21/22イングランド・プレミアリーグ
バーンリーvsマンチェスター・ユナイテッドをプレビュー。
FAカップ4回戦はボロの愛称で親しまれるミドルズブラと対戦。
終始試合を優位に進め、記録したシュートは30本に上りましたが肝心のフィニッシュ精度で大きく苦しみ、更にハンドを巡る不可解な判定もあって120分を戦って勝敗がつかず、PK戦の末に敗れ国内カップは2つとも早期敗退で終了。
ミッドウィークの試合はリーグに戻りターフ・ムーアでのバーンリー戦。
現在最下位に沈むクラレッツはエースのクリス・ウッドをニューカッスルに完全移籍で放出し、代役にはブンデスリーガ屈指のストライカー、ボウト・ヴェフホルストをヴォルフスブルクから獲得。今季は18試合6Gと絶対的な成績ではないものの、前の3シーズンはいずれも15ゴール以上(18/19:17G,19/20:16G,20/21:20G)。得点関与という面で言えばウッドより脅威になるかもしれない選手。
①戦績、②新体制のここまでを振り返る
戦績に関しては12月時の記事を
補足
過去10戦は
WDWWDWLWWW (7勝2分け1敗)
アウェイ開催に限っていえば、最後の敗戦はサー・アレックス・ファーガソンがクラブのボスを務めていた09/10シーズンにまで遡り、失点もそれ以来記録していないので過去のデータから言えば相性は◎
ラルフについて
就任から10週間、公式戦11試合を経たラルフ・ラングニック指揮下のユナイテッドは紆余曲折ありながらも敗戦した試合はウルブス戦の1つに留め(カップ戦はスコア上1-1ドロー)、退任までの1ヶ月強で4敗を喫したオーレ政権末期と比較するとその手腕は評価に値する結果。
特に、攻→守の意識改革と前線のチェイシングに関して大きく向上しており、失点数減少はその成果といえます。チャンスの数に対してその質と得点の数については物足りなさを覚えますが、ペナルティボックスの中は選手の力に左右される部分がそれまでのエリアよりも大きいので、監督の能力という観点から見る今回のケースにおいて私はそれほど重視しません。
縦へのスピードとハードワークをより重視するようになった新しいボスの元で出場機会を増加させているのはアンソニー・エランガとディオゴ・ダロト。
エランガのスプリントに関しては今更語るまでもありませんが、ダロトのミドル~ロングレンジのパスへの積極性とその精度に関しては目を見張るものがあり、フルバックとしての彼の最大の強みはこの部分にあると考えられます。
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また、スカッドをスリム化させた2月以降はクラブに残ったジェシー・リンガードや指揮官自らがトップチームへの登用を明言しているハンニバルのチャンス増加も予測され、既に実績のある前者は勿論のこと、既にチュニジア代表の重要な戦力となっている後者についても8番の位置でブルーノの負担軽減、或いは勢いのままポジションを奪いパートナーになる事を期待したい。
ラインナップ予想
中盤構成に特別な意味はありません。
試合の中で柔軟に立ち位置を変えていくので、今回は過去2、3試合の平均ポジションから4-2-3-1にしました。
ボロ戦で負傷交代したラファエル・ヴァランとジェイドン・サンチョですが、バックスのヴァランとウインガーのサンチョで対応を変えてくるのではないかと思います。
というのも、ラルフのフットボールを構成する上で2枚のサイドアタッカーの運動量とスピードは必要不可欠。大きな怪我ではないとはいえ足の負傷で4日前の試合を途中交代しているサンチョを無理して使う事はなさそう。
また、疲労度を考えてブルーノ→リンガード、ロナウド→カバーニも選択肢に入りましたが、ここは直感でスタメン継続を予想。
フレッジとテレスのブラジリアン2名は共に新型コロナの陽性反応で起用出来ず、中3日で土曜日にはリーグ戦が組み込まれている事を踏まえると、この試合はなるべくポゼッションをキープして少ない消耗で済ませたい。