いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #NORMUN 】デヘアに感謝としか言いようのない辛勝

※21/22イングランドプレミアリーグ第16節

ノリッジ・シティvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

Covid-19の猛威に再び晒されるプレミアリーグ

延期された試合も出てくるなど今後日程通りに試合消化が出来るかどうかも分からないところですが、キャロウ・ロードの試合では勝ち点3を積み上げて上位クラブとの勝ち点差をこれ以上離されないようにするのは必須。

 

過去10戦8勝2敗と相性のいい対戦相手なので大勝を期待したいところですが、アウェイ戦績は毎回ギリギリの試合なので今回も苦戦を強いられるかも。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{怪我(疑い含む)、病気、出場停止etc.}

ノリッジ
クリストフ・ジマーマン
ミロト・ラシツァ
サム・バイラム
ブランドン・ウィリアムズ

マンチェスター・ユナイテッド
ポール・ポグバ
ラファエル・ヴァラン
アントニー・マルシャル
エディンソン・カバーニ

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りノリッジ
3バイラム、10ダウエル、14キャントウェル、19ソーレンセン、20レース=メル、26ムンバ、28A.ガン、35アイダ、40トムキンソン

マンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、4ジョーンズ、11グリーンウッド、14リンガード、22ヒートン、23ルーク・ショー、26D.ヘンダーソン、34ファン・デ・ベーク、36エランガ

 

ノリッジは欠場の可能性が高いとされたバイラムがベンチ入り。

カバク-ハンリー、そしてギルモアのセンターラインは守備の強度という面で少し不安を抱えているかもしれない。

 

一方のユナイテッドはパレス戦と同じメンバー。

おそらくフォーメーションも同一でしょうから、要求されるのは完成度の向上。

理想としては前節の試合前半に見せたインテンシティの高く手数をかけずゴールを狙うフットボールをより長時間継続すること。

 

 

 

試合内容

 

前半

 

サンチョとブルーノは頻繁に位置を変えたり中央で純粋なトップ下のような動きを取ったりかなり自由に動き回りますが、基本形は4-2-2-2の右サンチョ,左ブルーノ。

 

ただ、この試合ではパレス戦のような守備の圧力がなく、セカンドボールの回収でもノリッジに劣っていたので試合をコントロールしていたとは到底言えず、カウンターからチャンスを作っても最後のパスがずれたり球離れが悪くタイミングを逃したりとフラストレーションの溜まる展開でした。

 

最初の得点機会は14~15分にかけて、ラッシュフォードが中央やや右寄りボックス手前の位置でFKを獲得すると、アレックス・テレスのキックはジョシュア・サージェントの頭に当たって軌道が変わりクロスバー直撃。

Embed from Getty Images  

 

16分にはクリスティアーノ・ロナウドと彼のドリブルを防ごうと前に身体をいれたグラント・ハンリーが接触し転倒。ハンリーは左腕を痛め一度ピッチに戻りましたが結局21分に途中交代を余儀なくされ、ヤコブ・ルンギ・ソーレンセンが代わりにピッチへ。

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その後もアタッキングサードでのプレー制度に欠け、変動のないまま進んだキャロウ・ロード。29分にはノリッジがユナイテッドの前線のプレスをダイレクトプレーで交わしてカウンター。最後はボックス内でルーカス・ルップからテーム・プッキにパスが通り万事休すかと思われましたが、フィンランドのエースストライカーはトラップに失敗しその後のプレーに繋げる事が出来ませんでした。

 

37分、今度は中盤でボールを奪ったユナイテッドのカウンター。

スコット・マクトミネイ→ロナウドにスルーパスが通り、ロナウドは2度のシュートフェイントを挟んで左足でゴールを狙いますがティム・クルルの好セーブに阻まれて得点は入らず。

AT直前の45分にはコーナーキックのクリアボールを拾いチャンス継続。サンチョが上がっていたマグワイアアーリークロスを入れ、ゴールに背を向けて何とか頭に当てたマグワイアのシュートはループ気味にゴールマウスに向かっていきますがクルルの左手が届いてまたしても得点を阻まれ前半は0-0で折り返し。

 

 

後半

 

エンドが変わってすぐの47分、クリアボールをプッキがキープしてノリッジの得点チャンス。左から右サイドへボールを動かしてマックス・アーロンズとのワンツーでDFをかわしたプシェミスワフ・プワヘタがボックス内でシュートを放つも、これはデヘアが正面キャッチ。

56分~57分には長時間ノリッジにこちらの陣内でボールをキープされ続け、最後はルップのパスを後ろ向きでうけたプッキの強烈な左足がゴールマウス上部へ向かいますが、今度はデヘアがジャンプして右手でクリア。

 

50分台は完全にノリッジの一方的なペースでしたが、60分を越えると今度はユナイテッドに複数のチャンス。61分、CK後のカウンターから最後はラッシュフォードのミドルシュートが惜しくも左のサイドネット直撃。62分には中盤でボールを奪取しマクトミネイからボールを受けたフレッジのスルーパスがラッシュフォードに通りますが、切り返して左足でシュートを撃てるタイミングでロナウドへのパスを選択。更にその精度も雑で大きなチャンスをみすみす逃してしまう大失態。

 

 

更に、追い打ちをかけるように70分にはヴィクトル・リンデロフが突然胸を押さえてピッチ上に座り込んでしまいます。どうやら呼吸がしづらい状況になっていたようで、大事を取ってエリック・バイリーとの交代でピッチを後にします。

 

最後の詰めが甘く得点機会を逃し続ける赤い悪魔。

それでも73分には、CK後のセカンドボール回収からマクトミネイがクロス。それと同時にボックス内ではロナウドがアーロンズに倒されてPKを獲得。

名手クルルの逆をついた弾丸シュートを決めたロナウドは通算ゴール数を802に。

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終盤は両チームビッグチャンス続きでした。

77分のノリッジはセットプレーからオザン・カバクのヘディングがゴールを捉えますがデヘアの腕一本がこれを防ぎ、86分にはユナイテッドが左サイドのカウンターからラッシュフォード→ロナウドにパスが通り決定機。AT2分にはノリッジがまたしてもFKからチャンスを作りますがオフサイド。しかしながら、仮にラインの中だったとしてもデヘアと信じられないセーブが成功していたのでノーゴールだったでしょう。

 

 

なんとかPKの一点を守り切ったユナイテッドが0-1で勝利。

兎に角ダビド・デヘア様様という試合でした。

 

 

ハイライト

 

 

 

ゴール⚽75分:クリスティアーノ・ロナウド(PK)

 

選手交代

 

ノリッジ

21分 ハンリー🔁ソーレンセン

70分 プワヘタ🔁キャントウェル

76分 ルップ🔁リース=メロウ

 

マンチェスター・ユナイテッド

67分 サンチョ🔁グリーンウッド

74分 リンデロフ🔁バイリー

88分 ブルーノ🔁ファン・デ・ベーク

 

データ

 

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ポゼッション、シュート数共にユナイテッドが上回っていますが、実際に試合を見ていた方々はカナリーズの方に試合の流れは傾いていたとみな一様に頷くのではないでしょうか。やはりセットプレー守備の脆さは他クラブにも知れ渡っているようで、8本の相手のCKではニア・ファー、そして球の種類をその都度変えて毎回のように脅威にさらされていました。

 

 

PSxG(GKのシュートセーブを考慮したゴール期待値)2.0というタフなシチュエーションで無失点を記録したデヘアがまごうこと無きベストプレイヤー。

この2.0という数値はPK込みのクルルの数字を上回るものであり、このデータはそれだけこの試合のユナイテッドの守備が不安定であった事を示唆しています

(source:Norwich City vs. Manchester United Match Report – Saturday December 11, 2021 | FBref.com)

 

 

xG

 

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参照:Norwich 0 - 1 Manchester United (December 11 2021) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

主導権を握っていたのは明らかにホームチームでしたが、期待値の上ではユナイテッドに分があったという結果を示しています。

 

