どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
前回の記事の最後で補強の必要性について訴えてきましたが、2月1日のダービー・カウンティはそれまでの静寂さが嘘であるかのように大幅な選手の入れ替えを敢行して残留に向けてテコ入れを図ってきました。
5人のレンタル選手を加えて2人が去った最終日
加入
テデン・メンギ(Teden Mengi)
マンチェスター・ユナイテッドからローン
リー・グレゴリー(Lee Gregory)
ストークからローン
ジョージ・エドムンドソン(George Edmundson)
レンジャーズからローン
パトリック・ロバーツ(Patrick Roberts)
マンチェスター・シティからローン
ベニ・バニンギメ(Beni Baningime)
エバートンからローン
口火を切ったのはウェイン・ルーニーが現役時代長らく在籍した古巣ユナイテッドから期待のティーンエイジャー、テデン・メンギ
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️#DeadlineDay moves from the Rams 🤩#DCFC pic.twitter.com/Ag9tnAAA5y
— Derby County (@dcfcofficial) February 2, 2021
レッド・デビルズのアカデミーCBでは最も期待をかけられている選手で、昨シーズンはヨーロッパリーグ、対LASK戦で84分から途中出場を果たしトップチームデビュー。
今シーズンもプレミアリーグ2(実質U-23)を主戦場としながらチャンピオンズリーグ3試合、カラバオカップ2試合でベンチ入りとCBの負傷者が複数出た場合にはいつでも出番がやってくる状況でした。
2002年4月30日生まれの18歳という事でそろそろトップチームでの経験を与えたいユナイテッドの意向と資金的余裕の無さからレンタルで補強を進めたいダービーの思惑が一致しこの移籍が実現。
(https://twitter.com/dcfcofficial/status/1356273944584720387より)
今シーズンのラムズは攻撃陣の不調により下位を彷徨っていますがxGAではリーグ12番目とそれなりに安定しているので、DFリーダーのマシュー・クラークやベテランのカーティス・デイビスからどんどんプラス要素を吸収してマンチェスター・ユナイテッドでの将来を開いてもらいたい。
Lee Gregory: Announced ✅@lgreggers9 ✍️
— Derby County (@dcfcofficial) February 1, 2021
ストークからやってきた32歳のリー・グレゴリーは主にミルウォールで実績を積み上げてきたプレイヤーで、その前に所属していたFCハリファックスではあのジェイミー・ヴァーディの後釜として活躍し、彼と同様にフットボールリーグ(プロ)への道を掴みとった成り上がりでもあります。
ミルウォールでは毎シーズン安定して二桁ゴールをマークしクラブのエースストライカーに成長しますが、チャンピオンシップで12ゴール7アシストを記録した18‐19シーズンのオフに移籍希望を明らかにして同じディヴィジョンのストークへ加入。
ストークでのデビュー年となった19‐20シーズンはリーグ戦40試合で6ゴール3アシストと期待を裏切るパフォーマンスで終わってしまい、今シーズンにはポジションを失い6試合の出場に留まった事で新天地への移籍を決断しました。
ダービー・カウンティはマーティン・ワグホーンの絶不調や他のFW陣の構想外などで得点源がベテランのコリン・カジム=リチャーズただ1人だったので、この経験豊富なストライカーには大きな期待が寄せられています。
🏴➡️🏴@RangersFC defender @georgedmundson4 has joined the Rams on loan until the end of the season! ✍️
— Derby County (@dcfcofficial) February 1, 2021
スティーブン・ジェラード監督の下、最高のシーズンを送るレンジャーズから来たジョージ・エドムンドソンは18‐19シーズンのEFLリーグ2(4部相当)でシーズンベストイレブンに輝いた選手で、この活躍が評価されてスコットランドの強豪レンジャーズに引き抜かれたのですが、中々試合に出る事が出来ず更に昨年11月には新型コロナウイルスの規定プロトコルを破ってパーティーに出席した愚行もあって完全に居場所を失っていた状況でした。
試合勘が無いので直ぐにトップチームで起用される事は考えにくいですが、再起を図る為の最初の1歩としてこのチャンスをフイにせず頑張ってください。
We'll try this one again... 😉
— Derby County (@dcfcofficial) February 1, 2021
Patrick Roberts is a Ram! 🐏
✍️✅
パトリック・ロバーツはイングランドのメッシと評された事もある国内でも有数のドリブラーで、そのポテンシャルの高さは常に評価されてきましたがもう24歳。
フルシーズンをレギュラーとして戦ったのはセルティック在籍時の16‐17シーズンのみとユース年代での圧倒的なプレーからすると尻すぼみになってしまっている感は否めません。
今シーズンは前年度同様ミドルズブラにローンで加入していたのですが9試合で僅か351分の出場と完全にベンチ要員になってしまっていたので親クラブのマンチェスター・シティはローンを打ち切り、ダービーへの再レンタルを決めました。
Football Managerシリーズでは鬼のように活躍するんですけどね……
私がプレイしたデータではサウサンプトンに加入してご覧の通りの大活躍
(現実でプレミア昇格シーズンに13ゴール8アシストなんて成績残したら間違いなくメガクラブに買われてそうですね)
最後の1人はエバートンからセントラル・ミッドフィルダーのベニ・バニンギメを補強して移籍市場は終了。
Derby County have completed the loan signing of Beni Baningime from @Everton for the remainder of the season ✍️
— Derby County (@dcfcofficial) February 1, 2021
Welcome to Derby, Beni 🖤
キャリア遍歴を見ていくとほぼエバートン一筋の生え抜き選手で、トップチームでの出場経験は僅か12試合と救世主たり得るかと問われれば首を縦には振りづらいですがビエリクのACL損傷による長期離脱、後述のエバンスの順位争いのライバル、ミルウォールへの移籍が決まったチーム状況を考えると何が何でも彼には活躍してもらわなければならない。
最もトップチームで出場機会を得た17‐18シーズンは丁度現指揮官ウェイン・ルーニーと同僚という間柄だったので、もしかしたら彼の希望だったかもしれないですね。
放出
モーガン・ウィテカー(Morgan Whittaker)
スウォンジーに完全移籍(推定移籍金80万ユーロ)
ジョージ・エバンス(George Evans)
ミルウォールに完全移籍
クラブアカデミー黄金世代の1人、モーガン・ウィテカーはスウォンジーへ完全移籍で加入する事が決定。
𝗪𝗲𝗹𝗰𝗼𝗺𝗲, 𝗪𝗵𝗶𝘁𝘁𝗮𝗸𝗲𝗿!
