毎年この12月の過密日程でポイントを落としているような気がします。マンチェスター・ユナイテッドよ、もうちょっとなんとかしれくれないか。
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【FPL 23/24】GW13 そのまま程々の活躍でいて欲しい
Gameweek14
スカッド
マン・シティ-トッテナムがまさか3-3の撃ち合いになるとは思ってもおらず、あと1節したら外そうと思っていたグヴァルディオル放出のタイミングを完全に誤ってしまった。しかしながらどちらにしてもポイント加算の出来ないGameweekだったのでこればっかりは私の戦略的エラーという事に。
クラブ
(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:ダロト、ブルーノ、ホイルンド
アーセナル:ジンチェンコ、サカ
マンチェスター・シティ:グヴァルディオル、ハーランド
ウエストハム:アレオラ、ウォード=プラウズ
ボーンマス:タヴァーニア
ルートン:モリス
(リザーブ)
マット・ターナー、ディーニュ、トリッピアー、イェンセン
IN:マーカス・タヴァーニア
OUT:ソン・フンミン
今節に限ったというよりは資金的な所も含め5節先まで睨んだ補強だったものの、丁度入れ替えたタイミングでソンが10Pts獲得している事を踏まえると現段階では失敗と言わざるを得ない。
対戦カード
バーンリーvsシェフィールド・ユナイテッド
↪5-0 バーンリー勝利
ブレントフォードvsルートン
↪3-1 ブレントフォード勝利
アーセナルvsウルブス
↪2-1 アーセナル勝利
フォレストvsエバートン
↪0-1 エバートン勝利
ニューカッスルvsマンチェスター・ユナイテッド
↪1-0 ニューカッスル勝利
ボーンマスvsアストン・ヴィラ
↪2-2 ドロー
ウエストハムvsクリスタル・パレス
↪1-1 ドロー
チェルシーvsブライトン
↪3-2 チェルシー勝利
リバプールvsフラム
↪4-3 リバプール勝利
マンチェスター・シティvsトッテナム
↪3-3 ドロー
ブレーズは監督交代に最後の希望を託す
困った時に頼りたくなるのはかつてクラブに繁栄をもたらした者というのはスポーツ界でのあるあるだが、シェフィールド・ユナイテッドの監督人事もその1つ。前回の解任時、クリス・ワイルダーからポール・ヘッキンボトムにボスが変わったのはおよそ2年9カ月前の事で、結論から言えば解任ブーストなる現象は全くもって起こらず、このシーズンはプレミアリーグ最下位に沈み、トップフライトでの旅に一区切りをつけた。
今季のブレーズは何といっても深刻な資金難に苦しんでおり、昇格の功労者として真っ先に名前が挙げられるイリマン・エンディアイェとサンダー・ベルゲをそれぞれマルセイユ、バーンリーに売却する事を余儀なくされ、キャメロン・アーチャー,ヴィニ・ソウザ,グスタボ・ハメルらの補強で人数的には穴埋めしたとはいえ質の部分ではチャンピオンシップを戦い抜いた昨季よりも低下してしまっている。
そんなチーム状況でタフなプレミアで勝ち点を積み重ねられる訳もなく、15試合消化時点で1勝2分け、得失点差-30と過去最悪のペースで敗戦と失点を記録し続けた。ヘッキンボトムが優秀な指揮官かと問われると首を傾げるが、今回の人事はオーナーやフロントの不備の責任を現場が取らされるような形なので同情せざるを得ない。
なお、帰ってきたワイルダーは2試合目のブレントフォード戦(Gameweek16区分)でチームにシーズン2勝目をもたらし早速救世主として持ち上げられているが、いくら彼のような優秀な指揮官でもそもそも選手の質で明らかに厳しい所がある今のブレーズをここから残留に導くのは極めて困難なミッションだろう。
怪我人多発を感じさせないニューカッスルのインテンシティ