ロナウドは珍しくオープンプレーの2度の大きな得点機会でいずれもゴールに結びつけられませんでしたが、自ら獲得したPKのチャンスをしっかりと決めて面目躍如。

 

また、チーム全体のxGの伸びが悪かったのはブルーノのパフォーマンスが低調だったことが大きな要因ではないかと考えています。(xG:0.07,xA:0.01)

 

 

あとがき

 

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胸の違和感で途中交代したヴィクトル・リンデロフについて、ラルフ・ラングニック監督は10分以上呼吸のしづらさを抱え、心拍数も通常より高くなっていたと明かしており、医者の検査では何事も無かったとのことで一安心ですが、場所が場所だけにしばらくは慎重に様子を見る必要があるでしょう。

 

 

ただ、心配の種は他にもあります。

ユナイテッドでも新型コロナ陽性者がスタッフ・選手内に複数人発生した事が試合翌日に練習場で行われた検査で発覚。

火曜日のブレントフォード戦に関して試合延期の可能性をメディアが報じており、この勢いで他クラブにも感染が広がっているのだとすれば19/20以来のリーグ中断の恐れすら考えられる緊迫した事態。

 

ただ見守る事しか出来ませんが、感染された方々のいち早い回復をお祈りすると共に、これ以上のアウトブレイクがない事を信じたい。

【 #NORMUN 】予想。開幕戦以来の大量得点を期待

前節は苦手にしていたクリスタルパレスフレッジの年一回あるかないかの右足コントロールショットで勝利。

特に試合開始からの30分間はパレス陣内でボールを奪い返し幾度もチャンスを作るなど早速新体制の理想とするフットボールが早くもピッチ上で発揮されていました。

 

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↪【MUNCRY】詳細

 

 

ミッドウィークのCLではベンチ入りが全てクラブアカデミーを経由した選手で、トム・ヒートン、チャーリー・サベージ、ジダン・イクバルの3選手がレッズのトップチームでの公式戦初出場を記録。

引き分けに終わったものの、メイソン・グリーンウッドのボレーシュートはその憂鬱を吹き飛ばすには十分なインパクトを与えました。

 

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↪【MUNYB】詳細

 

そして中二日で臨むキャロウ・ロードのノリッジ戦。

再び猛威を振るい始めたCovidの影響はすぐそばまでやってきていますが、どうやらこのカードに関しては開催できそう。

 

 

 

 

過去の戦績

 

Transfermarkt.comによれば両クラブはこれまでに57回対戦。

戦績はユナイテッド35勝-ノリッジ12勝-10引き分け。

 

直近10試合(12/13~19/20)は

LWWWWLWWWW  8勝2敗

 

基本的にはユナイテッドにとってお得意様といえるカードで、8勝のうち4つは4-0の大勝。ただ、アウェイに限ると1点差決着の試合が多く、過去の傾向から判断するならば今節も息をつく暇もないハラハラする1戦になりそう。

 

 

新型コロナの影響

これが関連しているかは不明ですが、チーム内でCovidの感染が広まった影響から、試合延期が決まっているスパーズと先週末に対戦したノリッジ

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ディーン・スミス監督はチーム内にCovid疑いの選手が何人かいる事を明かしており、名前は明らかになっていませんが彼らのラインナップを予想するのは困難。

 

明らかになっている欠場者はユナイテッドからローン中で規定により出場不可のブランドン・ウィリアムズ、怪我からの復帰が近いと言われていたサイドアタッカーのサム・バイラムくらいですが、ウイルスの感染力を考えるとユナイテッドも普段の生活からより厳格にクラブに携わる人々の動きを管理する必要があるかも。

 

 

ラインナップ予想

 

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ラルフ・ラングニックはカナリーズについて、ディーン・スミス体制になってからより少ない手数でゴールに向かうようになったと評しており、そんなノリッジのカウンターへのケアには十分に注意を払っていると私は予想しています。

 

この試合のプレスカンファレンスでは、ヤングボーイズ戦を前にチームを2つのトレーニンググループに分け、MUNCRYでスタメン出場した選手群は火曜日を休息、木金を試合の準備に充てたと明かしています。

 

この発言からもスタメンに関してはほぼほぼ前節と同様のラインナップである事が推測されますが、前4枚の配置、左右に関しては少し変更があるかもしれません。

 

エディンソン・カバーニラファエル・ヴァランはトレーニングに復帰していますが、ラルフは2者に対し、カバーニノリッジ戦の出場に関して可能性はある、ラファ(ヴァラン)はまだ早いと対照的なリアクションを取っています。

ノリッジ戦後も短い間隔で来週の週中にブレントフォード戦が待ち構えているのでエル・マタドールの実戦復帰は非常に心強い。

 

 

 

【 #MUNYB 】ベンチメンバーは全員アカデミー出身。2人の若者がプロ初出場!

21/22UEFAチャンピオンズリーグ グループリーグ第6節

マンチェスター・ユナイテッドvsBSCヤングボーイズ戦の記事です。

 

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{怪我(疑い含む)、病気、出場停止}

マンチェスター・ユナイテッド
ラファエル・ヴァラン
ポール・ポグバ
エディンソン・カバーニ
アントニー・マルシャル

ヤングボーイズ
ウリセス・ガルシア
クリスティアン・ファスナハト
ジャン=ピエール・エンサメ
エステバン・ペティニャ

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
22ヒートン、43メンギ、47ショレティレ、51コヴァール、64ハードリー、72C.サベージ、73Z.イクバル

ヤングボーイズ
5ツィズガー、8シエロ、9カンガ、10スレイマニ、11ヤンケヴィッツ、14ビュルギ、22N.マイヤー、29ヤニック・トゥーレ、30ラウパー、36ヘフティ、61ツビンデン、68ライダニ

 

マティッチは恐らくCB起用、純粋なDMが1人もいないなかでどのような陣形を選択するかは不明ですが、アマド、エランガ、グリーンウッドの若手アタッカー3枚は非常に楽しみにしているファンも多いのではないでしょうか。

 

突破は決めているとはいえ、オールド・トラッフォードで無残な敗戦を見せるわけにはいかないでしょう。ここは是非とも勝利してラルフに自分たちも戦力であるとアピールして欲しい。

 

 

試合内容

 

前半

 

どうやらファン・デ・ベークがアンカーに入り、マタとリンガードは一列前で所謂インサイドハーフの4-1-2-3(4-3-3)のようなシステム。ただ、アマドとエランガもそれほど高い位置を取っている訳では無かったので実質的には4-1-4-1だったかもしれませんが、この試合はバックラインよりも前線の見定めがメインのように感じました。

 

9分、CB起用のマティッチ→リンガードへ縦パスが通ると一気にテンポアップ。

そこからエランガ→ショーと左サイドでパスを繋ぎ、ショーのクロスをグリーンウッドがバイシクル気味のダイレクトボレーで見事先制点!!

 

改めて末恐ろしい才能だと実感させられる天性のゴールゲッターっぷりを発揮したグリーンウッド。エランガやアマドがヤングボーイズの選手の激しいチェックに苦しむ様子を見せる中、31分には右サイドから中央にミドルパスを通してその後の決定機を演出、34分には高い位置でボールを奪い、そのままDFを背負いながらボックス内にドリブルで侵入とその能力が既にスタメンレベルである事を再び証明。

 

この日は今季少しマイナスに出る事もあった独善的なプレーも無く、20代後半より上の経験の多い選手がイマイチ乗り切れない中で完全にチームを牽引していました。

 

 

また、待望論の大きかったディーン・ヘンダーソンもエリック・バイリーの突発的な自陣でのリスクの高いプレー選択から生まれたピンチに素早くボックス外に飛び出てこれを処理するなど守備範囲の広さをアピール。

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しかし、42分、ファン・デ・ベークとワン=ビサカの意図が合わず低い位置でショートパスのミスが出たユナイテッド。ファビアン・リーダーにミドルシュートを決められて試合は1-1で折り返す事に。

