いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #BURMUN 】判定にも泣かされ……5連勝中のスタジアムで痛恨のドロー

21/22イングランド・プレミアリーグ

  バーンリーvsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

 

 

ユナイテッドにとっては納得のいかない2つのゴール取り消しも大きく響きターフ・ムーアでの連勝記録がストップしたこの試合。

ジキルとハイドという言葉が各所で使われているように正に始めと終わりの45分で内容に天と地ほどの差が生まれ、今後に向けて大きな不安要素が残っています。

 

 

 

 

プレビュー

 

 

欠場{怪我(疑い含む)、病気、出場停止etc.}

バーンリー
チャーリー・テイラー
ヨハン・グズムンドソン
マチェイ・ヴィドラ

マンチェスター・ユナイテッド
エリック・バイリー

 

 

スタメン

 

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ベンチ入りバーンリー

2ロートン、4コーク、10A.バーンズ、13ヘネシー、16D.スティーブンス、17レノン、22N.コリンズ、26バーズリー、28K.ロング

 

マンチェスター・ユナイテッド
2リンデロフ、4ジョーンズ、7ロナウド、8マタ、14リンガード、26D.ヘンダーソン、29ワン=ビサカ、31マティッチ、36エランガ

 

クリスティアーノ・ロナウドはベンチスタート。

チームに合流したエディンソン・カバーニがスタメンに入り、中盤以下は前回と同じラインナップでスタートします。

 

バーンリーはショーン・ダイチの代名詞ともいえる4-4-2。

 

 

試合内容

 

前半

 

8分、ディオゴ・ダロトのインターセプトマーカス・ラッシュフォードへのパスとなり、ボックス内で前を向いた10番は右サイド角度の厳しい場所から果敢にミドルシュートで得点を狙います。

 

12分にはポール・ポグバのキープで得た右サイド40m程からのFKでブルーノ・フェルナンデスのパスにヘディングシュートで応えたラファエル・ヴァランファーサイドにボールを沈めますが、ブルーノがキックした段階でオフサイドポジションにいたキャプテン ハリー・マグワイアがボールにアプローチしようとしたジェイ・ロドリゲスを妨害したという判定でノーゴール。

Embed from Getty Images  

 

ヴァランのマークに付いていたのはジェームズ・ターコウスキで、例えマグワイアがいなかったとしてもジェイがボールに行っていたor間に合っていたかは非常に怪しいところがあるのでこの判定には些か疑問が残ります。

 

18分のユナイテッドはダビド・デヘアゴールキックにポグバが競り勝ち、浮いたボールをダイレクトでブルーノが左のオープンスペースへ展開。そこからラッシュフォード→ルーク・ショーと繋いでショーのグラウンダーに合わせたのはキッカケを作ったポグバでした!!

中心選手の息の合った連携から決まった美しいゴールでマンチェスター・ユナイテッドが先制に成功。

 

更に攻撃の手を強めるユナイテッドはショーの大きく弧を描くクロスが大外のラッシュフォードへ通り、リターンのパスを防ごうとしたジョシュ・ブラウンヒルオウンゴールによって3度ゴールネットを揺らしますが、今度はゴールの3秒以上前、ポグバとエリック・ピーテルスが競り合った際にポグバのファウルがあったとしてまたもやノーゴール判定。

 

確かにピーテルスの顔にポグバの手が被さっていますが、昨季ウエストブロム戦のこのプレーがノーファウルになる判定基準ならば何の問題なくゴールが認められるはず。

リバプールユルゲン・クロップ監督は以前、ユナイテッドは審判に助けられていると暗に批判していましたが、実際には目の敵にされている印象しかありません。

 

33分のユナイテッドはサンチョとショーのコンビネーションから左サイドを完全に崩し、ショーのラストパスを待つカバーニは至近距離で後はボールを抑えてゴールネットに送り届けるだけでしたが、ヘディングシュートは必死で飛び込むニック・ポープの左ひざに当ててしまいまさかのノーゴール。

Embed from Getty Images  

 

カバーニには42分にもボックス内の左側で得点チャンスがありましたがDFに当ててしまいこれを活かせず。

 

37分にはマクスウェル・コルネから敵陣でボールを奪ったダロトがそのまま前線にパス。受け取ったブルーノがボックス内でシュートを撃ちますが股下狙いのボールはDFに当たり威力が弱まりポープが難なくキャッチ。更に、40分にはサンチョのシュートのこぼれ球を拾ったラッシュフォードが8分のチャンスと同じような場所から再び右足のインステップでニアを狙いますがポープは左足で的確なブロッキング

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ファウルで消えた機会を除いても12本のシュートを記録し、終始試合を支配していたユナイテッドでしたがリードは1点に留まり前半を終えます。

 

 

後半

 

46分、ピーテルスのクロスがゴール前に入るもルーク・ショーがクリア。

 

47分、ユナイテッドはブルーノ→サンチョへパスが通りそのままカウンターに移行。斜めに侵入するサンチョは中央に走り込んだブルーノと狭いスペースでワンツーを試みますがこれは通らず、前掛りになったところに今度はクラレッツのカウンター炸裂。

楔のパスを受けたヴェフホルストは背後への意識をせず迂闊に飛び出したマグワイアをあざ笑うかのように鋭いターンで交わし、オフサイドラインギリギリで待っていたジェイ・ロドリゲスに後を託します。

 

オープンな右サイドから余裕を持ってボックス内に侵入したジェイは後ろから追いかけるマグワイアの前にドリブルしながら入り、デヘアとの1on1を冷静に制して同点ゴール。

