いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUFC 】アンドレ・オナナが入団!! ~守備面は勿論のこと、11人目のフィールドプレイヤーとしての貢献にも期待

 

 

 

 

今季2人目の補強はCLファイナリストのGK

 

2023年夏の主要ターゲットの1人であったアンドレ・オナナの獲得が7月21日にクラブオフィシャルより遂に正式発表された。

 

獲得発表の翌日にはすでにマンチェスター・ユナイテッドのトップチームのトレーニングセッションへ合流している様子を確認する事が出来る。

 

また、結果的に世代交代の形でクラブを退団する事になったダビド・デヘアに関して、エリック・テン・ハフはこれまでの並外れたキャリアへの賛辞、そして共に仕事をした22/23シーズンの貢献に対し感謝の念をコメント。

 一旦契約延長をちらつかせて突然態度を翻すという明らかにリスペクトを欠いた言動をしたフロントの尻拭いをさせるのは大変申し訳ないが、現場チームのボスがこのようにここへの配慮出来る人物であること自体は嬉しい。少しでも彼の心を軽くしてくれることを願う。

 

 

アンドレ・オナナの強みと期待したいこと

 

赤い悪魔の新たな守護神となるオナナの強みとしてよく挙げられるのはポゼッション時の落ちついた振る舞いと正確な中長距離のフィード、そして自身がカバーできるエリアの広さだが、ユナイテッドで10年以上正GKを務めた前任者と比較をするとプレースタイルの違いが分かりやすい。

 

どちらがいい/悪いという一元論ではなく、今のクラブに適合しているのはオナナである事は確かであり、メイソン・マウントに続いてまたしても指揮官エリック・テン・ハフ自身が以前に直接プレーを見た選手の加入となった。

 

 

参考:fbref.com

fbref算出の各種データ及びそれらのパーセンタイル値をレーダーチャートにすると、ショットストップ能力については申し分なく、尚且つパスを試みた回数の多さや40ヤード(36.576メートル)以上のキックが占める割合の少なさなどからボールを繋いでいく意識の高い選手である事が推測できる。

 

また、いざ長いボールを蹴った際の成功率に関してもまずまず優秀で、前線にターゲットとなるアタッカーさえいればハイプレス時の回避能力も備えている事が分かった。クロス対応に関してはデータ上では平均程度だが、ここはデヘアが非常に苦手としていた分野なので上積みは大きい。

 なお、意外にも守備時におけるペナルティボックス外でのボール処理については試行回数が少なかったが、ボックス外によく出るというイメージはポゼッション時の動きに意識づけられているのかもしれない。

 

昨シーズンのユナイテッドを見ると、後方でのパス回しに詰まってもゴールキーパーの足元を気にして中々バックパスをしなかったり、最後方に戻したとしてもそこからのロングフィードフルバックにつけるミドルレンジのパスが通らずorタッチラインを割るというのが日常的であった。

 

仮に相手がオールコートマンツーマンを採用したとしても、現在のフットボールではキーパーがその守備網に参加する事は無い為に、味方側のGKがポゼッションに円滑に参加すればどこか1か所が確実に空く事となる。それ故、並みのバックスよりもボールスキルや配球能力に優れていて11人目のフィールドプレイヤーとして換算出来るオナナの加入というのは正に竜に翼を得たる如し。

 

 

ビルドアップが安定すればミドルサードでのポゼッション、更にそれが安定すればアタッキングサードへの侵入回数と再現性の向上、そして満を持してフィニッシュワークの強いパターン形成、と後ろが改善されれば必然的に敵陣ゴールに近いフェーズの質も順を追って良くなっていく。いよいよ本格的にタイトルレースへ参加する準備が整った。

 

規律上の問題(実際にはオナナを見出した恩師と言えるサミュエル・エトーとの軋轢ともされるが)でカメルーン代表から追放されたり、ドーピングに違反する薬を誤って飲んでしまったとして1年間の試合出場停止を言い渡されたりと過去の出来事を見ていくと素行の部分で不安が無いわけではない。

 

だが、自ら指導したテン・ハフのゴーサインが出ているという事はその懸念をクリアしているのだと私は解釈しているので、素直に世界屈指の"Sweeper-Keeper"が加入した喜びを享受する事とした。

 

 

あとがき

 

個人的に今シーズンのマーケットにおけるテーマセンターラインの核となれる選手だと推測していて、更なる補強、それを明らかに不足している箇所言い換えればどう見てもストライカーなので、個人合意も取り沙汰されているラスムス・ホイルンを中心にスピードと身体を張ってボールを収められる強さを併せ持ったFWの獲得に残りの予算を全てつぎ込むのではないだろうか。

 

今夏のマーケットでは例年に比べ売却側の交渉がスムーズに進展しており、新戦力1人分くらいの移籍金は確保できそうなので是非とも3人目の補強が実現して欲しい。