いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #LEIMUN 】惨敗。スタメン選出の段階で既に結果は見えていたか

21/22イングランド・プレミアリーグ第8節

レスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

 

中断明け最初の試合はキング・パワーでのレスター戦。

お互いにバックラインの怪我人続出で戦績が芳しくない序盤戦が続いただけに、このマッチアップはその後の両クラブの明暗を分けるものになるかもしれません。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

対レスターに強いラッシュフォードのパフォーマンスに期待しています。

 

レスターは3バックでくるか4バックでくるか分かりませんが、いずれにしても中盤の構成でカギになるのはマティッチだと思います。ペアにはマクトミネイかファン・デ・ベークで31番のカバー範囲をなるべく狭くしてあげれば90分持つかもしれない。

 

 

 

欠場

レスター
ジェームズ・ジャスティ
ウェズレイ・フォファナ
ウィルフレッド・エンディディ

マンチェスターユナイテッド
エディンソン・カバーニ
フレッジ

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りレスター
5バートランド、7H.バーンズ、11オルブライトン、12D.ウォード、17アジョセ、20チョードリー、23ヴェスターゴーア、29ダカ、37ルックマン

マンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、8マタ、10ラッシュフォード、14リンガード、20ダロト、26D.ヘンダーソン、27テレス、34ファン・デ・ベーク、39マクトミネイ

 

驚きなのはハリー・マグワイアのスタメン起用。

プレビューでは彼の起用は早くてもミッドウィークだろうと予想しましたが、全体トレーニングに戻ったばかりという報道がブラフでない限りこの判断は裏目に出る気しかしません。

 

そしてレスターはFAカップの時と同じ3-4-1-2を採用。

ユナイテッドの中盤のプレスが余りにも脆弱なので素直にその穴をねらってきた形。

 

 

試合内容

 

前半

 

序盤からユナイテッドはペースが重くレスター優勢のシーンが続きます。

ハリー・マグワイアに関しても案の定足元がおぼつかずシンプルなパスを成立させられずにピンチを招く有り様で、以前からいっていたようにオーレは怪我人とその復帰の見極めが本当に苦手なのかもしれない。

 

今季は既に1つ失態を犯しており、スコット・マクトミネイは異常ともいえる早期復帰で結局低パフォーマンスが続き、リーズ戦で見せたダイナリズムは空の彼方へと消えてしまっています。

 

そして、前線からの守備に関しても442でハイラインを敷くのか433ベースでミドルプレスにするのかどっちつかずな時間が続き、6分にはポグバのロストからピンチを招きますがこの場面はリンデロフのリトリートで時間を稼ぎ凌ぎます。

 

その後も同じように中盤中央の守備が機能しないところを突かれて失点に繋がる攻撃をレスターに許し続けますが、19分にはメイソン・グリーンウッドの個人技術としか言いようのない右斜め45度の強烈なインステップシュートでユナイテッドが先制!!

Embed from Getty Images  

 

こういう飛び道具のような得点パターンがチームに存在するというのは非常に頼もしく、上述のように内容では負けていた時間帯に先制に成功したのは最高の流れ。

 

また、この日はジェイドン・サンチョもようやくチャンスメイク能力の一端を発揮し、28分のテイクオンからのロナウドへのラストパスはxA0.11,良質なお膳立てでした。

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しかしながらそんな喜びもつかの間、31分にはダビド・デヘア→ハリー・マグワイアへのパスがやや弱くなりその後のキャプテンの対応もまずくあまりにも不用意なボーンヘッドで同点ゴールをみすみす与えてしまいます。

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クラブ発信の情報曰く、前日にようやく芝の上でのトレーニングに復帰したばかりだというマグワイアの見切り発車は結果的にこの試合の結果を大きく左右した失敗でした。

ただ、これを結果論という一言で片づけることは出来ず、チームにはエリック・バイリーとフィル・ジョーンズ(U-23に出場)が起用可能な状態だったので、特別ハイボールで攻めるわけでもないレスター相手にわざわざ彼を使ったのは完全にオーレの責任。

 

しかもこの日はDMのユニットが運動量に乏しく完全にポゼッション出来る試合では強力なものの、インテンシティの要求されるマッチアップには脆いマティッチ-ポグバだったので復帰明けのマグワイアにはあまりにも酷な環境でした。

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後半

 

後半に入っても前線と最終ラインの意思が統一出来ず、開始直後の46分、ブルーノが後ろからの激しいプレスでボールを失いイヘアナチョのボックス内シュートに繋がった場面でもマティッチ-ポグバのネガティブトランジションは皆無。

 

特にポグバに至っては俯瞰視点で中央にポッカリ空いたギャップを視認しているにも関わらずまるで傍観者であるかのようにゆったりと歩いて戻る有り様。

これが後半ATならスタミナの問題とフォローする事も出来ますが、先に言ったようにHT明けほぼ最初のプレーなので流石に怠慢と指摘されても致し方ない。

 

 

正直に言えばこのプレーを見た段階で「これは負け試合だろう」と察しました。

48分~55分にかけて一時的に前線のプレスがハマりアタッキングサードで良い攻撃の形になる場面も見られましたが長続きはせず、数少ないチャンスも肝心のシュートを抑えられず枠外に消えるケースが続きます。

 

76分には時間経過でパフォーマンスが低下したマティッチのロストから、空いた中央をティーレマンスに自由に使われるまるでFAカップのリプレイのようなピンチがありましたが今回はデヘアのスーパーセーブで救われました。

