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人によってはワールドカップ以上に楽しみにしている方も多い欧州選手権が誰でも容易く視聴出来る環境になったという事もあり、より注目が集まるフットボールの解説・実況について、ひっかかっていた要素の中から今回は「逆転と勝ち越し」について考えてみようと思います。
逆転ゴールは存在するのか?
言語学者では無いのであくまで私個人の見解に過ぎないという事を前提に置きつつ、フットボールでは「勝ち越しゴール」はあれど「逆転ゴール」は存在しないというのが結論になる。
逆転という言葉は負けている状態から一気に勝っている状態に変化した際の表現であり、例えばバスケットボールや野球のように1つのシーンで複数得点が生まれるスポーツでは同点を通り越して負け→勝ちへ転じる事がありますが、どのような状況でもゴール=1点のフットボールではビハインド→イーブン→リードという順序で変動する事が決まっている為、得点=逆転という場面は生まれようがない。
基本的に日本の球技の実況のベースにあるのはベースボールだと私は考えているので、"一打逆転タイムリー"や"逆転ホームラン"のように語感が良く盛り上げやすいワードを一部流用して他のスポーツにも使用していった結果が"逆転ゴール"という言葉の誕生だったのではないかと推測。
【逆転】は時間の連続性が大切
勝ち越しと逆転を比較した場合、確かに文章や言葉の表現で分かりやすく展開が変わった事を伝えられるのは後者である為、どのようにすればフットボールでも逆転を使用出来るかについて考えたい。
1点ずつしか得点が生まれない中で相手に伝わるように逆転を使う為の条件としては
時間の連続性=負けている状態から同点を経て勝ち越しに至った
という事を示す言葉を同時に盛り込めばいい。
例えば
3-2、遂に逆転!試合をひっくり返すゴール!!
この一連の文章だと"遂に"でこれまでの時間の積み重ねを表現しており、同点→勝ち越しではなくその前の負けている状態を起点にしているので逆転を使用出来る条件が揃っている。
また、逆転とゴールの間に「の」を入れる事もちょっとしたコツ。
逆転のゴール!! 10分間の大波乱
"逆転の"とする事でそれまでにあった他の状況を示唆しつつ、後ろの文章で時間の流れを明確にしている。
巷でフットボール実況が上手いとされている方はこの時間の流れをほぼ確実と言っても良いほど端的な表現で自然に伝えており、EUROやそれ以降の試合をより楽しく見る際の付属品として「逆転」のシチュエーションで実況・解説がどのような言葉を使って状況を説明しているかについて注目してみて欲しい。