シュートの軌道が完璧すぎてこれはGKにとってはノーチャンスのボール。

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控え組は試合勘も鈍っている選手が多いでしょうからこの試合だけで評価を決定づける事は無いと思いますが、個人的な意見を言うならばアマド、エランガはやや控え目なプレーが目立ち、特に前者の31分のプレーではシュートを撃って自らをアピールするくらいがちょうどいい。やり過ぎればセルフィッシュと批判されてしまうようにこの辺のバランス感覚は本当に難しいですが、一方でボールを持った際のプレーには独自性と創造性を感じたので、冬のウィンドウでローン移籍を経験させトップチームでの継続的な出場機会を確保させたいところ。

 

 

後半

 

59分、リンガード→アマド→エランガと繋いでカウンターを成立、ビッグチャンスを作りますが基本的にはどちらも攻撃の糸口を掴みきれないまま時間だけが経過。

61分にルーク・ショー🔁メンギで最初のカード、68分にはヘンダーソン🔁ヒートン、アマド🔁ショレティレと続々とピッチ内にアカデミー出身選手を投入していき、89分にはU-9から共にクラブに所属している生粋のユナイテッドアカデミー育ちのジダンとサベージがCLの舞台でトップチームデビューを飾っています。

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フットボールクラブは地域コミュニティの中心でもあり、そういう意味でこの2人のデビューは2人の若手選手のデビュー以上という傍から見た事実以上に大きな意味合いを持っています。これはどの選手に対しても思っていますが、是非ともトップチームでチャンスを掴んで欲しい。

 

 

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途中出場の選手に関して、最も印象に残ったのはテデン・メンギの対人守備の強さ。

たまたま(Football Managerの縁)、私は昨季のラムズを見ていたので彼にはその実力があると知っていましたが、ポジショニングが完全にCB仕様でクロスを容易に入れられた事はマイナスであるもののデュエルは全勝。ヴァラン、リンデロフ、マグワイア、バイリーと壁は厚いですが、チャンスを与えれば大きく化けそうな気配。

 

 

ハイライト

 

 

 

ゴール⚽9分:メイソン・グリーンウッド(👟ルーク・ショー)
42分:ファビアン・リーダー

 

選手交代

 

マンチェスター・ユナイテッド

61分 ショー🔁メンギ

68分 D.ヘンダーソン🔁ヒートン

68分 アマド🔁ショレティレ

89分 リンガード🔁ジダン・イクバル

89分 マタ🔁C.サベージ

 

ヤングボーイズ

62分 アエビシェール🔁シエロ

62分 F.リーダー🔁ヘフティ

62分 シエバチュ🔁W.カンガ

77分 M.カマラ🔁ラウパー

87分 M.エリア🔁N.マイヤー

 

 

データ

 

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スタッツを見ると1-1で終わったのは不思議なくらいヤングボーイズにシュートを許していた事が分かります。

マティッチ、ファン・デ・ベーク、リンガード、マタに関してはあえて本職以外の場所で使ってポリバレント性を試していたのかもしれない。

 

ラングニックもこの試合に関しては選手を見極める試合と割り切っていたでしょうし、実際にクリスタルパレス戦のスタメンは誰1人としてベンチにも入っていません。

 

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↪【MUNCRY】

 

 

個人のパフォーマンスではドリブル成功2/3、1ゴールのグリーンウッドがベストプレイヤー。この試合で多く出場した同年代の若手と比べるとその成長スピードの異常さがよく分かります。

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あとがき

 

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試合終了後、ピッチにうずくまっている様子がカメラに捉えられ、その後担架にのせられていたことから心配されていたワン=ビサカに関してですが、少し前から負っている手の怪我が悪化したとのことで週末の試合は出場できないと見られています。

 

ただ、その後の会見によればそれほどの大怪我ではなく、今のところ打撲である可能性が高いという事で来週以降の試合ではスカッドに復帰できそう。

 

 

次の試合はキャロウ・ロードでのアウェイマッチ、vsノリッジ戦。

監督交代後4試合は1勝2分け1敗とやや戦績が上向いているとはいえ、降格圏のカナリーズには完勝を求めたい。

主力は1週間間隔が空いたのでコンディションも整っているでしょう、ここは得失点差を稼ぐために最低でも3点差以上の勝利が必要。

 

 

 

【 #FPL 21/22 】Gameweek15 相次ぐ戦線離脱。2歩進んで3歩戻る

 

Gameweek14はこちら

 

ようやくまともな水準の点数を獲得し、さあここから反撃といきたいところでしたが15節は様々な要因で選手が相次ぐ離脱をしてしまい、更にアタッカーもエバートンのグレイを除きゴール関与が無かったので再び沼に引き戻されています。

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スカッド&マッチアップ

 

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赤枠でベンチが埋まっている事からも分かるように怪我人&トニーのコロナ判明で選択肢のない状態。

更に、新たに補強した選手も前半のうちに負傷交代でピッチを退いてしまい、逆神っぷりに一段と磨きがかかっています。。。

 

 

クラブ

 

(スタメンのみ)
マンチェスター・ユナイテッドロナウド、ブルーノ
マンチェスター・シティ:カンセロ
ウエストハム:ベンラーマ
トッテナム:レギロン
ウルブス:サ
アストンヴィラ:キャッシュ
エバートン:グレイ
クリスタルパレスギャラガ
サウサンプトン:リヴラメント
ニューカッスル:サン=マクシマン

 

IN:セルヒオ・レギロン
OUT:アンドレアス・クリステンセン

 

アントニオ・コンテの監督就任後、リーグ戦3試合無敗で失点も1に抑えるトッテナムから新体制でLWBを務めるセルヒオ・レギロンをチームに迎え入れました。

そして、最近スタメン出場が少なくなっているクリステンセンを放出。

ただ、今後を期待して獲得したレギロンは15節のノリッジ戦で前半22分に負傷交代。

更にトッテナム自体が新型コロナのアウトブレイク発生で今後暫く試合消化に滞りが出る恐れもあり、結論から言えば完全に時勢を見誤った入れ替えとなってしまいました。

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対戦カード

 

 

 

ジェラード新体制で4戦3勝のヴィランズ、今後のダークホース?

 

 

 

スティーブン・ジェラードの手によって攻撃の組織化が急速に進むアストンヴィラ

15節はレスタ―をヴィラ・パークに迎え、ポゼッションでは劣勢に立たされるも4つのビッグチャンスを作り2-1というスコア以上に中身は彼のペースでした。

 

セットプレーからエズリ・コンサが2ゴールという結果には驚かされましたが、今の戦い方を継続出来ればやや苦戦気味のオリー・ワトキンスやエミ・ブエンディアも得点関与が増加していくでしょう。

 

そして、自チームに起用したマティ・キャッシュは幻のアシストになったジェイコブ・ラムジーのシュートを含めゴールに直結するチャンスに複数回絡み、守備面では地上デュエル勝率9/11、タックル9回、インターセプト5回、ゴールライン上でのクリア1回と特筆すべき活躍。

ポーランド代表でのキャップも記録し、クラブでも代表チームでもノリに乗っている彼はヴィランズの躍進を象徴する存在になるかもしれない。

 

 

What a Graytful shot!! 混迷を極めるチームを救った右足

 

 

 

Gameweek14でも触れたように、エバートンではクラブ首脳陣の勢力図に大きな変化があり、マルセル・ブランズDoFがクラブを退団。ピッチ内でもリーグ戦未勝利が2ヶ月以上続く大混乱。

 

ファルハド・モシリ会長は引き続きラファ・ベニテスを支持すると表明していますが、これ以上負けが込めば本格的に降格争いに巻き込まれるかもしれないという背水の陣で臨んだアーセナル戦。

リシャルリソンのゴールが立て続いて僅かなライン越えによってオフサイドで取り消されるなど運にも見放されたものの、デマレイ・グレイの左45度からのシュートが2つのゴールに直接的に絡み劇的な勝利を飾っています。

 

まずは80分、カウンターからアンドレ・ゴメスのシュートはDFにブロックされますが、こぼれ球を拾ったグレイのシュートはクロスバー直撃。

跳ね返りをリシャルリソンが詰めて1-1の同点。

 

更にAT2分には冨安--パーテイ-ベン・ホワイト間のマークの受け渡しに難がある事を見抜き、冨安を抜き切らずにゴール方向へ斜めに侵入。一点目より更に遠い位置から振り抜かれた一撃は右のゴールポストに当たってそのままネットを揺らすゴラッソ!!

