いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #PORLUX 】クラブでも本格的にブルーノのCM化に舵を切りたい

 リゾート地としても人気であり、女子サッカーカップ戦が行われる場所としても知られるアルガルベで行われたポルトガル代表vsルクセンブルク代表のEURO2024予選,グループJ第6節の一戦は合計9得点の圧倒的なゴールショーでセレソン・ダス・キナス(Seleção das Quinas,ポルトガル代表の愛称)が勝利した。

 

特に著しい活躍を見せたのはクラブやこれまでの代表戦で主に任されたトップ下や4-3-3のセントラルMFではなく、ダニーロペレイラとの2DMを組んだブルーノ・フェルナンデスで、ゴンサロ・イナシオのヘディングシュートをお膳立てした見事なトリベーラに始まり、1ゴール3アシスト,キーパス7つとシュートチャンスを創出し続けた。

 

 

 

 ポルトガルのビルドアップはブルーノが2ライン目に入る3-2-5(3-2-2-3)で、マンチェスター・ユナイテッドにおけるブルーノの活かし方という点にも参考に出来る部分が多いと考えるので詳しく見ていきたい。

 

 4-5-1で守備を固めるルクセンブルクに対しポルトガルダニーロが中盤からバックスへ降り、ダロトがLB→DMへインバートする3-2ビルドアップを採用。相手の1stプレスは5番の単独かあっても中盤からもう1人飛び出る2枚までなので、バック3は安定してボールを前進させる事が可能となり、MF-DFライン間に2枚、大外にも2枚それぞれ適切な場所に選手が位置取りしているので、純粋な選手の質の差も相まってボールポゼッションに苦労する事は皆無だった。

 

ユナイテッドファンの方ならご存じだと思うが、ポルトガル代表とはバック3の3枚目がDMから降りるかインバートしないもう片方のフルバックかという違いこそあれど、エリック・テン・ハフ2季目のチームもInverted-WBを含む3-2ビルドアップを採用しており、ブルーノ・フェルナンデスという選手の特徴を考慮すると、個人的には今回のように彼を2ライン目に置く方が享受できるメリットが多いと思う。

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理由としては以下の事柄から

  • 最大の武器は抜きん出たチャンスクリエイト能力
  • ミドル~ロングパスでも一発で得点を引き寄せられるレンジの広さとパスの質
  • 身体の使い方は上手いが、狭い空間でのボールレシーブ及びキープはそこまで得意という訳では無い
  • DM始動だと後ろから勢いをつけてオフボールの動きを行える(例:裏抜けやレイオフからのボックス内侵入)
  • ビルドアップの不得意なカゼミロをその役割から解放できる
  • トップ下の時よりもサイドに移動してプレッシャーの薄い状況でボールを受け易くなる
  • ブルーノ自身のプレースタイルが少し安定志向になってポゼッションコントロールとの親和性が上昇する

 

22/23の振り返り

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 このブログでは昨季の振り返り記事でエリクセン負傷後の緊急時対応としてブルーノのCM化が採用されたEL ベティス戦1stLegをターニングポイントに挙げたが、23/24シーズンはこれまでのところ再びブルーノをトップ下に起用している。

 

トップ下での彼はプレー選択の基準がかなり直線的にゴールへ結びつく選択肢を優先しがちで、左右にボールを散らしながらじわじわと相手陣内を押し進めたいタイミングでも一発のパスを狙って攻撃の厚みが出ない事がよくある。

 

確かにテン・ハフは事あるごとにトランジションの重要性を会見等で説いているが、元からカウンター向きのキャラクターが多い現チームの中で、フットボーラーとしての本質的な賢さを持つブルーノにはバランサーとしての役割を担って貰いたい為、起用ポジションを1つ下に落とすという直接的な変更でコントロール重視の意図を彼のみならずチーム全体にもう一度周知するのが短期的にも長期的にも効果的なように見える。

 

ブルーノ自身にとっても、消耗の激しいトップ下起用時のプレースタイルから一列下がってDeep-Lying Playmakerとしての運用が増える事で、怪我のリスクや勤続疲労によるパフォーマンス低下のリスクを少し軽減できるだろう。

 ユナイテッドで初めて公式戦に出場した彼を見て、その姿に私はポール・スコールズを連想したが、正にスコールズのように40歳近くまでクラブを支える柱になって欲しいし、実際にそれが出来る選手だと信じている。

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