いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #ATAMUN 】ロナウドの異常なまでの勝負強さ。途中出場2人には光明が差す

21/22 UEFAチャンピオンズリーグ GL第4節

アタランタB.C.vsマンチェスター・ユナイテッド戦の記事です。

 

 

グループリーグも折り返しに入り、4戦目は前節劇的な勝利を収めたアタランタとのリターンマッチ。

 

前回の対戦

 

 

今回はイタリアへ遠征、アタランタのホーム ゲヴィス・スタジアムに乗り込むユナイテッドですが、遠征メンバーに名を連ねたアマド・ディアロにとっては久々の古巣サポーターとの邂逅になるかもしれません。

 

 

 

 

プレビュー

 

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大まかな予想は前回の対戦前に書いたものと変わりませんが、先週末のトッテナム戦での成功体験から、ウイングを置かないフォーメーションを継続するのではないかと予想しました。

 

この陣形は昨季のCLで数回試しており、アウェイのライプツィヒ戦では若き名将ユリアン・ナーゲルスマンの裏をかいて0-5という圧勝に繋がった縁起の良いシステムでもあります。

 

欠場{怪我(疑い含む)/病気/出場停止}

アタランタ
ハンス・ハテブール
マッテオ・ペッシーナ
ラファエル・トロイ
ロビン・ゴセンス

マンチェスター・ユナイテッド
ヴィクトル・リンデロフ

 

 

スタメン

 

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◆ベンチ入りアタランタ
9ムリエル、13ペッツェッラ、18マリノフスキ、19ジムシティ、31F.ロッシ、42スカルビーニ、57M.スポルティエッロ、59ミランチュク、66M.ロヴァート、99ピッコリ

マンチェスター・ユナイテッド
8マタ、9マルシャル、11グリーンウッド、14リンガード、17フレッジ、20ダロト、21カバーニ、25サンチョ、26D.ヘンダーソン、27テレス、31マティッチ、34ファン・デ・ベーク

 

アタランタは前回と同じ3-4-1-2。

▼前回対戦時

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ユナイテッドはトッテナム戦で一定の成果を出した3CBベースのフォーメーションを継続していますが、同じ陣形での習熟度は相手の方が遥かに上なのでミラーマッチは不利になると考えられます。

 

カギになるのは配置を入れ替えるタイミング。

 

 

試合内容

 

前半

 

3バック+2WBのユナイテッド。

リンデロフがトレーニング中の負傷で離脱した右CBにはエリック・バイリーが9月のカラバオカップ ウエストハム戦に続く今季2度目の先発出場。

 

開始20秒でいきなりヴァランのロングパスのこぼれ球を回収し左サイドのパス交換からロナウドがこの試合の初シュートを記録。

 

5分、最終ラインに下がってビルドアップに参加していたコープマイネルス→ザッパコスタへの縦のボールをショーがインターセプト

ショー→ブルーノ→ラッシュフォードとボールが動き、背番号10のシュートはDFにブロックされますが、跳ね返りをポグバが拾うとそこから横パスを受けたマクトミネイのシュートが今度はディフレクションで相手ゴールの左ポストに直撃。

Embed from Getty Images  

 

得点にはなりませんでしたが、インターセプト、ボールリカバリーと高い位置でボールを奪取した事で生まれたいい攻撃だったと思います。

 

 

最初の10分はユナイテッドが押していましたが、先制点はアタランタ

中央やや左サイド寄り,低い位置でボールを受けたフロイラーがボールを持ち運ぶと、サパタを狙った縦パスをマクトミネイがカットし損ねて逆に絶好のチャンスボールになってしまいます。

そして右サイドでフリーになったサパタの折り返しをイリチッチがダイレクトで押し込んで12分という早い段階で最初のゴールが生まれました。

 

ただ、この失点はダビド・デヘアの凡ミスだったかもしれません。

イリチッチのシュートは彼の正面に飛びましたが、右足ではなく手でボールを掴みにいってしまいボールをファンブル

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シュートストップ局面におけるフットワークで殆どミスがない彼にしては珍しい初歩的なエラーでした。

 

 

徹底してサパタへの縦のボールでチャンスを伺うアタランタに対し、比較的高いラインで対処したユナイテッドは時折怪しい対応を見せますが、この日の右サイドはワン=ビサカ-バイリー-ヴァランと何れも純粋な身体能力に優れた選手だったのでよーいドンで負けるシーンはほぼ無し。

突発的に集中力が欠けたりリスク管理を無視したパス・ドリブルなど計算が立ちにくいエリック・バイリーもこの日は良い面の方が目立っていました。

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最悪の事態

 

36分、セットプレーを跳ね返しカウンターに移行したところでボールには関与していなかったラファエル・ヴァランが座り込んでしまい、暫くしてヴァランは途中交代でピッチを後にします。

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交代要員にはグリーンウッドが選ばれ、3-4-2-1からDF1枚を中盤に回しユナイテッドはお馴染みの4-2-3-1へシフト。

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何かしらの形で守備に不安を抱える選手がロナウド、ブルーノ、ラッシュフォード、グリーンウッド、ポグバと5名になり、尚且つウイングが復活した事によるバランス悪化の懸念を抱きましたが、前半は残りも少なかったこともあり表面化せず。

