位2チームとの差は既に6Pts開いており、仮に今日のオーストラリア戦に敗戦してしまうと残り6試合で勝ち点差9、かなり絶望的な数字になってしまいます。
また、OGと勝ち点で並ぶサウジアラビアの4節は現在勝ち点0で最下位に沈む中国なので、こちらも順当に行けば前者の勝利が見込まれます。
このような背景からしても今回は必勝しなければいけません。
最優先はゴール欠乏症からの脱却
Sofascoreによれば最終予選に入ってからの3試合で日本はシュート総数40本(12→18→10)、うち枠内シュート13本(6→3→4)という内容になっていますがゴール数は僅かに1つ。
(因みに、オーストラリアはシュート45本、枠内シュート18本で7ゴール)
その1点を決めているとはいえ4-2-3-1の1トップで起用されている大迫勇也はゴール前で精彩を欠く場面が非常に多く、サウジアラビア戦ではビッグチャンスのミスが2回。致命的なバックパスで相手のゴールをアシストした柴崎岳と並び最低レベルのパフォーマンスに終わっています。
これまでの数年間は大迫に助けられたシーンも多かったですが、不調の選手に拘り続けるよりはフォーメーション変更も含め別のやり方に活路を見出して欲しいというのが正直な意見。
この試合ではオーストラリアを格上と想定して中央にはボールウィニングタイプの選手を2枚起用し、前線は南野-古橋のホットラインを作れるような形が良いのではないかと思います。
いずれにしても今回の陣容で1TOPというのはあまり機能しない恐れが強く、FWのラインナップを見ても衛星タイプの選手ばかりなので2枚、3枚と一緒に起用する方が間違いなく好結果に結びつくでしょう。
個人的には③の3-4-1-2ベースで攻撃時2-3-5、守備時5-3-2でオーストラリアの4-2-3-1に対し常に攻防の最前線で数的優位を作るような戦い方を見てみたい。
そして、大外をWBで固定化する事で中盤の選手が不必要にサイドの一か所に集まる日本代表の悪い癖も顕在化しないように思うので、ポジショニングの再認識という意味でも1度試して欲しいと強く願っています。
負ければ解任やむなし。だが、今の協会がまともな指揮官を招聘出来る可能性は低い
日本サッカー協会は10月9日、臨時評議員会を開き田嶋幸三会長の3期目が満場一致で決定したと発表しています。
仮に森保一監督が解任されたとしてもつい先日続投が発表された会長にその責任が追及されるとは考えにくく、トップが変わらない組織で改革が推し進められるとは到底思えません。
そもそも、監督選びの基準になる日本代表サッカーの根幹をなす概念とは何なのか、これを説明できる人間が存在するのかさえも分からず、短期的な結果を求めて毎回1から土台を組み直しそれが短いスパンで繰り返されるとあっては結果が出なくても当然。
ジャパンズウェイというのは恐らくハリル・ホジッチを解任するための最もらしい理由として書庫の奥から引っ張り出されてきたホコリまみれの言葉なのでは。
(実際、2010年代後半まではこの言葉をほぼ聞いたことが無かった。)
そしてこのワードも表層的な説明に終始し、明確な定義や目標は我々に見える形ではどこにも存在していないので、仮に監督交代を行うのだとすればその前に協会側の体質改善から執り行うべきでしょう。
私の心情としてはマイク・アシュリーに嫌気が差していたニューカッスルサポーターに近いかもしれない。