怪我人の多さを免罪符にしてきた面もあった今シーズンのマンチェスター・ユナイテッド。しかし、同じく大量の故障者で本来のスカッドとは全く異なる編成を組んでいるニューカッスル相手に手も足も出なかったセント・ジェームズ・パークでの敗戦によって真に欠けているのは選手の頭数ではなくインテリジェンスとチームの為に命を燃やせる精神的なコミットメントであった事が誰の目にも見える形で明らかとなり、そんなマグパイズですら次節ではエバートンに完敗するのだからプレミアリーグがいかにタフでレベルの高いリーグであるかという事も同時に痛感させられる。
今季10試合出場(うち5試合先発)で7ゴールというとんでもない得点率を誇っている本来のエースストライカー カラム・ウィルソンをハムストリングのトラブルで起用出来ず、更にイタリア時代の賭博規則違反の代償として10カ月のフットボール活動禁止処分を言い渡されているサンドロ・トナーリ含め13人の選手(12月9日時点)を欠いているなか、チームを牽引するのは14試合で6ゴール3アシストと得点関与能力が大幅に向上したアンソニー・ゴードン。
今年1月、エバートンから加入した際の4000万ポンド+500万ポンドのアドオンという高額移籍金には疑問の声が数多く挙がり、実際に私自身もこの取引に関しては懐疑的な見方をしていた内の1人だったが、少なくとも今季ここまでのパフォーマンスぶりを見て同じ質問をされたとすれば、「間違っていない」と答えると思う。
高額で加入した選手の中には、プレッシャーに押しつぶされるか、はたまた増長して傲慢なプレーをするようになるケースも数多く存在するものの、ゴードンは攻守の切り替えで真っ先にスプリントを開始し、オフ・ザ・ボールの量も豊富でマンチェスター・ユナイテッドのRB アーロン・ワン=ビサカは文字通り手も足も出ずにただただ蹂躙され続けた。
FPLでもゴードンの躍進は著しく、15節終了時点で81Ptsという通算の数字はチーム内でキーラン・トリッピアーに次ぐ2番手。1節辺りでも5.4Ptsと良い水準でポイントを加算する事が出来ており、チェルシー→ユナイテッドとBIG6相手に連続で二桁を稼いだビッグマッチの強さにも好感が持てる。
Gameweek15
スカッド
後悔が残るのはむしろこっちの方で、リザーブ1番手と2番手が14Pts稼いでいる一方でスタメンは2Pts以下が9人。組み換え方次第ではアベレージからのマイナスを最小限に抑えられただけに、シーズン後に振り返った時の悪い意味での分岐点になってしまうような気もしている。
クラブ
(スタメン)
マンチェスター・ユナイテッド:ダロト、ブルーノ、ホイルンド
アーセナル:ジンチェンコ、サカ
マンチェスター・シティ:ハーランド
ニューカッスル:トリッピアー
フラム:ロビンソン
ボーンマス:タヴァーニア
フォレスト:マット・ターナー
ルートン:モリス
(リザーブ)
アレオラ、ディーニュ、ウォード=プラウズ、イェンセン
IN:アントニー・ロビンソン
OUT:ヨシュコ・グヴァルディオル
マン・シティの2人目としてフリアン・アルバレスかベルナルド・シウバ辺りに狙いを変更しようという事もあってグヴァルディオルを放出。代役には近2節の獲得ポイントが4→4と失点があるにも関わらず攻撃貢献で上積みしていたフラムのロビンソンを選択し、フォレスト相手の大勝で無事6Ptsを持って帰ってきた。
対戦カード
ウルブスvsバーンリー
↪1-0 ウルブス勝利
ルートンvsアーセナル
↪3-4 アーセナル勝利
クリスタル・パレスvsボーンマス
↪0-2 ボーンマス勝利
フラムvsフォレスト
↪5-0 フラム勝利
ブライトンvsブレントフォード
↪2-1 ブライトン勝利
シェフィールド・ユナイテッドvsリバプール
↪0-2 リバプール勝利
アストン・ヴィラvsマンチェスター・シティ
↪1-0 アストン・ヴィラ勝利
マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー
↪2-1 マンチェスター・ユナイテッド勝利
エバートンvsニューカッスル
↪3-0 エバートン勝利
トッテナムvsウエストハム
↪1-2 ウエストハム勝利
ロドリ不在時の脆さ。真の支配者はハーランドではない