 

 

逆に、ATにはバイリーのスライディングカットを起点に始まった相手陣内での長いボール保持で、マクトミネイ→ブルーノ→ロナウド→グリーンウッド→ブルーノと1、2タッチで小気味よく中央を崩すと、最後はブルーノのヒールパスを貰ったロナウドが冷静にゴールネットを揺らして同点に追いつきます。

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マクトミネイにパスを入れたポグバ含め、関与した選手がそれぞれ味方の動きを考えた見事な得点。利己的と批判対象になっていたグリーンウッドもこの場面では本来の視野の広さを取り戻し、ブルーノへの完璧なタイミングのダイクレクトパスを通しています。

 

 

後半

 

アタランタはパシャリッチ🔁ジムシティで最初のカードを切ります。

 

ガスペリーニはこの交代によってトップ下を廃し、中盤3枚を横に並べた5-3-2或いは3-5-2へシステム変更。

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そして、中盤に列をあげたデ・ローンはブルーノへマンマークに近い形で付き、ユナイテッドの心臓のゴールに近いエリアでの影響力を弱める事に成功。

 

56分のアタランタはパロミノ→サパタへのロブパスがあっさり通ると、そのままゴール前に侵入したサパタがGKとの1on1を決めて再びリードを奪います。

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この失点シーンではあっさりサパタに背後を取られたバイリー、ラインを守れずオフサイドを奪えなかったマグワイア、そして十分に時間があったにも関わらずゴールラインに張り付いたままで相手のシュートコースを制限しなかったデヘアと3つの大きなミスが続きましたが、一番深刻なのは3つ目。

 

GKに関する分析をTwitter上で発表しているJohn Harrison氏(@Jhdharrison1)の私的にもある通り、デヘアは異常なまでの飛び出しの少なさ、接触を恐れているからかシュートブロック時の姿勢が悪い事など、純粋なシュートストップを除くと問題点の多い選手なのかもしれません。

 

この問題は、野球においてUZRやそこから派生した守備評価システムによって範囲内の正確さよりも守備範囲の広さが優先されるようになった流れに似ています。

 

野球で例えるならば、デヘアは守備範囲は狭いが範囲内は滅法強くエラーが少ない。

しかし、現代の選手に求められるのは守備範囲自体の広さ(勿論、エラーは少ないに越したことはない)なので、そういう意味ではヘンダ―ソンを始めとする後進の若手に世代交代を行った方がトータルの失点は減るという結果になりそう。

 

 

リードを許したユナイテッドは69分にラッシュフォード🔁カバーニ、ポグバ🔁マティッチと試合に入れていなかった選手を下げてテコ入れを図りますが、無得点のまま時間を経過させるばかり。

 

流れが変わったのは87分の選手交代。

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ブルーノ🔁ファン・デ・ベーク、マクトミネイ🔁サンチョで待望のアタッカー2枚を同時投入すると、AT1分にはVDBのリカバリー→サンチョのドリブルで生んだチャンスからCR7の劇的なボレーシュートがゴールネット左隅を揺らして劇的な同点ゴール!!

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VDB,サンチョのユニットはAT4分にもあわや勝ち越しゴールかというチャンスを作り、短時間ながら相性の良さを存分にアピール。

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試合を通じてみれば思い通りに事を進めていたのはアタランタでしたが、CR7の異常なまでの勝負強さに救われたユナイテッドはこの難所をドローで切り抜ける事に成功。

 

 

ゴール⚽12分:ヨシップ・イリチッチ(👟ドゥバン・サパタ)
45⁺¹分:クリスティアーノ・ロナウド(👟ブルーノ・フェルナンデス)
56分:ドゥバン・サパタ(👟ホセ・ルイス・パロミノ)
90⁺¹分:クリスティアーノ・ロナウド(👟メイソン・グリーンウッド)

 

選手交代

 

アタランタ

46分 パシャリッチ🔁ジムシティ

71分 イリチッチ🔁ムリエル

 

マンチェスター・ユナイテッド

38分 ヴァラン🔁グリーンウッド

69分 ポグバ🔁マティッチ

69分 ラッシュフォード🔁カバーニ

87分 マクトミネイ🔁サンチョ

87分 ブルーノ🔁ファン・デ・ベーク

 

 

データ

 

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スタッツはほとんど5分に近い結果。

面白い傾向が出ているのはユナイテッドのコーナーキック

一向に得点が生まれず、逆にカウンターから失点に繋がるピンチを何度も招いているので、今のチームはコーナーを積極的に取りに行かない方が強いかもしれない。

(CKテイカーとして信頼できる選手が未だに見つかっていないこともそれを補強します。)

 

 

あとがき

 

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さて、負傷したヴァランに関してですが、クラブ発表によればハムストリングの負傷という事で残念ながら週末のマンチェスター・ダービーには出場できないでしょう。

 

更に、リンデロフの打撲ついても状況は不透明で、最悪の場合レギュラーCBを2人欠いてライバルに挑まなければいかないという状況。

 

2名を欠いた場合の3CB組み合わせ候補

 

正直どれも不安でしかない……