— Swansea City AFC (@SwansOfficial) February 1, 2021
Swansea City has completed the signing of @morganwhit10 for an undisclosed fee, subject to international clearance.
👉 https://t.co/Bx8Ynqu5e0 pic.twitter.com/ML2HQDJne8
ユース年代では常に結果を残してきたウィテカーですが、トップチームでは順応に苦しみ32試合1ゴール1アシストとまだまだ主力とは言い難い成績でした。
そんな中、財政難に苦しむクラブの状況もありこの冬の移籍市場では放出されるとの報道が元より多かったのですが、アタッカー育成に定評があるスウォンジーに約80万ユーロの移籍金で旅立って行きました。
マンチェスター・ユナイテッドに移籍したダニエル・ジェームズのように、彼もまたスワンズで結果を残してその名を国内外に轟かす選手に成長してくれたら幸いです。
中盤をメインポジションとしながらも緊急時や5バック採用時にはCBもこなしたマルチロール、ジョージ・エバンスはミルウォールへの加入が決定。
George Evans has departed Derby County to join up with @MillwallFC on a permanent basis.
— Derby County (@dcfcofficial) February 1, 2021
All the best, @GeorgeEvans70 🤝
この選手は試合に出場できない日々が続いても不満1つ漏らさなかったプロフェッショナルな人間だったので、別れる際もサポーターから暖かい言葉をかけられて新天地へ向かう事になりました。
一躍サポーターの信頼を獲得した試合はランパードが監督を務めていた18‐19シーズンのチャンピオンシップ第45節、対ブリストル戦。
シーズンを通して目覚ましい活躍を続けていたフィカヨ・トモリが前半11分という早い時間帯で負傷交代に追い込まれる大ピンチで彼に代わってCBとしてピッチに立つと、本職ではないポジションながら決して慌てふためくことなく冷静なプレーを続けチームの0vs2での勝利に大きく貢献しました。
新天地での活躍を心より祈ります😉
冬の移籍市場を振り返り
取引は成立していたようですが発表が遅れていたカイデ・ゴードンのリバプールへの加入が正式にアナウンスされました。
.@dcfcacademy forward Kaide Gordon has joined Premier League champions, @LFC.
— Derby County (@dcfcofficial) February 5, 2021
All the best for the future, @kgdcfc10, we wish you every success in your career 🙌
9歳からダービー一筋だったこの若き天才は昨年度プレミアリーグ覇者へ移籍。
同年代では国内最高峰との評価を受けているこの16歳の天才MFは昨年12月29日のバーミンガム戦でトップチームデビューを果たしており、ルーニー監督も大きな期待を寄せる未来のスター候補でしたが財政難のクラブ事情により先述のウィテカー同様新たなクラブへ行く事になりました。
数年後にはジェイドン・サンチョのようなプレイヤーになっているかも。
最終日の取引ではありませんが1月25日にはアメリカ代表MFデュアン・ホームズ(Duane Holmes)がハダーズフィールドへ完全移籍。
Duane Holmes has left Derby County to join @htafc for an undisclosed fee.
— Derby County (@dcfcofficial) January 25, 2021
All the best, @DuaneHolmes 🤝
私のプレイしたFootball Managerのデータでは主力だった選手なので思い入れもあり別れは惜しいですが、12月中旬以降はスカッドから外れていたので彼自身のキャリアを考えるとこの移籍は悪くなかったと思いたい。
今シーズン、オランダ・エールディヴィジのフローニンゲンから加入したミケ・テ・ウィーリク(Mike te Wierik)は僅か半年で元の所属先へ復帰が決定。
𝐆𝐮𝐞𝐬𝐬 𝐰𝐡𝐨'𝐬 𝐛𝐚𝐜𝐤!😍
— FC Groningen (@fcgroningen) January 19, 2021
Mike te Wierik keert terug en tekent tot de zomer van 2024.
➡ https://t.co/1rSTHnVxap #SamennaardeGroteMarkt #trotsvanhetnoorden
正直全く印象に残っていないです申し訳ない。
ダービーへの移籍が決まったのが昨年2月だったのでFMの中で来シーズン獲得予定の選手として存在していた事くらいしか覚えてないですが、オランダでは実績のある選手なので戻った先では多分大丈夫でしょう
全体的な傾向としてはスカッドの若返りに成功して運動量の多い選手を増やしたなという印象を持ちます。
ローンプレイヤーばかりなので経験の少ないルーニーにとっては難しい状況だと思いますがスティーブ・マクラーレンやリアム・ロシニアーらのサポートをうまく利用して1つでも高い順位を目指して欲しいです。