いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

自動昇格2枠目にはワトフォード。来季の要注目選手はPhilip Zinckernagel

先週お伝えしたのは2020‐2021Sky Bet Championshipの上位2チームに与えられるイングランドプレミアリーグへの自動昇格権を勝ち取ったカナリーズことノリッジ・シティについてでしたが、今節(44節)の試合結果によって2チーム目がThe Hornets ワトフォードに決定しました。

 

 

ホーネッツの本拠地ヴィカレージロードはロンドンからほど近い場所にあり、よくロンドンのフットボールクラブという扱いをされがちですが正確にはハードフォードシャーのクラブです。

 

このクラブの特徴的な要素と言えばなんて言ってもオーナーを務めるポッツォ・ファミリーの存在。

イタリアの実業家であるジャンパオロ・ポッツォはプロビンチャであったウディネーゼセリエA常連クラブとして定着させる事に成功し、世界中に張り巡らせたスカウト網に基づいて安価でヤングスターを集め、彼らを1人前に成長させた後は高値でビッグクラブへ売却し再投資を行うという経営スタイルで一定の成功を収めていますが、そんなポッツォが次に狙いを定めたのが国外のクラブ。

2009年にスペインのグラナダCF(2016年に中国の実業家に売却)、そして2012年には当時イングランドチャンピオンシップ所属のワトフォードを買収。

 

この3クラブ間では選手の取引が頻繁に行われ、1月までマンチェスター・ユナイテッドのメンバーだったオディオン・イガロは上記3チーム全てに所属した経験があります。

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ウディネーゼ:2008~2014

グラナダ:2009~2010、2011~2014(いずれもローン)

ワトフォード:2014~2017

 

近年のワトフォードは頻繁に指揮官交代を行い、プレミアリーグからチャンピオンシップへ降格した19‐20シーズンも監督解任を3度(ハビ・グラシア→キケ・フローレス→ナイジェル・ピアソン→ヘイデン・マリンズ)行い迷走を重ねていました。

 

PL復帰を目指した今シーズンもイスラエルマッカビ・テルアビブで2年連続リーグ王者にクラブを導いたウラディミール・イヴィッチを新たな指揮官として招聘しましたが22試合を終え首位と勝ち点6差の5位というタイミングで監督交代に踏み切ります。

正直このニュースを見た時にはまたか……と思っていましたが、後任のシスコによってチームは前体制での強固な守備はそのままに得点力を飛躍的に向上させる事に成功(22試合時点24ゴール→44試合時点61ゴール)。

 

それまでチームの要であったアブドゥライェ・ドゥクレはエバートンに移籍し、サイドからのドリブルは対戦相手の大きな脅威になっていたジェラール・デウロフェウも同じグループのウディネーゼへ移り、チームの象徴であるトロイ・ディーニーは度重なる怪我で満足にプレー出来ない等戦力的にも昨シーズンからは大きく変化が加わりましたが10代後半~20代前半の若い選手とそれまでバックアッパーだった選手を上手く組み合わせてノリッジと共に最短での復帰に成功しています。

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(参照:https://twitter.com/WatfordFC/status/1386004760407404548)

現指揮官シスコ

現役時代はバレンシアベティス、レバンテでプレーした後ジョージアディナモ・トビリシで4シーズン国外でのプレーを経験し最後はヒムスナティックで2016年に引退。

コーチングキャリアの始まりはそのディナモ・トビリシで2020年のリーグ優勝を置き土産にイヴィッチが去り空白になったワトフォードの監督に就任

 

チームトップスコアラーは昨夏リバプールマンチェスター・ユナイテッドへの移籍の噂が絶えなかったイスマイラ・サール

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2019年夏にクラブレコードの3000万ポンドとされる移籍金で加入したセネガル代表FWは初年度からユナイテッドやリバプール相手に決定的な仕事をして大物喰らいとしてのインパクトを与えていましたが2年目の今シーズンは安定感が増し4月24日時点でリーグ戦39試合13ゴール4アシスト。

 

4-3-3がメイン戦術のワトフォードでは右ウインガーを任される事が多い彼ですが象徴的な試合は2月14日バレンタインデーのブリストル戦。

3本のシュートを放ち2ゴール、チャンスメイクでも2ビッグチャンスクリエイト2回で2アシストと彼の独壇場になった試合でした。

 

 

そしてFWでは19歳のジョアン・ペドロも台頭。

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プロデビュー前2018年の段階で2020年1月よりブラジルのフルミネンセから5年契約の完全移籍でホーネッツに加入する事が発表され、大きな話題になったワンダーキッド。

Football Managerではかなりのクラックに成長し、且つホームグロウンが付くので個人的にお世話になった選手でもありますが今シーズンはリーグ31試合に先発して9ゴールと順調な成長曲線を描いているように見えます。

 

 

他にも今シーズンは怪我で中々プレーを見る事が出来ていませんがクラブの象徴であるトロイ・ディーニー、ウエストハムを退団し夏に加わると弱冠20歳ながら不動のRB一番手に定着したジェレミ・エンガキア、今シーズンは序盤から安定して好パフォーマンスを継続する元ユナイテッドのトム・クレバリー等注目すべき選手は多くいますが、個人的にプレミアリーグでどれだけ通用するか楽しみにしている選手がフィリップ・ツインカーナーゲル(Philip Zinckernagel)

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ノルウェーリーグ・エリテセリエンのボデ/グリムトでイェンス・ペーター・ハウゲ(現ACミラン)、カスパー・ユンカー(現浦和レッズ)と共にリーグレベルを大きく超過した強力3トップを形成し2020年のリーグ戦独走優勝に貢献したアタッカー。

その成績はなんと28試合19ゴール18アシスト。

 

今冬に加入したワトフォードではFWではなく4-3-3の左IH起用が多くなっていますが得点関与能力の高さは健在でチャンピオンシップでは18試合1ゴール5アシスト。

アシスト数は既にチームトップで、90分辺りのゴール&アシスト0.68(2021-04-24時点)もディーニーに次ぐチーム2位の高い比率(ディーニーは7ゴール中PKで6得点なのでオープンプレイではZinckernagelがトップ)なので来シーズン以降クラブの攻撃の中心にいる可能性が高いブレイク候補の1人。

 

ブライトンで加入初年度に大旋風を巻き起こしたパスカルグロス並みのパフォーマンスを見せるポテンシャルを持っていると思うので、2021‐2022シーズンの活躍が楽しみです。

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ドイツ出身MFのパスカルグロス(Pascal Groß)

プレミア初上陸となった17‐18シーズンには7ゴール8アシストを記録しビッグクラブへの移籍が盛んに噂されたクリエイター。

翌シーズン以降もキーパス、シュートクリエイション等チャンスメイク関連のスタッツではTOP10常連メンバー。