いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【試合レビュー】ポグバのゴラッソで難敵フラムを撃破

どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。

 新型コロナウイルス変異種の流行が止まらない大ピンチのイギリスですがイングランド・プレミアリーグは粛々と日程を消化し続けています。

 

流石にノーダメージとは行かず、アストンヴィラは既に3試合の試合順延(12月初旬に予定されていたニューカッスル戦は両チーム共にFAカップで既に敗退が決まり日程が開いたことから今週末に開催が決定。)があるなどいつリーグ中断になるか分からない危機的状況なのでリーグとしてはこれまで以上に感染対策に力を入れていきたいところ。

 

 

 

試合プレビュー

 

ホーム、クレイブンコテージで迎え撃つフラムは先のチェルシー戦でレッドカードを提示されたLBのアントニー・ロビンソンとイエローカード累積の攻撃的MFボビー・リードがこの試合の出場停止。

 

中盤のトム・ケアニー、マリオ・レミナは怪我からの復帰に関してはおそらく間に合わない事が予想されますが、ロフタス=チークは出場の見込み。

 

 

マンチェスター・ユナイテッドはハリー・マグワイアルーク・ショー、ブルーノ・フェルナンデスというチームの要3人がイエローカードの累積が4枚であと一回カードを貰えば次節のシェフィールド・ユナイテッド戦は出場停止になってしまうため彼らの温存も予想されていますが、スールシャール監督は試合前の会見でそのような事は考慮せず目の前の試合に全力で当たるという趣旨のコメントを発していたので3人全員が欠場という可能性は低いと思います。(プレミアリーグの累積警告は1節~19節までは5枚のイエローカードで1試合出場停止で20節~38節はシーズン合計10枚に達した段階で2試合の出場停止となります。)

 

 

スタメン

 

フラム

 

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ベンチ入り

3M.ヘクター、4D.オドイ、7N.ケバノ、9ミトロヴィッチ、12ロダーク、13T.リーム、18レミナ、25オノマー、47A.カマラ

 

 

3-4-2-1を採用し最終ラインに人員を多く配置してフィジカルの優れた前線3枚でカウンター狙いという明確な意図を持った選手起用をしてきました。

 

注目は以前記事にした中盤のダイナモアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ。

 今シーズン終了後の移籍も噂されるポール・ポグバの代替となれるのはプレミアリーグの選手では彼が最も可能性が高いと個人的には考えているので、勿論ポグバの残留が一番喜ばしい事ではありますがこの試合でも彼を意識的に見ていくつもり。

 

 

マンチェスター・ユナイテッド

 

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ベンチ入り

8マタ、10ラッシュフォード、21D.ジェームズ、26D.ヘンダーソン、27テレス、31マティッチ、34ファン・デ・ベーク、38トゥアンゼベ、39マクトミネイ

 

 

累積リーチの3人は全員スタメン起用で発言通り出場停止に関しては意識せず勝ち点3を最優先との考え。

 

グリーンウッド、マルシャルの両翼はこの試合で得点に直結する仕事をして失った自信を取り戻して欲しいところ。

 

 

試合内容

 

前半5分、要注目としていたザンボ・アンギサのロングパスでDF陣の裏をとったルックマンがそのままペナルティエリアで1人抜け出し強烈なシュートをサイドネットに決めてフラムがあっさり先制。

Embed from Getty Images  

 

オフサイドのように見えたのですが、リプレイを見るとワン=ビサカが低い位置に残っていた事が仇となりこの失点に繋がってしまいました。

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ワン=ビサカの対人DF以外のプレーというのは特に今シーズンになって稚拙さが顕著に現れてしまっているので、どうすれば良いのか悩みどころ。

 コーチの指導でどうにかなるのなら良いのですが……

 

このプレーだけを抜き取るならば左に大きくつり出されたマグワイア(5番)にも責任はあるので100%彼だけの問題という訳ではありませんが、DFラインをCBに合わせるのはこのような状況では鉄則なので、ここは素直にバイリーと同じ位置までポジションを上げて欲しかった。

 

そして10分にはポグバが相手のドリブル突破を戦術的ファウルでストップしイエローカードを提示されるなど、試合序盤はフラムが優位に立っていました。

 

 

GKの処理ミスから同点弾

 

スコアが動いたのは21分。

 ブルーノ・フェルナンデスのシュートが右ポストに直撃し惜しくもゴールには至らなかったプレーからユナイテッドが継続してチャンスを作り出し、そのブルーノが左サイドに流れて上げたクロスをフラムGKアレオラがキャッチミス。

 

こぼれ球に真っ先に反応したのはエル・マタドール、エディンソン・カバーニでした。

Embed from Getty Images  

 カバーニのリーグ戦4ゴール目となる得点でマンチェスター・ユナイテッドは前半の早い時間で試合をイーブンに戻す事に成功。

 

