いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【マンチェスター・ユナイテッド】RBの補強に待ったをかけるか?イーサン・レアードがローン先で猛アピール

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 

今回はローン先で印象的なパフォーマンスを継続中のあの選手について。

 

 

 

イーサン・レアード(Ethan Laird)

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フルネーム:イーサン・ベンジャミン・レアード(Ethan Benjamin Laird)

生年月日:2001年8月5日

出身地:ベイジングストーク

身長:177㎝

ポジション:RB、RM

 

経歴

 

イングランド南岸ハンプシャーのベイジングストークという街で生まれ育ったイーサン・レアード。

マンチェスター・ユナイテッドのOBではトム・クレバリーが同じ街の出身ですが、そんな彼が赤い悪魔のシャツに袖を通したのは9歳のとき。

 

この年齢でクラブのアカデミーへ入団してそのままプロデビューまで激しい生存競争を勝ち残っていることからもお分かりかと思いますが、ユース年代ではその抜群のスピードとドリブルで決定的な仕事をする現代的なSBです。

 

17-18シーズンのUEFAユースリーグ(育成年代版チャンピオンズリーグ。出場資格は19歳以下)に当時のユナイテッドでは最年少でメンバー入りを果たすと、グループリーグ5試合にフル出場を果たし、2vs0で敗れた決勝トーナメントベスト16、対リバプール戦でも本職のRBで90分間戦いきるなど同年代ではトップ評価の選手でした。

 

飛躍の年になると思われた18-19シーズンは11月27日のユースリーグ対ヤングボーイズ戦で負った怪我の影響で長期離脱を余儀なくされ、本格復帰は翌シーズンへ持ち越しとなり試練の日々が続きました。

 

怪我も癒え、満を持して臨んだ19-20シーズンはカテゴリーをU-23へ本格的に移し、2019年11月28日のヨーロッパリーグ、アウェイで開催されたアスタナ戦では既にクラブがEL決勝トーナメント進出を決めていたため、同じくU-23でプレーしていたディショーン・バーナード(Di'Shon Bernard)、ジェームズ・ガーナ―(James Garner)、ディラン・レビット(Dylan Levitt)と共にスタメン入りを果たし、前年度にプレミアリーグで出場機会を得ていたガーナ―を除く3人はこの試合でトップチームデビューを飾りました。

 

この試合はバーナードのオウンゴールが決勝点となり2vs1で敗れてしまいましたが、18歳でトップチームでの出場機会を得たのは期待の表れだと思います。

 因みにこの試合のスタメンは10台の選手を7人起用し、ルーク・ショーとグラントを除く9人がアカデミー出身のプレイヤーというファンにとってはたまらない試合でした。

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このシーズンは8月のプレミアリーグ2、レディング戦で負った怪我で1ヶ月程戦列を離れましたがそれ以外はレギュラーRBとして新型コロナの影響により中断されるまで10試合に出場し、このカテゴリーでは主力の1人でした。

 

 

MKドンズで武者修行

 

そして迎えた今シーズン、年齢的にもそろそろトップチームでの継続した出場機会を与えたいという事で年明け1月8日にイングランドフットボールリーグOneのMKドンズへのレンタル移籍が決まり、マンチェスター・ユナイテッド一筋だったレアードにとっては初の他クラブでのプレーが決まりました。

 ドンズでの起用法は本職のRBや3CB採用時の右WBでこれまでにリーグ戦6試合、FAカップ1試合の計7試合に出場。

 

リーグでは6試合中2試合でその節のリーグベストイレブンに選出される活躍を見せており、彼の加入前後でクラブの獲得ポイントを比較すると

  •  加入前:6勝7分け8敗勝ち点25→1試合平均1.19Pts
  •  加入後:3勝1分け2敗勝ち点10→1試合平均1.67Pts

 このように著しく試合内容の改善に成功しており、実際のプレーを見てもマンチェスター・ユナイテッドで例えるならばかつてのアントニオ・バレンシアのように右サイドを1人でカバーする活躍を見せています。

