12月2日(日本時間は12月3日早朝)のプレミアリーグ第14節、オールド・トラッフォードで行われたマンチェスター・ユナイテッドvsアーセナル戦は物議を醸す先制点に始まり、合計5つのゴールが生まれた忙しないゲーム。
また、このライバルマッチはオーレ・グンナー・スールシャールを退任を受けて暫定監督に就任したマイケル・キャリックにとっても人生の節目となる特別な試合でした。
ドイツきっての戦術家ラルフ・ラングニックの監督就任を受け、キャリックは木曜夜の1戦で暫定監督の任期を終えた後、週末のクリスタルパレス以降は再びコーチとしてクラブに参画するというのがこれまでのメディアやサポーターの専らの予想でした。
しかしながら、彼もアシスタントとして重要な責務を負っていたオーレ体制において結局一度も勝利出来なかったミケル・アルテタ相手に点の奪い合いを制し初勝利を飾った記念すべき試合の終了後すぐ、クラブ公式からマイケル・キャリックの退団が発表されています。
上記記事にはキャリックのインタビューも掲載されていますが、2006年夏の加入以来15年以上の関係であるユナイテッドへの愛が全面に伝わってくる内容。
退団に関してはクラブ主導ではなく自らの意思であったことを強調し、今後しばらくは家族との時間を優先するという事で一度心と身体の充電期間に入ると思われますが、残念ながら志半ばで終わってしまったオーレへの想いもこの決断に影響を与えていたようです。
別れは寂しいですが、お互いに前向きな感情で次のステップを迎えられる最高の結果を残してくれたマイケルにただただ感謝しかありません。
ビジャレアル戦の勝利に始まり、チェルシー戦では欧州王者相手に敵地ドロー、そしてオールド・トラッフォードでアーセナル撃破と悲嘆と不安でいっぱいになっていたここ数週間のクラブに落ち着きを取り戻させ、最高の形でラルフ・ラングニックにチームを受け渡した彼のマネージャーとしての功績は、ラルフが成功を収めれば収めるほど後世に評価されるはず。
現役時代、世界屈指の状況把握力を誇った彼の事ですから、しばらく期間を空けてマネージャー業に本腰を入れる事になっても輝かしい未来が待っていることでしょう。
さいごに
入団してすぐのちょっぴり頼りなさを感じたあの頃から、チームの中盤を支配した晩年に至るまでの全ての日々がまるで昨日の事であるかのように頭を駆け巡っています。
批判に遭いながらも、最後は見事な結果を残していくという見事な仕事人っぷりはマネージャーになっても相変わらずでした。
選手、コーチ、マネージャーとして長きにわたってクラブに貢献してくれたことを本当に本当に感謝しています。
ここで一度道を違える事にはなりますが、私は今後もあなたのファンであることに変わりはありません。
また会いましょう!