新型コロナウイルスのパンデミック以降、各国トップリーグでは交代枠が従来の3から5へ増やすというのが当たり前になっていた中、19/20シーズンの中断後~終了までの短い期間を除きそれまでのルールを貫いてきたプレミアリーグでも22/23シーズンより交代枠が5へ増加します。
それ故、今回は欧州5大リーグに関して1シーズン辺りの選手起用人数や1試合平均得点を調べ、既に5枠を導入済みの4リーグとの比較も含めて交代枠の増加でどのような影響が出るのかを探っていこうと思う。
シーズン辺りの起用人数
21/22:27.3
20/21:26.6
19/20:26.1
18/19:25.4
17/18:26.5
21/22:29.1
20/21:28.1
19/20:27.7
18/19:26.3
17/18:26.9
21/22:31.6
20/21:31.0
19/20:30.0
18/19:28.5
17/18:27.6
21/22:30.9
20/21:29.1
19/20:28.5
18/19:27.2
17/18:28.7
21/22:30.2
20/21:29.2
19/20:27.1
18/19:28.1
17/18:27.7
●グラフ
3人の交代枠でフルシーズンを戦った最後の一年はCL決勝でリバプールとスパーズのイングランド勢対決となった2018-2019シーズン。
プレミアリーグではCovid-19前の最終シーズン18/19から直近のシーズンで1クラブ辺り1.9人ほど起用された選手の数が増加している。
(他リーグと比較すると上げ幅や数字の大小自体もやや抑え目)
その18/19と最新の21/22を比較すると、最も差の少ないリーグアンで1クラブ辺り約2.1人、最も多いラ・リーガでは3.7人起用選手が増えており、来季以降はイングランドでも更に各チーム毎1人2人チャンスを得る選手が出てくる事が予想される。
特に、シニアチームの25人登録制限に引っかからないU-21の選手にとっては、以前よりも大幅にトップチームデビューへの道が開ける事になりそうだ。
1試合平均得点
21/22:2.82
20/21:2.69
19/20:2.72
18/19:2.82
17/18:2.68
21/22:3.12
20/21:3.03
19/20:3.21
18/19:3.18
17/18:2.79
21/22:2.87
20/21:3.06
19/20:3.04
18/19:2.68
17/18:2.68
21/22:2.50
20/21:2.51
19/20:2.48
18/19:2.59
17/18:2.69
21/22:2.81
20/21:2.76
19/20:2.52
18/19:2.56
17/18:2.72
●グラフ
こちらは特に交代枠増加との相関関係があるようには見えない。
また、5季中20/21を除く4季でブンデスリーガが平均得点1位というのは1つ興味深い結果となった。
90分という時間で大きなイベントが無い時間が多すぎるという理由で若者のフットボール観戦離れが進んでいる中、ドイツではリーグ全体で何か対策をしているのだろうか?
まとめ
今回の調査では調べた範囲も狭く、あくまで仮定のようなモノですが、より多くのデータを精査していけばもっと有効活用できる全体の傾向が見えてくるかもしれない。
後は任せた!