21/22シーズンのPFA Team of the Yearが先日発表され、リストにプレミアリーグ得点王に輝いたソン・フンミンが入らなかった事が大きな波紋を呼びました。
そして、鉄は熱いうちに打てという事で、この機にちなんで筆者選出の今季ベストイレブンも作成。
リスト、選考理由
GK
José Sá(Wolves)
DF
Trent Alexander-Arnold(Liverpool)
Joël Matip(Liverpool)
Thiago Silva(Chelsea)
João Cancelo(Man City)
MF
Rodri(Man City)
Bernardo Silva(Man City)
Kevin De Bruyne(Man City)
FW
Mohamed Salah(Liverpool)
Cristiano Ronaldo(Man United)
Son Heung-min(Tottenham)
クラブ別人数
マンチェスター・シティ:4人
リバプール:3人
チェルシー、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド、ウルブス:1人
GK
まずはGK。
トロフィーを最後まで争ったマン・シティとリバプールの選手を選ばなかった事に驚かれる方もいるかもしれませんが、私の中ではすんなりと決まったポジションの1つ。
同国の先輩ルイ・パトリシオの後釜としてオリンピアコスから加入したジョゼ・サはプレミア初挑戦ながらシーズン序盤からリーグ随一のシュートストップ能力を発揮し続け、今季の通算セーブ率79.3%はプレミアリーグの主戦GKの中でトップ。
ハイボール処理やボックス外へ出てのカウンター対処といった他の守備要素も軒並み高水準の結果を残しており、ウルブスが43失点(リーグ5番目の少なさ)に留まった最大の要因がサである事に疑いの余地はないでしょう。
因みに、ラウール・ヒメネスの長期離脱明け復活のゴールをアシストしたのも彼。
DF
バックスは左からカンセロ-チアゴ・シウバ-マティプ-TAA。
フルバックに関してはPFA Team of the Yearでも同じ組み合わせであったようにこの2名がほぼほぼ当確で、見た目の数字上ではカンセロ以上の攻撃貢献となったアンドリュー・ロバートソンは18/19シーズンをピークに、それ以降は年々守備のムラが激しくなっている事を減点材料としました。
CB1人目には37歳とキャリア晩年でのプレミア挑戦,身長から懸念される競り合いの不安,故障癖と前評判では散々に扱き下ろされながら、終わってみればPSG時代の15/16シーズン以来6季ぶりにリーグ戦30試合出場を達成しセットプレーのターゲットとしても機能したチアゴ・シウバ。
2人目には怪我続きで殆どプレー出来なかった過去2シーズンの悪夢を払拭したジョエル・マティプを選出。個人的にリバプールが前シーズンから失点を16減らす事が出来たのはマティプが離脱することなく戦い抜けたからだと考えており、どちらか片方を選ぶならばファン・ダイクよりも彼が相応しいと思っています。
MF
中盤3名はマン・シティのユニットをそのまま持ってきました。
ケビン・デ・ブライネは数字がその貢献度を物語っており、最早触れる必要すらない絶対的な存在でしょう。
ベルナルド・シウバは正に潤滑油という言葉がよく似合う選手ですが、最大の魅力はドリブル、細かく分ければ持ち運び(キャリー)の質にあると考えています。今オフはバルセロナが獲得を狙っているという噂がありますが、もしかするとアンドレス・イニエスタの幻影を彼に見ているのかもしれない。
前2人は元々クラブでの活躍を続けている選手ですが、1,2年目に高額移籍金に相応しくないと半ば失格の烙印を押されかけたロドリは見事汚名返上。流石にボックス外からの4ゴール含むリーグ7得点という結果は出来すぎなように感じますが、彼本来の役割である攻↔守の場面での向上は翌年以降も期待できるのでは。
FW
結論から言えば得点ランキングの上位3人をそのまま持ってきた形。
アンディ・コール、ハリー・ケインに次ぐプレミア史上3人目の得点&アシスト王に輝いたサラーはシーズン中盤以降の失速が見られたとはいえ外す事の出来ない選手。右サイドからボックス内に入り内巻きのカーブをかけてファーのサイドネットを狙うという確立された得点パターンを持っている事が何よりも強み。
同率得点王のソン・フンミンもエースストライカーのハリー・ケインが移籍騒動でシーズン前半調子を上げきれなかった中、コンスタントにゴールを積み重ね続けた継続力は高く評価したい・されるべき。それ故、同じ東アジア地域の人間という贔屓感情を抜きにしても彼がTeam of the Yearに入らなかった事実には落胆しました。
3人目は12年ぶりにイングランドに帰還したCR7。
マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグ史最大の不振に陥り、レアル・マドリー時代のような潤沢なサポート体制の整わない状況で18ゴールまで積み上げたのは素直に称賛でしかない。
また、BIG6に対し8ゴールと強敵相手にも得点を積み上げたのも加点対象とし、リーグ戦連続20得点こそ途切れましたが来季もトップスコアラー争いに顔を出すのはほぼ間違いないと見ていいでしょう。
おまけ
Team of the Yearを決めたからには、心苦しいですが今シーズンのワースト11人にも言及しなければいけません。
フットボーラー以前に人間として到底許されざる愚行に及んだ数名に関しては別格として、残りは主に期待からの落差やチーム成績低迷への影響度を基準に選出。
●21/22 WorstⅪ