マンチェスター・シティがアストン・ヴィラに完封負けを喫し、これでリーグ戦4試合未勝利になった事について大きな驚きは無いが、FPL的にはほとんどのプレイヤーがチームに加えているハーランドの結果次第でその節の結果が大きく変わってくるので何故そうなっているかを常に把握していなければならない。
ヴィランズの決勝点自体はベイリーのシュートのディフレクションが枠を捉えた形だが、それ以外にも何度もゴールに迫られてシュート数22:2と圧倒的に押されている事が分かるスタッツを記録した。
この試合のシティは本職CBを5枚起用してルベン・ディアスが最後方にいる以外はグヴァルディオル,ウォーカーに幅を取らせたり、ベルナルド・シウバを一列降ろしてその分アカンジやストーンズがバック3の形成に回ったりととにかく人を動かして相手を混乱させたいという意図があるように感じたが、例えばアカンジ-ストーンズが横並びになると瞬間的な判断という部分でエラーにならない程度の失敗が増えたり、フリーマンではない状態のベルナルド・シウバは言うなれば脅威が半減するようなもの。
更にベルナルドが中央でのタスクをより多く負わされる事で右サイドでのタメが生まれにくくなり、単純なロドリのアンカーとしての技術・判断・身体的強度以外にもペップのチームの根幹をなす選手に間接的な影響をもたらす事がロドリ不在時の結果の悪さに繋がっているのだろう。
とはいえ、たった2回しかシュートチャンスが無くてもエミリアーノ・マルティネスの好セーブが無ければハーランドは1ゴールを決めていたに違いないので、そんなハンディキャップがあったとしてもこのノルウェー代表ストライカーをスカッドから外す訳にはいかないというのが結論になる。
FM24でもこの男が無敵すぎて4季連続のプレミアリーグトップスコアラー。一生自分のクラブの選手が得点王を取れる気がしない。
勝ち点10減でも残留出来そうなエバートンの勢い
正直、マンチェスター・ユナイテッドとの試合を見た時、エバートンはハマらない4-4-2の前線プレスやマクニール-ジャック・ハリソンの両ワイドの迫力不足もあって試合を優勢に進めながら0-3の完敗だったので、勝ち点減によるモチベーション低下やメンタルの落ち込みによる精度不足が顕在化するような苦しい未来を想像したのですが、いざ蓋を開けてみればその後の2試合はフォレスト、ニューカッスル相手に連勝。
15節終了時点で6勝2分け7敗と実質勝ち点20を積み上げており、仮にペナルティを抜きに考えれば、チェルシーを上回ってトップハーフ入りの水準という事で寧ろ自分たちの置かれた苦しい状況を反骨精神の糧に出来ているのかもしれない。
スタイル面から考えてみると、エバートンは特にディフェンダーの選手評価基準に身体能力やクロスボールを跳ね返せる強さをとりわけ重要視している節があり、これはベン・ゴッドフリー,ジェームズ・ターコウスキのようなプレミアリーグからの補強組のみならず、EFLリーグから引き抜いたジャラッド・ブランスウェイトのような素材発掘に至るまで終始一貫している。
ニューカッスルも全体的にプレー強度にプライオリティを置くチームで、攻撃面では配置を整えたビルドアップで崩していくというよりもトランジションや個々の選手の瞬間的なアイディアとフィジカル的な資質に頼るケースが多いため、真っ向勝負でやり合った時に五分か有利に戦える強さを備えているエバートンの守備陣にとっては相性のいい相手なのだと思われる。
さて、彼らがこのまま勢いを維持した場合、FPLで誰を獲得すればいいのかと考えてみると、普通に決めていくとチーム内のポイントリーダーであるドゥクレを筆頭にミコレンコ,ターコウスキ,ピックフォード,マクニールくらいまでが候補。ドゥクレは印象的にビッグチャンスでの精度不足が目についてどうしてもマイナス評価になってしまうが、PK抜きで5ゴールというここまでの成績はMF区分の選手としては上々。ここまでの出場時間もチーム内3番目であるため、急に試合に出なくなるという事は怪我以外では考えにくい点もプラスだ。
あとがき
入れ替えは記事内でも触れたゴードンを補強してここしばらく欠場続きのイェンセンを放出しました。正直今季は失敗のシーズンになりそうなので逆に失うものの無い者故の大胆さで巻き返せればと。