どうも皆さんこんにちは、朝方の急激な冷え込みに未だ対応できないいろ覇です。
今回は現在フットボール界を騒がせている報道についての記事となります。
傷害容疑で現役オランイェが逮捕
昨日12月13日の日本時間夜7時頃、衝撃的なニュースが伝わってきました。
アヤックス所属で現役オランダ代表のクインシー・プロメスが傷害の容疑で逮捕され、現在抑留中とのこと。
オランダの情報誌”De Telegraaf”によれば事の発端は今年7月末、所属するアヤックスの本拠地アムステルダムから南に十数キロほどに位置するアップカウデという街で、自らが所有する会社の敷地で開催した大規模なパーティー。
親戚を多数集めて行われたこのイベント中にその中の一人と口論になり、その喧嘩の中で刃物を使って相手の膝を刺したそうです。
被害者の男性は命に別状はないものの膝に重い怪我を負ったそうです。
何故7月に起きたものが今頃になって捜査されたかについては、この被害者の男性が届け出を出したのが先月になってからだったのがその理由だと記事では書かれています。
一部ではアヤックスのスケジュールに配慮したために逮捕が遅れたとも噂されていますが警察はこれを否定しています。
そしてプロメス側の弁護士はこの件に関してコメントを発表しています。
「クインシー・プロメスは事件当時その現場にはいませんでした。そして彼は事件の捜査に全面協力しています。(意訳)」
本人は事件への関与を否定し、尚且つ情報が錯綜しているので現時点では静観するつもりでいますが、もしも本当にやってしまったのだとしたらとても残念です。
彼は2018年にもスペインのイビサ島で乱闘騒ぎを起こした前科があるので、もしかしたら頭に血が上りやすいタイプの性格なのかもしれないですね。
また、アヤックスはこの件に関して「彼は練習に現れなかった。我々の口から話せることはこれだけです。」と多くを語らず、発言はプロメス側の弁護士を通じて行われると説明するに留まりました。
彼はこの報道が出る前日の夜に行われたエールディビジ第12節、対PECズヴォレ戦でも先発フル出場して11分にはチーム2点目のゴールを挙げていたので、ピッチ上で活躍してから24時間後には監房の中にいるという極めて奇妙な週末を送ったことになります。
クインシー・プロメスのプロフィール
フルネーム:クインシー・アントン・プロメス(Quincy Anton Promes)
生年月日:1992年1月4日
出身地:アムステルダム
ポジション:アタッカー(主にウイング)
2002年にアヤックスユースへ入団し順調にカテゴリーを上がっていきますが16歳の時にクラブから放出されてしまいます。
理由はピッチ内外での振る舞いが悪かったというもので、アヤックスから離れた後一度はサッカーを辞めようとしますが母親に説得されHFCハールレムの下部組織に入団。
ここで一年過ごした後2009年にプロデビューを飾ることになるFCトウェンテへ引き抜かれます。
プロデビューは2012年4月11日のエールディビジ、対AZアルクマール戦。
2vs2の引き分けとなったこの試合の84分に交代出場を果たしました。
翌12-13シーズンは当時2部のゴー・アヘッド・イーグルスへローン加入。
32試合13ゴールと優れた結果を残し、オフにはトゥウェンテへ呼び戻されました。
トウェンテに戻っても好調を持続し13-14シーズンはリーグ戦31試合11ゴールと上のディビジョンでも全く臆することないプレーを見せ、シーズン最中の2014年3月にはフランスとの親善試合でオランダ代表としての初キャップも記録。
この活躍にバレンシアやユベントスなど多くのクラブが興味を示しその動向が注目されましたが、2014年8月8日、総額1500万ユーロとされる移籍金でロシアの強豪スパルタク・モスクワに移籍。
スパルタクでも初年度からエース級の成績を残し続け、加入から4シーズン連続で二桁ゴールを記録しています。
スパルタクでの通算成績は135試合66ゴール33アシストで、ゴール数はクラブの外国人選手で歴代最多の数字。
移籍期間の度に様々な噂が立ち上る人気選手でしたが、かつて本田選手がそうであったようにロシアから移籍するのは中々難しいです……
移籍が実現したのは2018年8月31日。
セビージャが2100万ユーロという高額な移籍金で獲得に成功しました。
大きな期待が寄せられましたが、スペインではこれまでのように得点に絡むことが出来ず公式戦43試合で僅か3ゴール9アシストと消化不良の成績。
シーズンオフにはアヤックスへの移籍が決まり、7シーズンぶりにエールディビジの舞台に戻ってくることになりました。
ユース時代の因縁があるアヤックスに活躍の場を移したプロメスは再び輝きを取り戻します。
チャンピオンズリーグでは5試合4ゴール1アシストと申し分のない活躍を見せ、リーグ戦では負傷離脱もあり20試合の出場に留まったものの12ゴールとチームの得点源として優秀な成績を残しています。
今シーズンからチェルシーに加入したハキム・ツィエクとのホットラインは非常に強力でリーグ戦ではオーバーパワーだと専らの評判でした。
プレイヤーとしての特徴はスピードを活かしたドリブル突破とアクロバティックなプレーの数々。
オランダ代表でもレギュラーとして起用されており、46試合に出場し7ゴール7アシストを記録しています。
アヤックス復帰後は充実したキャリアを送っているように見えたので、このような事件を起こしているとは全く想像がつきませんでした。
今シーズンはややパフォーマンスを落としているものの、既にリーグ戦で5ゴールを挙げているのでアヤックスとしては手痛い離脱となりそうですね。