*EURO2020についての振り返りのような記事です。
ウスマン・デンベレの日本人スタッフに対する差別的発言、そしてその場にいたアントワーヌ・グリーズマンのそれを肯定するかのように見受けられる半笑いが収められている動画の発掘(グリーズマンは過去のchi*g c*ong発言も)に端を発した国際的な騒動の延長線上で勃発したフランスに居を置く日本人の著名人の無理がある数々の主張があまりにも滑稽だったのでそちらに時間を奪われていましたが、今回のテーマはEURO2020のオフィシャルベストイレブンと以前記事にした自分版との比較、或いは公式ver.への疑問など。
因みに、私個人はデンベレとグリーズマンの発言やその後の謝罪を装った煽り風責任逃れのメッセージに全く納得していないので彼らに対しては明確にNoの立場。
ベストイレブン(公式)
👕🙌 Introducing the official Team of the Tournament for #EURO2020
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) July 13, 2021
Who would be your captain? 🤔 pic.twitter.com/goGLi6qQzj
11人中8人が決勝戦を戦ったイタリア、イングランドから選出され、残り3名は今大会の最優秀若手にも選ばれたスペインのペドリ、デンマークの躍進を中盤で支えたピエール=エミール・ホイビェア、そしてベルギーのロメル・ルカクがノミネート。
議論の余地はありますがいずれも印象的な活躍をした選手ばかりなので、○○は相応しくないという批判は私の中ではありません。
ただ、スピナッツォーラのLBはShawberto Carlosの愛称が定着したルーク・ショー、ルカクの位置にはチェコでロナウドに並ぶ大会最多タイの5ゴールを挙げたパトリック・シックの方がより優れていたと考えているので、個人的にはその2箇所は変更したいなぁとは思います。
準々決勝終了時点で選出した私個人のラインナップからは3人しか一致しませんでしたが、それだけ今大会はスターが多かったという証左でもあるのでこれは喜ばしい事だと考えています。
▼私の印象に残ったイレブン+Sub4人(画像クリックで当該記事に飛びます)
ファンタジーフットボールではこの11人が最も獲得ポイントの高い選出となった模様。
(https://twitter.com/EURO2020/status/1415347013684768770より)
優勝したイタリアの選手が誰1人として入らなかったのは驚きではありますが、フォルスベリやシャキリといった代表チームの核となる選手が入っているので納得できるラインナップ。
各スタッツ1位🥇
(参照:Player stats | UEFA EURO 2020 | UEFA.com)
キースタッツ
出場時間:ジャンルイジ・ドンナルンマ(ITA)⇒719分
ゴール数:クリスティアーノ・ロナウド(POR)⇒5ゴール
アシスト:シュテフェン・ツバー(SUI)⇒4アシスト
トップスピード(km/h):レアンドロ・スピナッツォーラ(ITA)⇒33.8km/h
走行距離(km):ジョルジーニョ(ITA)⇒86.6km
アタッキング
シュート本数:ダニ・オルモ(ESP)⇒20本
枠内シュート:パトリック・シック(CZE)、アルバロ・モラタ(ESP)⇒9本
パス本数:アイメリク・ラポルト(ESP)⇒689本
クロス:アンドリュー・ロバートソン(SCO)⇒32本
ドリブル:ラヒーム・スターリング(ENG)⇒34回
ディフェンス
ボールリカバリー:マヌエル・アカンジ(SUI)⇒46回
タックル勝利:カルバン・フィリップス(ENG)⇒9回
セーブ:ヤン・ゾマー(SUI)⇒22回
クリーンシート:ジョーダン・ピックフォード(ENG)⇒5回
基本的には試合数の多い国の選手が並んでいるのですが、こうして各項目ごとに分けていくと守備面ではスイスがよく相手の攻撃を防いでいた事が分かります。
ボルシア・ドルトムントのマヌエル・アカンジは密かに今大会名を挙げた選手の1人。
ドルトムント公式の動画で、彼とマッツ・フンメルスが出演している日本語解説が何を言っているのかを当てよう!という企画は面白いので一度目を通してみて欲しい。
フンメルス&アカンジの日本語チャレンジ!🇯🇵
— Borussia Dortmund (@BVBjpn) July 14, 2021
試合解説の意味を当てられるかな?🤔#BVBWorldwide powered by @Evonik pic.twitter.com/EoANKwa5UQ
そして、最も異質なのがクロスの項目で一位に輝いたアンドリュー・ロバートソン。
今大会、スコットランドはチェコ、クロアチア、そして宿敵イングランドと同居するグループDで3試合勝ち点1、グループ内最下位でトーナメントには進出出来ませんでしたが2位のコケに2本差をつけてクロス試行数1位。更には成功数も12回でこちらもベスト8まで勝ち残ったスイスのリカルド・ロドリゲスの11回(試行数は25回)を上回り大会トップの数字。
EURO2020公式スタッツによればスコットランドのクロスアテンプトは63回、つまり半数以上がロバートソンの足からもたらされたものなので、改めて彼への依存の高さが浮き彫りになるデータとなりました。