いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #WorldCup 】Final、不世出の英雄が遂にワールドカップトロフィーを手にする

 

2-0は危険なスコア。そんな格言がこの決勝の舞台でまさか現実になるとはというゲームで、キリアン・エンバペは1966年大会のジェフ・ハースト以来の決勝におけるハットトリックを達成。しかし、それでも連覇に届かなかったというのがワールドカップの困難さを象徴しているのではないでしょうか。

 

 

 

 

【決勝】 アルゼンチン vs フランス

 

大分ゴチャついていますが、アルゼンチンが優位にゲームを進められた要点としては

  • 後ろ3枚のビルドアップに対し前線3枚で数的同数の1stライン
  • マック・アリスターが1枚を押し下げながら5枚,6枚を前線において4-4ブロックを崩壊させ、特にサイドの所で余る選手を作り出した

こんなところだと私は考えています。

 

ラインナップが発表された段階ではディ・マリアを右ワイドに置いた4-4-2予想が主だったアルゼンチンでしたが、彼のドリブルを活かしつつウスマン・デンベレに守備のタスクを多く負わせて攻撃の質をも鈍らせる、更に前線への供給源であるグリーズマンには中盤2枚がフレキシブルに追いつつCBも前に出て潰す。リオネル・スカローニとしてはしてやったりの前半だったに違いない。

 

先制点は正にそのディ・マリアのテイクオンから生まれている。

 

更に流れるようなダイレクトプレーから大会ベストゴール候補にも挙がるであろうビューティフルゴールも生まれ前半の内に2点リード。

 フランスとしては以前の試合から度々気になっていたウパメカノがサイドに出てきた際のボール処理及び対人の不安定さを突かれるような形。

 

窮地のレ・ブルーは前半の内に2枚のカードを切ってジルー,デンベレを下げてマルクステュラム,コロ・ムアニを投入。エンバペを中央に持っていく事で変則的な4-4ブロックに見切りをつけて、チュアメニ中央前にラビオ-グリーズマンの4-1-2-3と元の4-2-3-1を使い分けるように。大きな変更としてテュラムは前残りせず、LWが戻るようになりましたが、ラビオの動きが万全ではないように見えたので彼の負担を減らす意味もあったと思われる。

 

ただ、根本的な問題が解決されたわけでは無いのでアルゼンチン優位は変わらず、HT明けにもカウンターから失点に繋がりかねないシーンを作られている。

 

変化が生まれたのは64分のアルゼンチン選手交代とそれを見てから2枚を入れ替えたデシャンの対応。ディ・マリアに替えてアクーニャを左サイドに入れて4-4-2へ守備陣形を変えたスカローニに対しフランスはグリーズマン,テオ・エルナンデスを下げてアタッカー2枚を投入。4-2-4で中盤を省略し、裏抜けとサイドからのドリブル突破で前線の個の力を最大限生かす形。

 

このシンプルな裏へのキックで得点に繋がってしまうエンバペとコロ・ムアニのスピードは怖ろしいと言う外ない。

 

更にコマンが高い位置でメッシからボールを奪ってショートカウンター。最後はエンバぺのボレーシュートであっと言う間に同点に。

 

1on1になるとどうしてもフランスのアタッカーに分があるので、アルゼンチンとしては失点前かせめてPKの後にCBを1枚増やして誰か1人が余ってカバーに入れるような状況を作りたかったところ。ただ、同点になった後に後手後手で動くのではなく、開き直って4-4ラインのまま粘りカードを残したまま延長に突入した判断は結果的に功を奏したように見える。

 

延長に入りアルゼンチンが出した答えは"バックスを増やす"ではなく4+1サポート(アンカーを配置)でした。攻守によく動いたアルバレスに代わって入ったラウタロは短い出場時間ながら複数のビッグチャンスに絡んだものの、フィニッシュワークが改善出来ておらず勝ち越し点の機会を逃す。

 

しかし、それでも味方のパスを引き出す動きは流石と言った所で、ヴァランの前に入って浮き球を処理して繋ぎ、更にオフサイドラインすれすれでエンツォ・フェルナンデスからボールを受けると、自身のシュートはGKロリスに阻まれたがこぼれ球をメッシが押し込んで勝ち越しゴールが生まれる。

 

アルゼンチン、優勝に向けて後は守りきれば良いところでしたが延長後半に入り118分のフランスはCKのこぼれ球にエンバペがトラップから2タッチ目でシュート。モンティエル痛恨の肘ブロックで審判はペナルティスポットを指さす。そしてこのPKをエンバペが決めて試合は3-3の同点、更にフランスは勝ち越しのチャンスを作ったがエミリアーノ・マルティネスの好セーブに阻まれ、互いにPK戦のキッカー要員を投入して最後の勝負へ突入する。

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先攻フランス1人目のエンバペはコースを読まれながらもパワーで押し切り、メッシはロリスの逆をつくグラウンダーのキックでそれぞれ1人目は成功。

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フランス2人目コマンはマルティネスにコースを読まれセービングされ、3人目チュアメニはゴールマウスを捉える事が出来ず。アルゼンチンは2,3人目共に決めて3-1。

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後が無いフランス4人目コロ・ムアニは力強いシュートをど真ん中に蹴って可能性を守護神に託すが、3失点目の要因となったモンティエルが勝負の4本目をしっかりネットに送り届けてアルゼンチン優勝。

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大会の振り返りはまた別の記事にしたいと思いますが、ディエゴ(マラドーナ)の呪縛からついに完全なる意味で解放されたメッシが涙ではなく笑顔で結果を受け止めていたのが非常に印象的でした。

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