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勿論FPLでも彼は高い評価を受け、今節の私のチームでは断トツトップの9Pts。

現在でもゲーム内価格£5.5Mと破格の安さなので、リバプールファンでもない限り彼はまずチーム内に引き入れるべき選手だと思います。

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あとがき

 

それまでうまくいかない試合ばかりだったので最後の最後でグレイが大活躍してくれたのは嬉しかった。

 

1つはクロスバー、もう1つはポスト直撃、所謂デルピエロゾーンと呼称される左45度からのシュートに関して彼はもしかするとコツを掴んでいるのかもしれない。

 

次節に向けた選手交代はまだ決まっていません。

 

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FPL-記事一覧

【 #MUNYB 】予想。CLグループリーグ最終戦、どの選手が千載一遇のチャンスを掴む?

5戦目でグループリーグ首位通過を決め、余裕のある状況で迎える21/22シーズンのUEFAチャンピオンズリーグGL最終戦

 

注目を集めているのは控え選手の活躍、どの若手選手がラルフ・ラングニックのお眼鏡に適いスタメン出場を勝ち取るかとった点だと思いますが、そんなヤングボーイズ戦を前に6人のアカデミー選手が新たにBリスト登録されたのでまずはそちらから。

 

 

 

Bリスト追加選手

 

  • Bjorn Hardley
  • Charlie Wellens
  • Charlie Savage
  • Zidane Iqbal
  • Sam Mather
  • Shola Shoretire

 

ビョルン・ハードリー(Bjorn Hardley)は主にCBとFBの選手で、2019年にNACブレダからユナイテッドに加入。オランダとスリナムの国籍を所持している18歳の選手です(12月12日に19歳の誕生日を迎える)。

190㎝近い長身で尚且つ左利きという希少性もあって今後の躍進が期待されていたティーンエイジャーですが、もしかするとヤングボーイズ戦でトップチームでもテデン・メンギとのU-23CBユニットが実現するかもしれません。

 

 

チャーリー・ウェレンズ(Charlie Wellens)は今季はプレミアリーグ2でRBを中心に4つのポジションでプレーしており、マン・シティやリバプールU-23相手にアシストも記録するポリバレントな選手。

彼の父もユナイテッドアカデミー出身の元プロ選手で、イングランド下部リーグを渡り歩いたリッチー・ウェレンズ(コーチ業では、丁度12月2日にドンカスター・ローヴァーズの監督を解任されてしまいました……)。

 

 

チャーリー・サベージは92年FAユースカップ優勝メンバーの1人、プレミアリーグで346試合のキャップを誇るMF ロビー・サベージの息子という事で以前から日本のユナイテッドファンの間でも知名度のあるユースプレイヤーでしたが、激しいタックルでカードコレクターとして有名だった父とは違い、同ポジションながらボール保持に強みを見せるテクニカルな選手。

 

 

ジダン・イクバル(Zidane Iqubal)は同年代で常にトップクラスの評価を受けながらもタイミングに恵まれず、中々トップチームへのトレーニング帯同やカップ戦のベンチ入りの機会を掴めていませんでしたが、今季はEFLトロフィーやUEFAユースリーグといったより注目度の高い舞台でも強いインパクトを残しています。

また、彼はイングランドに加えてイラクパキスタンの国籍を持っており、レスターのハムザ・チョードリーらと並び南アジア系イギリス人の希望になり得る存在。

 

 

今回のリストで一番驚かされたのがウイングやトップ下でプレーするサム・マザー(Sam Mather)の抜擢。

他の選手とは違い、U-18を主戦場にしている選手なのでベンチ入りや試合出場は無さそう。もしかするとこれは誰にでも公平に扉は開かれているというラルフ・ラングニックからアカデミー選手へのメッセージなのかもしれません。

 

 

ショラ・ショレティレ(Shola Shoretire)はトップチームへの参加も常連となっているので説明不要かもしれませんが、今季はプレシーズンマッチでその一端をみせたようにウイングやストライカーだけでなくNo.10のポジションでも新境地を開拓し、プレミアリーグ2でトップ下として出場した直近4試合では3ゴール。ラングニック体制でも4-2-2-2の真ん中の2の部分で大きな飛躍が期待されます。

 

 

あの選手は

 

アカデミー内でトップクラスの評価を受ける選手のうち、ハンニバル・メイブリは現在カタールで開催中のアラブカップ チュニジアA代表チームに参加中で不在。

LBのアルバロ・フェルナンデスと左右ウイングのアレハンドロ・ガルナチョは加入したのが2020年夏、Bリスト資格の条件の1つ、15歳の誕生日以降、継続して2年以上クラブに在籍経験をもつ選手という部分をクリア出来ないのでリスト入りしていません。

 

 

 

ラインナップ予想

 

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試合に向けたプレスカンファレンスでラングニックはディーン・ヘンダーソン、ドニー・ファン・デ・ベークの先発出場を明言。

 

ルーク・ショーとアーロン・ワン=ビサカの両フルバックに関しては慎重にコンディションを見極める事も兼ねて先述したハードリー、ウェレンズの抜擢も考えましたが、アプリ上の選手リストに彼らがいないというメタ的な理由もあってこうなっています。

 

このメンバー構成が当たった場合、リンガードを単独トップ下にして前線は若手3枚の4-2-1-3もありそう。

 

勝利は勿論のこと、個々のアピールの場になるであろう試合ですが、個人的にはいずれもローンが纏まらなかったアマド・ディアロ、テデン・メンギの2名がそのフラストレーションを発散させるようなハツラツとしたパフォーマンスを見せてくれる事に期待したい。

 

【 #FPL 21/22 】Gameweek14 ロナウド800、801点目で遂に低迷期を脱す?

ファンタジープレミアリーグ21/22 Gameweek14の記事です。

 

 

Gameweek13はこちら

 

正にアテが外れ続けたここ2ヶ月。

14節ではようやくその悪夢から解放され、僅か1Ptsですが平均越えのポイントを獲得する事に成功しました。

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スカッド&マッチアップ

 

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スタメン11人のうち2Pts以下6人という点ではこれまでと大きく変わりはありません。

違いはひとえにマン・ユナイテッドの試合結果。

 

クリスティアーノ・ロナウドとブルーノ・フェルナンデスで35Pts、Gameweek13の点数を越える大量点をゲットできたのが勝因(FPLにおける勝利とは?)

 

 

クラブ👕

 

(スタメンのみ)
マンチェスター・ユナイテッドロナウド、ブルーノ
マンチェスター・シティ:カンセロ
ウエストハム:ベンラーマ
ウルブス:サ
ブライトン:ダフィー
クリスタルパレスギャラガ
ブレントフォード:トニー
アストンヴィラ:キャッシュ
エバートン:グレイ
ニューカッスル:サン=マクシマン

 

IN:コナー・ギャラガー、ジョアン・カンセロ

OUT:ユーリ・ティーレマンス、ルベン・ディアス

 

怪我のティーレマンスに変わる安定してポイント獲得を期待できるミッドフィルダーとして先日イングランド代表デビューも果たしたパレスのギャラガーをチョイス。

昨季、チームは降格したもののWBAでプレミア初挑戦とは思えない適応力を披露したチェルシーユース期待の新星ですが、今季は往年のプレミア名MF、パトリック・ヴィエライーグルスで更にスケールアップ。14試合消化で既に4ゴール3アシスト、シーズン終了時に10G10Aを達成しても何ら不思議ではありません。

 

DFではマン・シティのポルトガル人プレイヤー同士の交換。

決してディアスが悪いという訳ではありませんが、ゲームの特性上センターバックよりもフルバックの方が獲得できるポイントが高くなる傾向があるのでここは以前から検討していた箇所です。

 

 

対戦カード

 

 

 

エバートンも解任レース参戦?マージサイドダービーは一方的リバプールペース

 

 

 

グディソンパーク開催ながら試合の大半を自陣で過ごす事になったエバートン

ラファエル・ベニテスのチームはこれでリーグ戦8試合勝利なしと底なし沼に嵌ってしまった様子で、更にはクラブ内のパワーバランスにも大きな変化が加わっています。

 

選手補強やアカデミー育成などを統括していたマルセル・ブランズフットボールディレクターが12月5日付でチームを離れました。

 

この件に関してはイギリスのメディアから様々な情報が出ていますが、「The Guardian」に掲載されているブランズの発言はモシリ会長をはじめとする取締役会と彼の間に確執があった事を示唆しています。

“The board and I agreed that there is a clear difference in the vision and direction for this beautiful club and, with that in mind, the decision was taken. I want to thank everyone in the club who I have worked closely with over the last three and a half years. I want to wish all of the squad every success, and I am convinced that there is enough quality to improve the current situation quickly.” 

