どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
先日、マンチェスター・シティの象徴セルヒオ・アグエロが今季限りでクラブを退団し、その栄誉を称えて銅像を建てる事が発表されましたが同じくマンチェスターに本拠を置くマンチェスター・ユナイテッドでも功労者であるダビド・デヘアに関して周辺が騒がしくなってきたようなので今回はそちらをテーマに。
ダビド・デヘアは現在の扱われ方に不満を抱いている?
www.manchestereveningnews.co.uk
地元紙マンチェスターイブニングニュースではユナイテッドの関係者がスールシャール監督とデヘアとの間で軋轢が生じていると語った事が掲載されており、同記事によれば昨年11月21日のプレミアリーグ第9節、対WBA戦の時点で指揮官はデヘアをベンチに置いてアカデミー育ちでイングランド代表の常連になりつつあるディーン・ヘンダーソンをスタメンに抜擢しようとしていて、これをデヘアに伝えた所このスペイン代表GKは不快感を示したため急遽彼をスタメンに戻したのだとか。
また、今年2月28日のプレミアリーグ第26節、対チェルシー戦でも同様にヘンダーソンの抜擢を考えていたものの、こちらもデヘアが不満を漏らしたので以下同文。
その後彼はパートナーの出産に付き合う為に4試合欠場しましたが、この間に出場機会を得たヘンダーソンが好パフォーマンスを見せたので復帰後のブライトン戦でもこの若きホープが起用されています。
この試合後に行われたインタビューでスールシャール監督自身もこの2人の状況について言及し「ニュースになる事は分かっているし、しばらく経てばその新聞はフィッシュアンドチップスの包装紙になるだろう」とジョークを交えつつこの報道について問題はないというアピールをしています。
今季のパフォーマンスは完全にヘンダーソン>デヘア
デヘアをスタッツで見ていくと17‐18シーズンを境に過去3シーズンは下降線を辿っていて今シーズンのプレミアリーグではセーブ率67.5%と下から数えた方が早い位置にいる状態なので不安定なパフォーマンスと言わざる得ません。
そしてディーン・ヘンダーソンの残しているスタッツが信じられないレベルで優秀という事もあってスールシャール監督の中で序列が逆転している事に関しては特に不思議ではないです。
ヘンダーソンもキャッチング(特にセットプレー時)には怪しい点が見られブライトン戦でも危うく失点に繋がりそうなシーンがありましたが全体的にはプレミアでもナンバーワンと言える好成績を残しています。
両者の差は失点阻止だけではなく得点貢献にも表れており、マンチェスターダービーの2点目はヘンダーソンの飛距離とボールスピードの速いスローイングが無ければ生まれていませんでした。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) March 8, 2021
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デヘアの高額サラリーを負担するクラブが現れるとは思えない
マンチェスターイブニングニュースによればデヘアの週給は37万5000ポンド。
これはユナイテッド最高給で契約は2023年6月まで残っています。
因みにプレミアリーグ全体でもレアル・マドリーから古巣トッテナムにレンタル中のガレス・ベイルの週給60万ポンドに次いで全体2位。
sportracによればGKの中では断トツに高額なサラリーを貰っていて2位のケパ・アリサバラガとは倍以上の差がついています。
ヘンダーソンは昨年8月に新契約を結び現在は週給12万5000ポンドの5年契約。
ユナイテッドには他にも半ば飼い殺しのような状態になっているセルヒオ・ロメロ、コーチ兼第3GKのリー・グラントも在籍していて全員合わせると週給60万ポンドを超えている状況なので数人の放出は避けられませんが、上記の通り非常に高いサラリーを貰っているデヘアの移籍が纏まる可能性は低いと見ています。
一線級GKが欲しいというクラブはまずミランのジャンルイジ・ドンナルンマに目をつけると考えられ、ユナイテッドでいえばヘンダーソンの方が移籍ゴシップに関しては名前が出ている状況。
デヘアに関してもパリ・サンジェルマンの名前が時々取り沙汰されてはいますがケイラ―・ナバスとの年齢差を考えるともう少し若いGKを狙うのでは。
喧嘩別れは避けるべし
実力とサラリー面での負担を考えると残念ながらデヘアを放出した方がいいという結論になってしまいますが、かといって本人の希望を完全に無視する形での別れは避けて欲しいです。
11‐12シーズン以来10季に渡ってクラブの守護神として失点を防ぎ続けたレジェンド(まだ30歳なので伝説感は薄いかもしれません)なので無碍に扱うとマンチェスター・ユナイテッドというクラブ自体の名誉が傷つく可能性も十分考えられますし何より1人のファンとして悲しいというのが正直な感想。
残念ながら今のユナイテッドはセルヒオ・ロメロの例のように戦力としては計算されていない選手を干すような悪例があるので、エド・ウッドワードを始めとするクラブ首脳陣には全くもって信用を置くことが出来ませんが、せめてデヘアだけでもクラブを去るその日が来るまで有効的な関係を保ったままでいて欲しい。