いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】 2人の若手がPLデビュー。1vs2で敗戦もアマドは早速アシストを記録

 

 

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

20‐21プレミアリーグは35節を終えて早くも降格3クラブが全て決まり残留争いという言葉との縁が薄いシーズンとなりました。

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

 

さて、マンチェスター・ユナイテッドは日曜日にヴィラ・パークでアストンヴィラに今季10度目となる先制をされてからの逆転勝ちを収めて4位以内を確定。

 

また、そのこの試合でも3点目のゴールを決めたエディンソン・カバーニの契約延長も発表されチームの雰囲気は上々ですがハリー・マグワイアの負傷など気がかりな要素もあります。

 

中二日で戦う今回の試合に関してはおそらく大幅なターンオーバーが見込まれますが、普段はあまり先発出来ない選手やまだトップチームに定着し切れていないティーンの選手にとっては自らをアピールする大チャンスになる事でしょう。

 

 

 

試合プレビュー

 

マンチェスター・ユナイテッドは一足先に来季のCL出場権を獲得し選手起用には余裕を持たせる事が出来る状況。

 

2日後にはリバプールとのライバルマッチを控えているのでレスター戦ではメンバーを落とす可能性が非常に高いです。

レスター現在4位でCLに向けて1つでもポイントを積み上げたい立場なので彼らにとってもこのユナイテッドの選択は願ってもない話だと思います。

 

 

レスターは今年4月以降のプレミアリーグ6試合で2勝1分け3敗と調子は下降気味。

前節ニューカッスル戦では今季ワーストの4失点を喫しホーム キングパワー・スタジアムで敗戦。

 

5位ウエストハムとは残り3試合で勝ち点5差と優位ではありますがまだ気を抜く事は出来ないリードなのでフルメンバーでこの試合に臨んでくるでしょう。

 

怪我人/欠場者 レスター
ジェームズ・ジャスティ
ウェズ・モーガン
ハーヴィー・バーンズ
ジョニー・エバンス

マンチェスター・ユナイテッド
ハリー・マグワイア
ダニエル・ジェームズ
アントニー・マルシャル
フィル・ジョーンズ

 

 

 

スタメン

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り(sub)
2リンデロフ、6ポグバ、7カバーニ、10ラッシュフォード、18ブルーノ、23ルーク・ショー、26D.ヘンダーソン、29ワン=ビサカ、39マクトミネイ

 

ヴィラ戦からはグリーンウッドを除く10人を入れ替えて予想通り大幅なターンオーバー採用してきました。

 

アマドはプレミアリーグデビュー、エランガに至ってはプロデビューがいきなりスタメンと2人の若者にとっては記念すべき試合になります。

また、エランガはオーレ体制でのアカデミー出身選手14人目のデビューとなりオーレがアカデミーを重要視している事が頷ける数字となっております。

 

optaによればユナイテッドで2人のティーンエイジャーがプレミアリーグデビューを果たすのはマーカス・ラッシュフォードとティモシー・フォス=メンサーが初出場をマークした2016年2月28日のアーセナル戦以来とのこと。

同試合ではラッシュフォードの2ゴールを含む3vs2でユナイテッドが勝利しているので今回もアマド、エランガの得点で勝てれば最高ですね!

 

普段の試合とは打って変わって今回は純粋に1人のファンとして彼らを見守っていきたいですね。 

 

 

レスター

 

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ベンチ入り(sub)10マディソン、12D.ウォード、18アマーティ、20チョードリー、21リカルド・ペレイラ、24N.メンディ、26D.プラート、28フクス、65T.マスワンハイズ

 

予想は4‐4‐2フラット。

FAカップ準々決勝で2ゴールを決められているイヘアナチョとミドルシュートでチーム2点目を奪ったティーレマンスの2人にはこの試合でも注意が必要。

 

負傷者を除いてこちらはベストメンバーなので勝敗に関しては言及するまでもありませんが、今シーズンも終盤にかけてやや失速気味だったのでそのようなタイミングで勝ち点3を見込める試合が入ったのは彼らにとっては願ってもみない幸運。

 

 

試合内容

 

共にリーグ戦デビューとなったマンチェスター・ユナイテッドの両サイドのアタッカーをざっくり見比べていくと、アマドはテクニカルでボディバランスの強い前評判通りレオ・メッシを彷彿とさせるタイプ。エランガはシンプルに周りの味方にはたいてリターンを貰おうとする動きがそれぞれ特徴的。

前者はユナイテッドのアカデミー育成ではあまりいないタイプのプレイヤーなので大金をかけて獲得した理由の一端が改めて分かりました。

 

ラッシュフォード、グリーンウッド双方共にどちらかと言えば直線的な選手なので彼らとの補完性という意味では相性のいいプレイヤーになりそうです。

そしてエランガはこの2人を師匠にして瞬間的なクイックネスやスピードを活かすドリブルを更に向上させていくのが当面の目標でしょうか。 

 

 

さて、肝心の試合はというと10分にレスターが右サイドからの攻撃でボックス内にクロスが上がり、大外から走り込んでいたLBルーク・トーマスが見事なボレーを対角線に決めて先制。

 

トゥアンゼベの試合勘の無さが露呈する場面でした。

キッカケとなる右サイドでティーレマンスが抜け出したプレーはこのアカデミー育ちのCBがイヘアナチョに釣られてしまった事で発生しているのでレギュラーを奪うならばこのようなエラーは減らしていかなければいけません。

対人守備はチーム随一でPSGのキリアン・エンバペすら封じ込められる身体能力を持っているのですからこのような首を振れば防げるミスで信頼を失ってしまうのは本当にもったいない。

 