訳🔉「私と取締役会は、この素晴らしいクラブのビジョンと方向性に明確な違いがあると同意し、それを念頭に置いてこの決断を下しました。3年半、共に仕事をしてきたクラブの皆さんに感謝しています。そして、(クラブには)現状を速やかに改善出来るだけのクオリティがあると確信しています」

引用元:Everton’s director of football Marcel Brands departs amid fans unrest | Everton | The Guardian

 

今季はワトフォードのシスコ・ムニョスからマン・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャールに至るまでこれまでに6人の指揮官が解任・退任されましたが、この変革の流れは現場に留まらずクラブ上層部にも波及しているのかもしれません。

(ご存じの通りニューカッスルでは遂にマイク・アシュリーの支配体制が終わりを告げウエストハムでもスパルタ・プラハの共同オーナーとして知られるチェコの実業家 Daniel Kretinsky氏がクラブの株式のうち27%を取得、更にリーズではNFLのサンフランシスコ49ersを所持する事でも知られているファンド(現在はリーズの株式を44%所持)がクラブの完全買収に向けて動いているという話も。)

 

 

Embed from Getty Images  

少し話が逸れたのでこの試合をFPLについて振り返ると、エバートンは大敗してもののデマレイ・グレイはリシャルリソンのパスからチーム唯一のゴールを奪っており、6Pts獲得とまずまずの結果。

 

 

CR7,今まさに伝説が生まれる瞬間を我々は見ている

 

 

首都リスボンから南西におよそ1000km、北大西洋に浮かぶポルトガルマデイラ諸島フンシャルで生まれた少年は奄美大島と同程度のこの島のみならず世界中の誰もが名前を知るスーパースターに成長しました。

 

公式記録として認められている範囲ではペレ、ゲルト・ミュラーロマーリオですら到達していないこの800ゴールという大台。

ロナウドは700~800までの100得点を2年強で奪っており、通常の選手ならば身体能力が大きく低下し試合に出場し続けることも難しくなる年齢になりながらも全くといって程得点ペースが落ちていません。

 

クラブ・代表両方でPKテイカーを務めているので、過去のデータを参考にするならば年間10ゴール以上は堅く、あと4年と数か月すればロナウドは遂に1000の金字塔すら達成可能。勿論、今後の事は誰にも分りませんが、常に不可能を可能にしてきた彼ならばどんな困難も乗り越えて誰も見ていない景色を我々に見せてくれるはず。

 

 

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アーセナル戦についてはこちら。

 

 

2ゴールで800、801をパスしたロナウドはFPLでも非常に高い点数を獲得しており、キャプテンボーナス込みで26Pts。更にブルーノも1ゴール+ボーナスの9Pts。

この好調が持続するのならばまたユナイテッドの3人目を考えてもいいかもしれない。

 

候補はジェイドン・サンチョ、マーカス・ラッシュフォード、ヴィクトル・リンデロフ辺りか。

 

 

あとがき

 

Embed from Getty Images 

ワトフォードのイスマイラ・サールはしばらく戦線離脱するようなので、次節に向けての選手入れ替えでは彼を入れ替えるのがベター。しかし、ウルブスのジョゼ・サが好調でGKとしてゲーム内価格の高いニック・ポープをベンチ漬けにしたまま暫く経過している事も懸念すべき事柄、思い切ってここのコスト削減も視野に。

 

 

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FPL-記事一覧

【 #MUNCRY 】最初の45分に未来の成功を感じた1戦。フレッジの意外性発揮で勝ち点3ゲット!!

※21/22イングランドプレミアリーグ第15節

マンチェスター・ユナイテッドvsクリスタルパレス戦の記事です。

 

前節  (vs Arsenal)

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

The Professorの指揮する新たなユナイテッドの初陣は近年苦手にしているイーグルスオールド・トラッフォードに迎えての試合。

数日のトレーニングを経てどんなチームになっているか楽しみでもあり、多発している怪我人を考えると少し心配な面もありますが、昨季一度も勝てていない(1分け1敗)クラブにどれだけ主導権を握る試合運びが出来るかどうかを中心に見ていこうと思います。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

 

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、4ジョーンズ、8マタ、11グリーンウッド、26D.ヘンダーソン、29ワン=ビサカ、31マティッチ、34ファン・デ・ベーク、36エランガ

クリスタルパレス
1バトランド、4ミリヴォイェヴィッチ、7オリーズ、10エゼ、12W.ヒューズ、14マテタ、22O.エドゥアール、34M.ケリー、44リーデヴァルト

 

ユナイテッドは前回と同じメンバーで現地予想は4-2-3-1。

ラングニックカラーがどこまで出ているかはこの時点では全く想像もつきません。

 

パレスはジョエル・ウォードの欠けたRBにナサニエル・クラインが入り今季リーグ戦初出場。試合勘の無いであろう彼の所をレッズは積極的に突いていきたい。

 

 

試合内容

 

前半

 

アーセナル戦とメンバーは変わりませんがフォーメーションは4-2-2-2、前の4枚は攻撃時にかなり自由なポジション取りをするオーレ体制の攻め方ですが、違いが現れたのはボールを失った後のプレスの連動。

 

ブルーノがGKにまで牽制を入れるのは今までもそうでしたが、この試合ではその動きにロナウド含む他のアタッカーも追随し、サイドに追い込んだところでマクトミネイとフレッジがボールを奪取する形でこれが綺麗にハマったのが5:10~5:15秒にかけてのプレーとなります。

 

また、プレス始動ラインを高く設定した事に伴ってDFラインも中盤のスペースを埋める為にこれまでの試合ではMcfredが担当していたエリアに位置取り、前から積極的に相手の攻撃に対処する新方針に非常に良くフィットしたのがアイスマン ヴィクトル・リンデロフでした。

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不意なパスのズレからカウンターを食らうシーンはやはり出てしまいますが、それでも全体のネガティブトランジション(攻→守の切り替え)が格段に向上したことで決定機になる前に素早くウィルフリード・ザハを囲んで選択肢を削り、ミドルシュートを打たざるを得ない状況に持って行った9分の守備などは早速新監督の指導の効果が表れた場面だと思います。

 

 

攻撃面ではパスの出しどころに困った際の優先順位に変化の兆しがあり、これまでならば取りあえず間近の選手に横パスを出していたところでもゴール方向に近づく縦・斜めのロングボールを蹴る意識が高くなっていました。一概に良い悪いを判断する事は出来ませんが、少なくともカウンターベースで結果を残してきて前線のスピードが持ち味である今のチームにはこちらの方が合っているのではないでしょうか。

 

これが!!という決定的なチャンスこそ作れなかったものの、前半30分までに10本のシュート、CK6本、ポゼッションも65%超と試合をコントロールしていたのは完全にホームチームで、この部分に関してはラングニックも試合後にポジティブなコメントを残しています。

 

テンポの速いフットボールにやや判断の遅さが目立つ場面もあったスコット・マクトミネイとハリー・マグワイアは若干の危うさを感じますが、個人的感覚でいえば慣れる事で改善可能な部分だと思うので試合を重ねればそのうち適応出来ると思います。