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この失点には大きなミス1つと小さなミス1つがあったと思います。

大きなミスは上述のマグワイア。最早言及するまでも無くDFとしてリスク管理が全くできていない論外な選択でしたが、小さなミスは最後の1on1において正対出来ず身体を捻ってしまったデヘア。

このような癖が出たのはこれが初めてでは無く、昨季のエバートン戦でも勝敗に直結する要素となっています。今季はここ数年顕著に見られたフットワークの乱れも大きく改善され、全盛期並みのパフォーマンスを取り戻しているだけにこのようなプレーで評価を落とすのは勿体ない。

 

 

52分、失点後も守備の弛みが続くユナイテッドはスローインから中央のヴェフホルストにあっさり前を向かれ、強烈なボレーシュートゴールマウスを捉えますが、この危機は守護神の素晴らしい反応で凌ぎます。

 

55分には左サイドでブルーノとの見事なパス交換で抜け出したサンチョがターンやボディーフェイントで巧みにキープし、マイナスのパスを貰ったブルーノがミドルシュートを試みCK獲得。

 

しかし、61分にはマクニールにショーがあっさり交わされ、再び背後のケアを怠ったマグワイアの後ろでパスを受けたヴェフホルストが左サイドからサイドネット直撃のシュート。更に直後62分にはベン・ミーの前線への配球でヴェフホルストとの競り合いでスイッチを許し、抜け出されそうになったところを背後から掴んでイエローカードを提示されるなど、後半のマグワイアは非常に散漫なプレーが続きます。

また、彼だけでなくショーやマクトミネイもこの日は淡白で軽い守備が多く、この3人のトライアングルで形成される左サイドの守備は見るに堪えない水準でした。

 

68分にはポジションを下げ過ぎて有効的では無かったカバーニに替えてロナウドを投入しますが、最前線に良質なボールが供給される事はほぼ無く、オープンプレーからのチャンスは78分にラッシュフォードの左サイドからのテイクオンから生まれたヴァランのヒールキックくらいで、巻き戻せばこれもセットプレー後のセカンドボール由来。

 

 

ショーを中心とした左サイドの連係から多くのチャンスが生まれた前半とは180度異なり、まるで二重人格のような試合になったターフ・ムーア6連勝をかけたこの1戦。

終盤は勝ち点1で十分とバスを固めてきたバーンリーのゴール前の強固なブロックを崩せずそのまま1-1のドロ―で決着。

 

 

ハイライト

 

 

 

拡張版はhttps://www.manutd.com/ja

 

ゴール⚽18分:ポール・ポグバ(👟ルーク・ショー)
47分:ジェイ・ロドリゲス(👟ボウト・ヴェフホルスト)

 

選手交代

 

バーンリー

69分 コルネ🔁レノン

88分 ジェイ・ロドリゲス🔁A.バーンズ

 

マンチェスター・ユナイテッド

68分 カバーニ🔁ロナウド

80分 マクトミネイ🔁リンガード

85分 ラッシュフォード🔁エランガ

 

 

データ

 

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前半12本、後半10本と半分に区切っても90分のバーンリーよりも多いシュート数を記録したユナイテッド。内容は決して悪くなかったですがミドルズブラ戦同様後半に入り集中力とスタミナが切れてしまったかのようなプレーが頻発し、一瞬のスキを突かれて失点という悪い傾向が続く事に。

 

特にマグワイアのパフォーマンスは批判の対象となっており、治る事のない抱え込みのファウルと後ろのサポートが無い状況でもリトリートよりもタックルを優先してしまう癖を修正しなければ今後も同じ目に何度も遭遇する恐れが強い。

Embed from Getty Images  

 

 

個人では前線にキーパスを送り続けたブルーノ(7本)が私的MoM。

先制点のポグバと左右フルバックも及第点を与えられる出来ですが、ショーは今季常に守備が軽くこの日も後半に危ない場面を作っており、彼のポテンシャルからすればもっと上を目指さなければいけない。

 

 

xG

 

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参照:

Burnley 1 - 1 Manchester United (February 08 2022) | EPL | 2021/2022 | xG | Understat.com


33分のカバーニのチャンスはジェイ・ロドリゲスのゴールを越えるゴール期待値だったのでこれを逃してしまったのは痛かった。

バーンリーは正にワンチャンスを生かしたという内容で、この試合のxG0.77のうちおよそ67.5%が得点シーンのものでした。

 

一方、ユナイテッドは14+2(取り消された分)のシュートをペナルティボックス内から放ったもののxGは1.83止まり、質の面でまだまだ向上の余地が大きいという事だろうか。

 

 

あとがき

 

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この引き分けによって直接対決の勝利によって一度は逆転したウエストハムに再び順位で上回られ、23試合39Ptsで現在5位。

2試合少ないアーセナルトッテナムが3Pts差に付けているので実質的には欧州圏外の7位に近く、このように勝ちきれない試合が続くと補強の難易度のみならず、シーズン終了後に膨れ上がった主力のサラリー問題がチームを大きく苦しめる恐れがあります。

 

ハッキリいえば選手の体力不足、毎度のように60分以降スタミナ切れのように動きが悪くなるので選手交代枠が3のプレミアでは今後も厳しい戦いが続くでしょう。

 

 

週末にはサウサンプトン戦、週明けミッドウィークにもブライトン戦が予定されており過密日程が続く2月。今この瞬間がCL圏争いの山場なのかもしれない。