 

直後77分にはレスターのバックラインのパスミスからサンチョに代わりピッチに戻ってきたラッシュフォードがカウンターのチャンスを得ますが、10番からのパスを受けたロナウドのシュートはGKにクリアされて決定機を逃します。

 

78分、ヴァーディのパスにこちらも途中出場 パトソン・ダカがボックス内からシュートを放ちますがデヘアの正面。しかし、跳ね返りのところにいたマグワイアは前を向く余裕があるにも関わらずコーナーへのクリアを選択してしまいます。

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そのコーナーキックでチャグラル・ソユンチュの勝ち越しゴールが生まれました

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ただ、個の力ではやはり上回るユナイテッド。

82分にはリンデロフ→ラッシュフォードへのロングパスが通り何度もゴールを生んでいるこのホットラインから同点弾が生まれます。

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しかしそれを祝う間すらなく試合再開直後のプレーでワン=ビサカが時間停止しているかのようにポジションを修正しなかったところを突かれ、勿論ポグバの戻りも遅くマグワイアはボールに気を奪われヴァーディのマークを外して失点というこの日の悪い要素全部乗せで再びレスターがリード。

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90分にもワン=ビサカの理解に苦しむ低い位置でのドリブルから与えたFKでダメ押しの4失点目。ここでもマグワイアはセットプレー守備で一歩も足が動いておらず、コンディション不良であることは明らかでした。

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ハイライト

 

 

ゴール⚽19分:メイソン・グリーンウッド(👟ブルーノ・フェルナンデス)
31分:ユーリ・ティーレマンス(👟ケレチ・イヘアナチョ)
78分:チャグラル・ソユンチュ(👟アジョセ・ペレス)
82分:マーカス・ラッシュフォード(👟ヴィクトル・リンデロフ)
83分:ジェイミー・ヴァーディ(👟アジョセ・ペレス)
90⁺¹分:パトソン・ダカ

 

 

選手交代

レスター

73分 マディソン🔁アジョセ

77分 イヘアナチョ🔁ダカ

88分 エバンス🔁ヴェスターゴーア

 

マンチェスター・ユナイテッド

65分 サンチョ🔁ラッシュフォード

80分 グリーンウッド🔁リンガード

80分 マティッチ🔁マクトミネイ

 

 

データ

 

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被枠内シュート11本……これでは複数失点も当然というスタッツ。

更に言えばコントロールを意識したであろうスタメンで殆ど差がないポゼッションということでプランの実行も完全に相手に分があった90分間でした。

 

 

 

xG

 

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一言でいうならば惨敗。

期待値ベースで2点近い差を付けられているという事でこれまでの敗戦とはわけが違います。

 

セットプレー守備の異常な脆さの理由に関して外野からはその全貌を伺い知る事は出来ませんが、少なくとも私の目には組織的な欠陥というよりは個人の技術・集中力欠如に比重があるように見えます。

 

ストーン(ニアサイドに置くクリア役)が自分に向かってくるボールに触れず、ファーサイドではなんて事はないバックステップ1つでマークを外してしまう選手が毎回のように出るのでこれではどうやって守ればいいのかわからないという状態。

 

 

 

あとがき

 

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重症ですね。

 

少し前にオーレについてはクラブの悪しき流れを断ち切ってくれたことを評価する内容を書いたと記憶していますが、優秀な副官が必要といったその矢先にマイク・フェランとの契約延長が発表されたのでそれは叶いそうもありません。

更に言えばそんな評判の悪いフェランですら現在のコーチンスカッドでは経験という意味でまだ頼れる方で、マイケル・キャリックはまだ勉強中、キーラン・マッケンナもトップチームのコーチキャリアは今回が初めて、全体的にトップレベルの現代フットボールの経験値が不足しているのではないでしょうか。

 

 

指揮官交代無しに今のコーチ陣を刷新する事が出来ないというならば残念ながらそう遠くないうちにオーレ体制は終焉を迎えると言わざるを得ません……

更に、来週末には図ったかのようにリバプールとのライバルマッチがあります。

ジョゼ・モウリーニョ解任の最後の一押しになったのがアンフィールドでの試合でしたが、仮にオールド・トラッフォードでその時のようなハーフコートマッチとなればオーレも進退伺いを出さざる得ない状況。

 

本音を言えば選手側の怠慢の問題も多く、スペシャルワンの管理体制に嫌気が差して彼にNoを突き付けたチームが今更ペップやトゥヘルに代表される決まり事の多いゴリゴリの理論派に助けを求めるという流れがそもそも受け入れがたい。

 

戦術とは都合のいい言葉で、まるで魔法のように扱われる事が多いですがピッチ上にいるのは選手自身であってマネージャーはあくまでその補助役でしかありません。

横スライドの遅さ、セットプレーでボールに囚われてあっさりマークを外すこと、攻→守のスイッチの故障といったものまで戦術が悪い、監督の責任と言われてしまっては最早何も言う事はない。

 

確かに、この試合でもチャンスクリエイトの多かったサンチョを外して精彩を欠くロナウドを残した判断など普段から疑問に思う采配はありますが、失点シーンはほとんど個人レベルの問題。

 

 

今の体制に不満を持つのは共感できる部分が多いですが、LVG以降のチームを見ると最後はどれも同じような崩壊の仕方をしているので監督交代というその場しのぎの治療ではなく、本当に強いユナイテッドを取り戻す為にはグレイザー退陣を含む抜本的な改革が必要だと私は思います。