 

そういう意味では、似たプレースタイルのユルゲン・クロップ就任初期のリバプールに今後の展望のヒントが隠れているかもしれない。

 

 

前半はゴールレスで折り返しますが、ATのディオゴ・ダロトのディフェンス2人を背負いながらのドリブル突破→カットイン左足シュートの一連の流れには大きなロマンが詰まっていました。

あれはワン=ビサカにはないプレーなので、今後も持ち味を発揮して彼からポジションを奪うくらいの好調持続をお願いしたい。

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後半

 

中二日の疲労はやはり残っていたのか、或いはハイプレスの反動なのか後半はトーンダウン。

どちらかと言えばパレスの思う通りに時計が進み、56分の相手FKでは190㎝越えのシェイク・クヤテに181㎝のテレスが付くミスマッチが起きてしまい、クヤテにヘディングシュートを許すなどやはりセットプレーの甘さは1日2日では改善出来なかった。

 

新しいチームのキーマンと予想されるジェイドン・サンチョは左サイドから複数回カットインでボックス内に侵入しチャンスを作りましたが、負担も考えてか62分と早い段階で新型コロナから復帰のメイソン・グリーンウッドに後を託してピッチを去ります。

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67分、ブルーノのロングパスを受けたラッシュフォードが右サイド深い位置でFK獲得。

テレスが直接ゴールを狙った斜め回転をかけたキックはクロスバーを掠め惜しくもゴールとはならず。

 

逆に75分にはパレスCKからファーサイドのボールをトムキンスが折り返し、ジョーダン・アイェウがフリーでボールを受けますがやや角度の厳しかった決定機に9番のシュートはゴールネットを揺らすことなく最大のピンチを何とか無失点で終える事に。

Embed from Getty Images  

 

 

ピンチの後にはチャンスあり。

77分、リンデロフ→グリーンウッド→マクトミネイ→ロナウド→ダロト・・・と2タッチでテンポよく右サイドの深い位置まで侵入。一度後ろまでボールを戻しますが、再びダロトの仕掛けからボックス内のグリーンウッドに斜めのボールが通り、11番のバックパスを右足ダイレクトシュートでゴールにデリバリーしたのはなんとフレッジ!!

 

ファン・サポーターは勿論のこと、ピッチ上の選手や指揮官に至るまで皆一様に驚かされたに違いないフレッジのビューティフルゴールで手詰まりになっていた試合を動かしたユナイテッド。その後マグワイアが相手選手と頭同士で接触するアクシデントもありましたが、何とかクリーンシートのまま試合終了の笛を聞く事が出来ました!!

 

 

ハイライト

 

 

 

ゴール⚽77分:フレッジ(👟メイソン・グリーンウッド)

 

選手交代

 

マンチェスター・ユナイテッド

62分 サンチョ🔁グリーンウッド

76分 ラッシュフォード🔁エランガ

86分 ブルーノ🔁ファン・デ・ベーク

 

クリスタルパレス

66分 ベンテケ🔁O.エドゥアール

84分 J.アイェウ🔁M.オリーズ

84分 クヤテ🔁エゼ

 

 

データ

 

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ポゼッション6割超、シュート数も倍の差がついて久々にこちらが優勢と自信をもって言えるような試合運び。

ファウル数に出ているように激しさを要求される戦い方なので今後の怪我人増加が心配ではありますが、縦に速く貪欲にゴールを狙うサー・アレックス・ファーガソンの頃の試合を思い出すような魂を揺さぶる選手たちのプレーが見れたのは本当に嬉しい。

 

 

共にタックル数7のフレッジ、テレスのブラジル人プレイヤー2人、元ユナイテッドでもあるプレミアリーグ有数のドリブラー ザハに殆ど仕事をさせず攻撃でも引き続きドリブル突破やチャンスメイクのパスで印象を残したダロト辺りがMVP候補。

また、ラングニック流への適性を疑問視されていたロナウドも90分で11回のプレスを記録し、勝率も45%と上々の内容でその批判が見当違いであった事を証明。

 

非常に収穫の多い試合でした。

 

xG

 

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参照:

Manchester United 1 - 0 Crystal Palace (December 05 2021) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

一度も決定機が無かったこの試合のユナイテッド。

xGは0.87とかなり抑え目の数字で決して満足できるものではありませんが、守備面では被xGを0.52に抑え、その内半分以上はセットプレー関連ですからオープンプレーの守備は見事ハマっていたと言えます。

 

今季はプレスが単体で終わってしまい、逆に空いてしまったスペースを相手に使われるケースが頻発していましたが、この日はラングニックの哲学に則った全体で圧縮してサイドに追い込みボールを奪うといういわばところてんのような守備でパレスに時間を与えず、彼のパス成功率が71%に終わったところを見てもその効果は一目瞭然。

 

あとはこれを継続できる時間を増やす事が今後の目標か。

 

 

あとがき

 

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まだ未完成感の強い新スタイルでしたが、試合後の会見によればラングニックはまだほとんどトレーニングを見る事ができておらず、時間が足りなかったので指導はプレスのかけ方に注力したとのこと。

 

4-2-3-1から4-2-2-2にフォーメーションは変化しましたが、攻撃に関してはシステマチックではなく選手の個人能力を活かしたやり方で言うなれば4-2-Fantastic。

ミッドウィークのCLはターンオーバー可能なので、この1週間で主力組のケミストリーをどれだけラルフが高められるかが非常に楽しみ。

 

また、ヤングボーイズ戦ではBリスト相当でいつでも追加できる若手選手の抜擢も期待されており、アルバロ・フェルナンデス、アンソニー・エランガ、ショラ・ショレティレ、ハンニバル・メイブリらはスタメン出場も十分考えられます。

 

 

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プレミアリーグの日程も年内はノリッジブレントフォード→ブライトン→ニューカッスル→バーンリーと全勝を狙えるカード。

最低でも4勝はクリアして欲しい水準。

【 #MUNCRY 】予想。約64時間という短い試合間隔をどこまで考慮するか

アーセナル戦の余韻冷めやらぬ中、再びオールド・トラッフォードでロンドンのクラブ、今度はクリスタルパレスとの対戦が予定されている日曜日のマンチェスター・ユナイテッド

 

前節のキックオフは日本時間12月3日AM5:00。

HT込みで試合が終わるのはおよそ2時間後なので、前の試合からの間隔はおよそ64時間という事になります。

 

先に行われた他会場のMatchday15を見てみると、首位チェルシーウエストハムとのロンドンダービーに敗れ9月25日の対マン・シティ戦以来の黒星を喫し、リバプールもウルブスに後半ATまでゴールレスで最後の最後に何とか勝利と上位クラブが苦戦。

 

そして、ユナイテッドにおいてはアーセナル戦の消耗度も考えた場合、前のラインナップを11人そのまま起用するとは考えづらく、MF~前線、そしてフルバックに関してターンオーバーをするのではないかと予想してみました。

 

 

 

 

ラインナップ予想

 

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考慮した点

 

来週の日程を見ると、水曜日には既に首位通過を決めたCLグループリーグの最終戦、ホーム開催のヤングボーイズ戦が予定されており、第1戦から連続得点のクリスティアーノ・ロナウドはこの記録の更新が期待されています。

 

ロナウドに休息を与える事を考えると、タイミング的にも理由付けの面でも完璧なタイミングなので、FWが飽和気味なことを考慮しても恐らくベンチスタートになるのではないかと推測しました。

 

本来、ある程度主導権を握れそうな試合ではネマニャ・マティッチが最もDMの中で使い勝手が良いのですが、クラブ公式サイトによれば彼はハムストリングにトラブルを抱えているようなので、元々枚数に不安のあるDMの状況を見てもポグバに続く離脱は何としても避けたいはず。苦渋の決断ですが引き続きメンバー外ということも十分あり得る未来。

 

