結果的にドイツ代表史上初となる任期途中での監督解任へハンジ・フリックを追いやる事になったフォルクスワーゲン・アレーナ(VfLヴォルフスブルクのホームスタジアム)でのドイツvs日本のフレンドリーマッチ。
🔹️試合終了🔹️
— サッカー日本代表 🇯🇵 (@jfa_samuraiblue) September 9, 2023
🏆国際親善試合
🇯🇵SAMURAI BLUE 4-1 ドイツ代表🇩🇪
⌚️3:45KO(🇯🇵)
📺 #NHK 総合テレビにて全国生中継
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日本代表は4バックで前半を1点リードで折り返し、ハーフタイムを経た残り45分を5バックへ変更して守備を固めながらカウンターから終盤に更に2点のゴールを加えるという国際大会のトーナメントさながらの戦いで最終スコア1-4の会心の勝利。
但し、Inverted-WBとしてRBにキミッヒを起用しながら4-4-2ハイプレスの日本に対し残るDFでバック3を作って組み立てる訳でもなく、必要以上に外に張ってしまいMFラインへの中継点にならないシュロッターベック、シンプルにボールプレーに不安のあるズーレ、更にパスコースを作るためのバックステップや攻撃→守備のトランジションで手を抜く等使われる側ならばともかく、DFリーダーとしての資質には疑問符の付くリュディガーとDie Mannschaft(ドイツ代表の愛称)が自滅していた事は留意したい。
とはいえ、純粋に選手同士を比べても三笘-伊東の両ウイングはニャブリ-サネとの比較で1on1での突破力で同等或いはやや優勢,周囲とのコンビネーションやターゲットとしてボックス内に入った際の脅威でも劣る事は無く、守備貢献に至っては誰が見ても日本側の圧勝という事はクラブでの彼らを見ずともこの1戦だけで十分に分かったはず。
レアル・ソシエダで圧倒的なパフォーマンスを顕示する久保建英が控えになってしまう程のスカッドなので、ネームバリューではなく実際の内容を鑑みたとき、今の日本代表の攻撃的MFの層は贔屓目無しに世界でも10番目以内には確実に入ってくる。
更に冨安-板倉のCBユニットは身体能力,知性共に高水準にあり、特に前者のドイツ戦の働きぶりは先制点のキッカケになったインターセプト兼チャンスメイクの完璧なロブパスに始まり、サネのオープンなカウンターチャンスを凌いでシュートすら打たせなかったシーンや涼しい顔で相手の厳しいプレッシングを回避して中盤にボールを繋ぐ場面など、注文を付ける箇所が文字通り1つもない完璧な立ち回りでした。
完全なる陣容で臨める場合、フルバックこそ盤石とは言い難いもののそれ以外は国際大会でベスト8以上にコンスタントに進むような強豪国と互角以上に渡り合える所まで日本のトップ層の選手達は到達したように思います。
自信が過信に繋がるのは避けたい所ですが、かといって「欧州や南米のフットボール大国には手も足も出ない」といったかつての絶望的な力量差は無く、自らを蔑むような時代は遂に終わったのかもしれません。
指揮官森保一の戦前会見によると、中二日で行われるトルコ戦については大幅にラインナップを入れ替えて臨むとの事で、短い時間ながらドイツ戦2アシストの久保や彼のチャンスクリエイトに応えられるフィニッシャーの古橋の活躍を楽しみにしている。
なお、冨安-板倉のCBと遠藤-守田のDM,三笘辺りは替えの利かないコアプレイヤーだと私は考えていますが、次の試合で出番を貰う選手の中に彼らとターンオーバー出来るような選手が現れる事を願うと共に、まだ扉が開かれているフルバックで強烈な個性を見たい。