EURO2020もグループステージ最終節に突入し、既にグループAではイタリアの首位通過、ウェールズの2位通過が決定しました。
また、グループCも2試合を終えた段階でオランダの首位通過が決まっており、残り13席も日本時間6月24日6:00を少し回る頃には確定していることでしょう。
という事で今回は各グループのこれまでを振り返りつつノックアウトステージの展望についても見ていこうと思います。
(表記は全て日本時間)
6月22日1:00⇒ウクライナvsオーストリア
北マケドニアvsオランダ
6月22日4:00⇒フィンランドvsベルギー
ロシアvsデンマーク
6月23日4:00⇒チェコvsイングランド
クロアチアvsスコットランド
6月24日1:00⇒スウェーデンvsポーランド
スロバキアvsスペイン
6月24日4:00⇒ドイツvsハンガリー
ポルトガルvsフランス
3位突破の安全圏は勝ち点4、得失点差プラス
3位同士の比較条件
①:勝ち点
②:得失点差
③:総得点
④:勝利数
⑤:フェアプレーポイント
⑥:EURO予選でのランキング
グループAは全日程を終え、3位が勝ち点3得失点-1のスイスなのでここが1つの基準点。
逆に言えば2試合を終えた段階で勝ち点を獲得できていないデンマークはトーナメント進出がかなり難しい立場だということになります。(北マケドニアはウクライナ、オーストリアに敗れているので既にグループステージ敗退が決まっています)
また、各グループ最終節のカードを見ていくとグループBは3位チームの最大勝ち点6、グループCは勝ち点3得失点0で並ぶオーストリア-ウクライナの直接対決なので勝ち点4得失点0、グループD、グループE、グループFもそれぞれ勝ち点4となります。
つまり、スイスとオーストリア&ウクライナ引き分けパターンの勝ち点4得失点±0が3位の下位2チームの最大値となるので勝ち点4かつ得失点でプラスになればグループステージ突破が確定
グループA
無傷の3連勝、第3戦は控えメンバー中心で臨みウェールズを下したアズーリが文句なしの首位通過。
大会を通しても最も完成度の高いチームで、更にトーナメントに向けて主力に休息を与える事も出来たので間違いなく優勝候補筆頭格です。
2位には前回大会で準決勝まで駒を進めたウェールズが入り、5年を時を経て連続でのトーナメント進出を決めています。
ベイルは前大会ほど目立った活躍をしている訳ではありませんが空中戦最強のキーファー・ムーア、90分通してスプリントを繰り返す献身さが魅力のダニエル・ジェームズらがチームを牽引しています。
キーファー・ムーア(左端)、ダニエル・ジェームズ(真ん中)
ムーアはプレミアリーグ基準でもエアバトルで1番強いのではないかというくらい傑出したスタッツをクラブで残しているのでターゲットマンとして高い需要がありそう。
スイスは今大会もジェルダン・シャキリFC
リバプールではサブに留まっているスイス随一のプレイメーカーですが、代表では今もチームの核であり続け、突破に向けて勝利以外は許されない最終節トルコ戦でも前後半それぞれ1得点ずつ奪い、特にイルファン・カフヴェジのゴラッソで1点差に迫ったトルコが活気づく中でその6分後に記録したコントロールショットは正に神の左足といっても過言ではない一撃でした。
勿論Star of the Match(MoM)に選出されています。
🇨🇭 Xherdan Shaqiri 🇨🇭
— UEFA EURO 2020 (@EURO2020) June 20, 2021
⚽️ Two goals ✅
🌟 Star of the Match ✅@Heineken | #EUROSOTM | #EURO2020 pic.twitter.com/b2Nv7544Cu
今大会台風の目という予想もあったトルコはまさかの3戦3敗勝ち点0、失意のままEURO本大会から姿を消す事に。
2戦目と3戦目は友好関係にあるアゼルバイジャンの首都バクーで開催されたので会場の雰囲気はトルコ寄りでしたが、ウェールズに0vs2、スイスに3vs1と予選10試合で僅か3失点の強固なディフェンスの面影は何処にもありませんでした。
エースストライカー ブラク・ユルマズも3試合トータル9本のシュートを放ちながら枠内へ飛んだのは僅かに1つと期待に応える事は出来ず。