アレックス・テレスとディオゴ・ダロトは特に試合後半プレッシャーに晒され続け、精神的にも肉体的にも負担が大きかったでしょうからここは疲労をケアしたい箇所。

ワン=ビサカにはチェルシー戦で負った手の怪我がありますが、それほど深刻ではない事をキャリックが示唆していたので古巣イーグルス戦には間に合うのでは。

 

 

そして、ラングニックの好む4-2-2-2スタイルに関してですが、どの時代でもウイングを非常に重視してきたユナイテッドの伝統とは本来相性が良くありません。

しかし、プレスに奔走したジェイドン・サンチョを休ませると仮定した場合、ウインガーよりも攻撃的MFの方が起用出来る選手が多く、スムーズにこの陣形を試す事が出来るというのも事実。前線に関してはメイソン・グリーンウッドが新型コロナからどの程度体力を取り戻せているか次第なところもありますが、前2試合ではベンチ入り、そろそろ試合復帰できる状態ではないかと希望も込みでこのフォーメーションを予想。

 

 

※この記事を書いた後になってルーク・ショーアントニー・マルシャル、ジェシー・リンガードが招集メンバーに入っていないのではないかという情報が出たのでそれも吟味しつつ、修正を加えています。

 

 

過去の戦績

 

Transfermarkt.comによれば、プレミアリーグ開設以前も含め両クラブは全コンペティションで計50戦、ユナイテッド31勝-パレス8勝-引き分け11回という戦績。

 

直近10試合(16/17~20/21)

WWWWDWLWLD 6勝1分け2敗

 

昨シーズンは一度もパレスに勝利出来ておらず、開幕ダッシュ失敗の象徴となったMachday2(Machday1は順延していたのでユナイテッドにとっては開幕戦)の敗戦は未だに多くのファンの脳裏に強く焼き付いているかもしれません。

Embed from Getty Images  

 

得失点をみてもここ2、3年はほぼ互角の内容で、今回もそう一筋縄ではいかぬ90分が予想されますが、中盤を支えるベテランのジェームズ・マッカーサー、昨季フラムでプレミアリーグへの対応力を示したCBのヨアキム・アンデルセンは怪我の影響で欠場濃厚、そしてRBのジョエル・ウォードはイエローカード累積で出場停止と相手も決してフルメンバーを組むことは出来ない状況。

 

イーグルスパトリック・ヴィエラ監督はアタッキング志向の強い監督ですが、対BIG6でもブロックを形成するというよりは真っ向勝負を好む傾向にあります。

試合が膠着した後半に対パレス4ゴールと相性のいいフアン・マタを投入するというのは1つ有効策になりそう。

【 #MUNARS 】アーセナルから3年ぶりの勝利!! 上位戦線に踏みとどまる。

21/22イングランドプレミアリーグ第14節

マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナル戦の記事です。

 

 

結果的に2006年の加入以来、選手、コーチ、そして暫定監督としてチームを支え続けたマイケル・キャリックのユナイテッドにおける最後の試合となったオールド・トラッフォードガナーズ戦。

 

 

長らく見られなかった前線の複数人が連動する組織的なプレス、何よりボールへの執着心が復活したユナイテッドは課題を残しつつも劇的な試合を制し14試合消化段階で勝ち点は21。

現在4位のウエストハムからは勝ち点差3、なんとか上位戦線に残る事が出来ました。

 

それでは振り返っていこうと思います。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

全くもって見当違いになってしまった予想。

ラルフ・ラングニックの好むウイングプレイヤーを配置しないラインナップを想定しましたが、実際の試合ではこれまで守備の質が課題とされていた選手も見事に組織の一員となって網に参加できていたので、早くもラルフ効果を実感した次第。

 

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
3バイリー、4ジョーンズ、8マタ、9マルシャル、11グリーンウッド、14リンガード、16アマド、26D.ヘンダーソン、34ファン・デ・ベーク

アーセナル
3ティアニー、7サカ、9ラカゼット、15メイトランド=ナイルズ、16ホールディング、19N.ペペ、23ロコンガ、30エンケティア、33オコンクウォ

 

フルバックは右ダロト、左テレスという組み合わせ。

出場停止空けのハリー・マグワイア含め、連携面には若干の不安を感じなくはありませんが逆にポジションを奪うくらいの気持ちで2人には頑張ってもらいたい。

 

フォーメーションは恐らく両者ミラーに近い配置が予想されますが、ピエール・エメリク・オーバメヤンにいまだかつてのような輝きは戻っていないという所はユナイテッドにとって救いとなるかもしれません。

 

日本では冨安健洋がサンチョをどれくらい1on1で止められるかどうかに注目が集まっていそうですが、ユナイテッドファンとしてはサンチョの勝利を願っています。

 

 

試合内容

 

前半

 

攻撃時4-2-3-1、守備時4-4-2というシステム自体はこれまでと同じですが、守備の際に左右ウイングがしっかりとアーセナルのCM-SM間に位置取りして横幅をコンパクトに保って守るという中身にはラングニックの指導が入った事を思わせるものでした。

 

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相手はユナイテッドと同じようにアンカーを配置しないシステムなので基本形は相手の中盤4枚の間のスペースを3人で見て、冨安orタバレスにボールが入ると1つずつ横にずれて空いた大外はこちらのフルバックがケアというのが恐らくこの試合の守備の動き方んの決めごとだったのではないかと思います。

 

ただ、ベン・ホワイトとガブリエウ・マガリャンイスをクリスティアーノ・ロナウド1人でケアしなければならないのでCBの攻撃参加に対して一歩後手を踏んでいた感は否めません。

 

 

試合が動いたのは13分。

アーセナルCKはマグワイアが頭で跳ね返しますが、それと同時にゴールエリアではデヘアが誰かと交錯し(フレッジ説濃厚)、脛を抑えたままうずくまってしまいます。

 

クリアボールを拾ったスミスロウはそのままボレーシュートをノーガードのゴールマウスに蹴り込んでネットを揺らします。

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誰かが絶対的に悪いというよりは、宝くじに当たるレベルでほんらい起きようのない珍事が発生してしまった事故と言った方が妥当なプレーでしたが、強いて言えばGKが倒れている段階で直ぐに笛を吹かなかったマーティン・アトキンソンにやや配慮が至らない点があったと私は結論付けています。

 

 

信じられない失点でビハインドを負ったユナイテッドはギアを上げて球際の激しさ、攻守のスピードが増し、19分の左サイドからのカウンターではロナウドがホワイトを転倒させるキレッキレのドリブルを披露して身体限界説を一笑させるなど、珍プレーを除けばここしばらくで一番いい内容。

 

CBのマグワイアまでも30分と37分にミドルシュートを立て続けに放つなどピッチ上の全員がゴールをどん欲に狙う姿勢を見せたこの日のレッズ。同点弾は前半のうちに生まれました。

 

44分、マグワイアの低い位置からのドリブルで左サイド深い位置に侵入、テレスのアーリークロスは弾かれますがマグワイアリカバリーしボールはタッチライン際のジェイドン・サンチョへ。

 

この日、純粋な1on1では冨安に敗れ続けていたサンチョですが、アーセナルのCMがFBとCBの間に出来るスペースのケアにあまり熱心ではない事を見抜いたのか、フレッジにギャップへのランを促し絶妙なパス。そして失点を招いたと言えなくもない17番は汚名返上のラストパスでブルーノの得点をお膳立て。

 

最後のシュートも決して容易ではありませんがそれを全く感じさせないブルーノの技術は流石の一言。チームが連動しなければ生まれる事はなかった見事な得点で試合を振り出しに戻し、前半は1-1で折り返し。

 

 

後半

 

46分、いきなりCKから大きなピンチを招きますがダビド・デヘアが右腕一本でセーブ。

 

守護神のスーパープレーで失点を防いでからしばらく、52分にはディオゴ・ダロトの起点の利いた縦パスからチャンスが生まれ、ラッシュフォードの球足の速いグラウンダーをロナウドがダイレクトでファーに流し込んで勝ち越し!!