 

スタッツを見てもドリブル突破は1試合平均2.3回。母数が少ないので単純な比較とはいきませんがリーグ内のプレイヤーと比較すると2位につける数字で、タックルや空中戦も特に苦戦している様子は見えてこないのであとはボールキープとパスの正確さを身に着ければプレミアリーグでも通用するはず。

 

今後の展望

 

 マンチェスター・ユナイテッドのRBにはアーロン・ワン=ビサカが君臨しており彼の牙城を崩す事は困難であろうかと思われますが、彼と競争が期待されていたディオゴ・ダロトはスールシャール監督の信頼を勝ち取れず、今シーズンはACミランへレンタル中で一部報道では完全移籍でイタリアやスペインのクラブに移籍するかも、という情報が入っている状況。

 そしてユース時代にレアードとポジション争いのライバルでもあったブランドン・ウィリアムズはボールを受けた際に中に向いてしまう癖が中々取れずに攻撃面ではまだまだ時間がかかりそう。

 

このようにユナイテッドのRBは現状ワン=ビサカ1人に大きな負担をかけてしまっているポジションでもあるので、このままリーグOneで象徴的なパフォーマンスを継続できる様であればイーサン・レアードは来シーズンのスカッドに入ってくる事も十分に考えられます。

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(https://twitter.com/MKDonsFC/status/1359242819928535042より)

 

 

個人的な願望としても彼をトップチームの戦力になんとしても定着させて欲しいと思っているので、来シーズンか或いはその翌シーズン辺りで赤いシャツを着てプレミアリーグでプレーする彼を見られる事を心より願っています。

 

 

≪追記≫21/22シーズンはチャンピオンシップに監督と共に挑戦

 

8月16日、マンチェスター・ユナイテッドU-23に所属するイーサン・レアードのスウォンジー・シティへの1シーズンローンが発表されました。

 

スワンズへの加入が決まった背景を幾つか推測すると、昨季レアードが1月~シーズン終了までローンで加わっていたLeague OneのMKドンズの指揮官ラッセル・マーティンがその手腕を評価され、スティーブ・クーパー前監督の後任としてクラブの新たなマネージャーに就任している事が最大の理由と考えられます。

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現役時代はCBとしてノリッジでの長期キャリアを築き、プレミアリーグでも125試合に出場したマーティンですが、スペイン代表、バルセロナマンチェスター・シティと言ったチームに強い影響を受けたと自ら語るコーチとしての彼はポゼッション志向のアタッキングフットボールの信仰者で、ドンズでは3-4-2-1或いは3-5-2を好んで用いる傾向にありました。

 

 

マーティンの元でレアードはほぼ全ての試合で右WBかサイドハーフとして起用され、持ち前のスピードを活かした縦のドリブル突破はこのディビジョンで大きな脅威となっています。

 

 

空中戦勝率も63%(sofascoreより)とまずまずの数字を残しており、地上デュエルに関しては少し懸念もありますがチャンピオンシップでもインパクトを残せると信じたい。

 

 現在のトップチームのRBはアーロン・ワン=ビサカ、ディオゴ・ダロト、ブランドン・ウィリアムズの3名ですが、レアードの爆発的な加速は他の選手にはない強みなのでチャンピオンシップでレギュラーポジションを獲得出来れば22/23シーズン以降チームの一員として居場所を得るのでは。

 

 

 

因みに今朝のチャンピオンシップの試合でも早速63分から慣れ親しんだ右WBでスワンズでのデビューを飾り、マーティン体制の新チームはやや苦戦中なので起爆剤として多くの出場機会を得られそうな状況。

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レアードは10代中盤の頃からアカデミー生の中でも秀でた才能として注目されていた選手なので、ポジションは違いますが同じビッグ6からのローン組として昨季スワンズでプレーし、オフの移籍でクリスタルパレスに£18Mで購入されたマーク・グエイのような大ブレイクが理想。

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ただ、彼のように他クラブへ移籍してしまう未来は避けて欲しい……