やはりサブメンバーはそれなりに出場機会を得ている数人を除き全体的にプレーの選択やパス精度に錆びつきが見られており、このままレスターが得点を重ねるかと思いましたが、15分、マタの見事なスルーパスでアマドがスペースへ抜けると追走してきたトーマスを弾き飛ばしてボールをキープしグリーンウッドへお膳立てのパス。

4月以降の公式戦10試合で7ゴールと得点感覚を取り戻した11番はボックス内の狭いスペースを巧みなドリブルで突き進み最後は狙いすました右足のグラウンダーで名手カスパー・シュマイケルの足の届かぬゴール左隅へ完璧なショット。

 

アマドはPL初先発でいきなりアシストを記録。

スコアラーとアシストがどちらもティーンエイジャーという将来への期待が上限まで高まる素晴らしい得点でした。

そしてグリーンウッドはアストンヴィラ戦で更新したクラブのPL10代最多ゴール数を更に1つ更新し通算17ゴールとしています。 

 

 

前半はこのまま1vs1で折り返すのですが雑感としてはマティッチは流石に試合に継続的に出ているだけあってトゥアンゼベやテレスをカバーする良いポジショニングが多かったです。

 

一方でファン・デ・ベークのDMはやはりキツイなというのが正直な感想。

Embed from Getty Images  

バイリーとウィリアムズの動きがよくなかった事もありますが右サイドの守備は崩壊気味で彼自身も低い位置で無駄にリスクの高いターンを繰り返してボールを奪われたりと感覚がアタッカーのままプレーしている様子でした。

 

更に問題だったのが中長距離のパスに対する消極的な姿勢と精度の低さで、FBrefによれば彼はこの試合で30ヤード以上のパスを5度試みて2度成立させましたが、同ポジションの選手と比較すると明らかに回数も成功率も低い水準なので、ユナイテッドの攻撃に停滞感が色濃く出ていた一因だと思います

 

ロングパス(30ヤード以上) マクトミネイ:1試合平均8.09回-成功率77.6%
フレッジ:1試合平均10.9回-成功率83.6%
マティッチ:1試合平均11.5回-成功率82.3%
(source:2020-2021 Manchester United Stats | FBref.com)

 

 サイドチェンジや一発で敵陣深くに送るロングパスが不得意というのは彼がユナイテッドで中々活躍出来ない理由の1つなのでは。

バックパサーと批判される事が多いですが、そもそも本人の中でロングパスに対する苦手意識があるのかもしれません。

 

 

後半もレスターが主導権を握り守備の時間が多くなるユナイテッド。

テレスのセットプレーから何度か相手ゴールに近づく場面を作るものの決定機とまではいかず、66分にはレスターのCKからソユンチュが強烈なヘディングシュートを叩きこんで勝ち越しを許します。

Embed from Getty Images  

 

ユナイテッドのチャンスは84分のマタのオフザボールが生んだブルーノのシュートくらいで大きな動きはなく1vs2で試合終了。

勝利したのはアウェイのレスター・シティ

 

動画ハイライト 

 

 

ゴール⚽10分:ルーク・トーマス(👟ユーリ・ティーレマンス)
15分:メイソン・グリーンウッド(👟アマド・ディアロ)
66分:チャグラル・ソユンチュ(👟マーク・オルブライトン)

 

交代選手

マンチェスター・ユナイテッド

66分 in:カバーニ、ラッシュフォード out:グリーンウッド、エランガ

78分 in:ブルーノ out:アマド

 

レスター

65分 in:マディソン out:アジョセ・ペレス

80分 in:チョードリー out:ヴァーディ

 

 

データ

 

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普段の試合とはまったく中身が異なるのでこの試合のスタッツに大きな意味はありませんが、以外にもポゼッションはユナイテッドが54%とややリードする展開に。

 

お互いのプレイヤーに1人も怪我人が出なかった(テレスは試合序盤にエンディディと接触があり一時ピッチ外に出ましたが)事をよしとして次の試合に臨みたいですね。

 

▼トゥアンゼベの腕に巻かれたモノ

少し話が逸れますが、試合の結果よりも話題を掻っ攫っていったアクセル・トゥアンゼベの右腕に装着されているスマートウォッチのような何かは"Whoop"というフィジカルデータの計測機器で、心拍数や運動負荷スコアなどを測って摂るべき睡眠時間を算出するのが主な使用法らしい。  

トゥアンゼベはこれまで怪我に悩まされるキャリアを送ってきたのでトレーニング、栄養、プレー後の回復などへの意識改革の一端だと思うと応援したくなります。 この機器には電話機能や他の誰かとやり取りする機能は含まれていないそうなのでおそらくリーグ側から罰則が出る事はないと思われます(許可が出ているかは不明)。

 

 

xG

 

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 (参照:Manchester United 1 - 2 Leicester (May 11 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGは0.21:0.99

両チーム共に1点を下回るロースコアの試合となり、ほぼ主力で挑んだレスターは正直危うさを感じる内容ではありますがこの時期は結果が何より優先されるので勝ち点3を持って帰れただけで十分でしょうか。

 

シュート2本、xG0.12で1得点を挙げているグリーンウッドは流石。

今季プレミアリーグでのゴール数はこれで7点目。残り3試合3ゴール以上を目指して2季連続の二桁得点達成を狙って欲しいですね。

 

 

あとがき

 

中1日でリバプール戦が待っているマンチェスター・ユナイテッド

ライバルクラブの指揮官ユルゲン・クロップですら同情する地獄の日程なのでこのレスター戦のターンオーバーと敗戦は致し方なし。

 

今回はスカッドに入りませんでしたが、ショラ・ショレティレやハンニバル・メイブリらU-23で印象的なプレーを見せている選手達にも残りの試合で出場機会が与えられると嬉しい。