 

 

ただ、興奮冷めやらぬ直後の54分にこの日パスミスも多かったトーマス・パーテイの見事なサイドチェンジから左サイドを崩され、最後はマルティネッリのグラウンダーをウーデゴールがリダイレクト、先ほどの得点をやり返されたような形でまたもや試合は振出しに戻ります。

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2分間に生まれたこの2つのゴール、最後のシュートはどちらも見た目以上に難易度が高く、特にロナウドの方は合わせに行こうと足を開いてインサイドで正直に蹴ろうとするとニアの枠外、GKを気にして強く蹴ろうとすれば空振りや枠上に外れる恐れが十分考えられるシチュエーションなので、あれを何食わぬ顔で決めてしまうCR7は異常。

 

66分、ダロト→ブルーノのスルーパスが通り、18番のシュートは逆サイドに流れますが、これを拾ったサンチョが冨安を引き付け、1点目同様ポッカリ空いたスペースにフレッジが侵入してパスを入れます。今度はトップ下のウーデゴールがスペースを埋める為に必死に戻っていましたが、そのがむしゃらさが仇となってフレッジを倒してしまい、VARの指示受けた主審はペナルティスポットを指さします。

 

キッカーは先程プロキャリア通算800点目を記録したばかりのロナウド

今季ここまでプレミアNo.1の活躍を見せるラムズデールにど真ん中へのキックを選択。弾丸シュートがゴールネットに突き刺さります。

 

正にViva Ronaldo!!

 

 

70分以降、攻勢を強めるアーセナルにユナイテッドはロングカウンターで追加点を狙う展開となり、78分にはボックス内でオーバメヤンの決定機をデヘアが至近距離でセーブ(仮にネットを揺らしていてもオフサイドだったかもしれませんが)。87分には途中出場ブカヨ・サカのシュートチャンスをフレッジ必死のスライディングで何とか凌ぎ切り、マイケル・キャリックのユナイテッドでの歴史に一区切りをつける事になった負けられない試合は勝利で終える事に成功!!

 

 

ハイライト

 

 

 

ゴール⚽13分:エミール・スミスロウ(👟モハメド・エルネニー)
44分:ブルーノ・フェルナンデス(👟フレッジ)
52分:クリスティアーノ・ロナウド(👟マーカス・ラッシュフォード)
54分:マルティン・ウーデゴール(👟ガブリエウ・マルティネッリ)
70分:クリスティアーノ・ロナウド(PK)

 

選手交代

マンチェスター・ユナイテッド

79分 ラッシュフォード🔁リンガード

88分 ロナウド🔁マルシャル

90分 ブルーノ🔁ファン・デ・ベーク

 

アーセナル

70分 スミスロウ🔁サカ

79分 ウーデゴール🔁エンケティア

79分 オーバメヤン🔁ラカゼット

 

 

データ

 

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前半はユナイテッド57%-アーセナル43%

後半はユナイテッド31%-アーセナル69% とエンドが変わった事でポゼッションに大きく変化があったこの試合。

 

スタッツを見ても分かるように、決して褒められた内容ではありませんが、枠内シュートを二桁に乗せた事はポジティブな要素です。

今季はファウルでしか止められないという局面が多く、既にマグワイアはイエロー5枚で出場停止を消化、ブルーノを筆頭に4枚リーチも4選手いる状況なので、90分間でマクトミネイの1枚にカードを抑えられたことも地味に今後効いてくる気がします。

 

FBref算出のチーム全体のプレスはユナイテッド105、アーセナル95。

特に1人で26回を記録したフレッジの運動量には助けられていますが、この試合では守備だけでなく攻撃でも1アシスト1PK奪取の高い貢献を記録し、クリスティアーノ・ロナウドと並んでこの試合のベストプレイヤーでした。

 

 

 

xG

 

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参照:

Manchester United 3 - 2 Arsenal (December 02 2021) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com

 

許したシュート数の割には被xGは控えめで、78分のオーバメヤン(左下の大きい)のチャンスは恐らくオフサイドですから、それを引けば1.17-0.43=0.74。

ボックス内にこれだけ侵入されたのは課題ですが最後の防波堤は機能していたのかもしれません。

 

 

あとがき

 

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この試合から一夜明けて行われたラルフ・ラングニックのプレス・カンファレンスでも彼の口から言及されたように、決してコントロール出来た試合とは言えなかったガナーズ戦。

 

それでも、近年勝ち星を挙げられていなかったクラブに対し久々の勝利を奪い、未勝利記録を5で断ち切ることが出来たのは喜ばしい出来事。

また、ラングニックは会見でクリスティアーノ・ロナウドの走力、決定力を繰り返し褒めちぎっており、懸念されていたような衝突は無さそうに思えます。

 

今週は週末にリーグ戦がもう1試合、中二日でクリスタルパレス戦が待っています。

イーグルス(パレスの愛称)のパトリック・ヴィエラ新監督は大幅なメンバー刷新にも関わらず早い段階でチームを機能させており、特にチェルシーからローン加入のコナー・ギャラガーは現役時代のヴィエラを想起させるような完成度の高いMFに急速に成長。

 

ラングニック体制初陣を占うには絶好の相手、求められるのは試合をコントロールした上での勝利です。

 

 

 

 

【 #MUFC 】暫定監督の3試合を無敗で終えたキャリック、クラブ退団を発表

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12月2日(日本時間は12月3日早朝)のプレミアリーグ第14節、オールド・トラッフォードで行われたマンチェスター・ユナイテッドvsアーセナル戦は物議を醸す先制点に始まり、合計5つのゴールが生まれた忙しないゲーム。

 

また、このライバルマッチはオーレ・グンナー・スールシャールを退任を受けて暫定監督に就任したマイケル・キャリックにとっても人生の節目となる特別な試合でした。

 

 

ドイツきっての戦術家ラルフ・ラングニックの監督就任を受け、キャリックは木曜夜の1戦で暫定監督の任期を終えた後、週末のクリスタルパレス以降は再びコーチとしてクラブに参画するというのがこれまでのメディアやサポーターの専らの予想でした。

 

しかしながら、彼もアシスタントとして重要な責務を負っていたオーレ体制において結局一度も勝利出来なかったミケル・アルテタ相手に点の奪い合いを制し初勝利を飾った記念すべき試合の終了後すぐ、クラブ公式からマイケル・キャリックの退団が発表されています。

 

上記記事にはキャリックのインタビューも掲載されていますが、2006年夏の加入以来15年以上の関係であるユナイテッドへの愛が全面に伝わってくる内容。

退団に関してはクラブ主導ではなく自らの意思であったことを強調し、今後しばらくは家族との時間を優先するという事で一度心と身体の充電期間に入ると思われますが、残念ながら志半ばで終わってしまったオーレへの想いもこの決断に影響を与えていたようです。

別れは寂しいですが、お互いに前向きな感情で次のステップを迎えられる最高の結果を残してくれたマイケルにただただ感謝しかありません。

 

 

ビジャレアル戦の勝利に始まり、チェルシー戦では欧州王者相手に敵地ドロー、そしてオールド・トラッフォードアーセナル撃破と悲嘆と不安でいっぱいになっていたここ数週間のクラブに落ち着きを取り戻させ、最高の形でラルフ・ラングニックにチームを受け渡した彼のマネージャーとしての功績は、ラルフが成功を収めれば収めるほど後世に評価されるはず。

 

 

現役時代、世界屈指の状況把握力を誇った彼の事ですから、しばらく期間を空けてマネージャー業に本腰を入れる事になっても輝かしい未来が待っていることでしょう。

 

 

さいごに

 

入団してすぐのちょっぴり頼りなさを感じたあの頃から、チームの中盤を支配した晩年に至るまでの全ての日々がまるで昨日の事であるかのように頭を駆け巡っています。

批判に遭いながらも、最後は見事な結果を残していくという見事な仕事人っぷりはマネージャーになっても相変わらずでした。

 

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選手、コーチ、マネージャーとして長きにわたってクラブに貢献してくれたことを本当に本当に感謝しています。

ここで一度道を違える事にはなりますが、私は今後もあなたのファンであることに変わりはありません。

 

 

また会いましょう!