失点の直接的な要因となってしまったアレオラですが、その直後にはブルーノのミドルを横っ飛びで弾いてゴールを死守するビッグプレーなど、彼のセービングで2回ほど失点の危機を脱する事になり、調子自体はかなり良かったと思うので一概に彼を責め立てる事は出来ません。

Embed from Getty Images  

 

 

 年間ベストゴールも狙えるスーパーミドル

 

前半を1vs1で折り返した両チーム。

 後半に入ると地力で勝るマンチェスター・ユナイテッドがやや優勢に立ち始めますが、3バック+両WBでスペースを消してくるフラムの守りの前に中々決定機を作り出せずに時計の針が進んでいきました。

 

そんな苦しい状況を救ったのはポール・ポグバの個人技でした。

 65分、ペナルティエリア右手前でドリブルを開始すると、左足のタッチで目の前のディフェンダー2人を交わしてスペースを確保。

 そして左足を大きく振りかぶって放たれたシュートはここまで驚異的な反応を見せてきたアレオラもノーチャンスの完璧な軌道でゴールマウス左側のサイドネットに突き刺さりました。

 

シンプルに凄いとしか言いようがありません。

 逆足でここまで強烈なシュートを撃たれてしまっては敵としてはたまったものではないでしょうね。

 

直後の66分にはカバーニがヘディングシュートでダメ押しとなる得点を狙いますが、アレオラの素早い反応で防がれて追加点とはならず。

Embed from Getty Images  

 

 

試合はアウェイのマンチェスター・ユナイテッドが1vs2でフラムに勝利しました。

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(https://twitter.com/premierleague/status/1352010694640758784より)

 

動画ハイライト

 

 

交代選手

 

フラム

71分 in:A.カマラ out:I.カバレイロ

79分 in:レミナ out:アンギサ

83分 in:ミトロヴィッチ out:オラ・アイナ

 

マンチェスター・ユナイテッド

85分 in:ラッシュフォード、マクトミネイ out:グリーンウッド、マルシャル

95分 in:マティッチ out:ブルーノ

 

 

データ

 

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最終ラインに人数をかけてハーフスペースを埋めたフラムとその狭いスペースを細かいパスの連続で突破しようというマンチェスター・ユナイテッドの構図となり、ボール支配率はユナイテッドが主導権を握る展開でしたが、シュート数ではフラムも12本のシュートを放ち枠内は同数なので正直どちらに転ぶか分からない試合でした。

 

マンチェスター・ユナイテッドの注目選手に挙げたグリーンウッド、マルシャルは残念ながら精彩を欠き、周りの選手と考えを共有出来ずにパスが繋がらないシーンも何度か見られました。

 特にグリーンウッドは85分間の出場でシュート0本と全く強みを発揮できない試合となってしまいました。

 昨シーズンは脅威となっていたカットインからの左足を警戒され内側を封じられてしまうとそこから何も出来ずにバックパスであったりボールを奪われてしまう事が今シーズンはよくあるので、ここは乗り越えなければいけない壁だと思います。

 

 

xデータ

 

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 (参照:Fulham 1 - 2 Manchester United (January 20 2021) | EPL | 2020/2021 | xG | Understat.com)

 

xGはホームのフラムが0.75、アウェイのマンチェスター・ユナイテッドが1.68となりフラムとしてはペナルティエリア中央部の最も得点に繋がりやすい場所でシュートを放つ事が出来なかったのでなかなかスコアが伸びないという結果に。

 

一方でマンチェスター・ユナイテッドはその位置から7回チャンスがあったのですが主にフラムGKアルフォンス・アレオラの好反応に阻まれる形で先制点のこぼれ球以外には彼の前に手こずる展開が続きました。

 

マルシャルはxG0.34でチーム2位の数字をマークしましたが得点は生まれず。

 彼の通算成績を見るとユナイテッドに加わってからは毎年期待値より多く得点を挙げているように本来は平均よりもシュートの上手い選手なのですが、今シーズンに限って言えばxG4.69に対して実際の成績は2ゴールと明らかに様子がおかしい。

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(参照:Anthony Martial | Manchester United | xG | Shot Map | Goal stats | Understat.com)

 

 

一方、驚異的なスタッツを残したのはポール・ポグバ

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 決勝ゴールのxGは0.02。利き足とは逆の左足で放ったシュートだという事を考慮すれば実際には更に難易度の高い得点だったでしょう。

 

この試合では主に守備のスタッツで優れた結果を残しており、

いずれもチーム最多の数をマークしました。

 

 

あとがき

 

もはや当たり前のように思ってしまい取り上げる事はありませんでしたが、ブルーノ、ルーク・ショーは安定して高水準のパフォーマンスを続けてくれるのでチームとしては大変ありがたい存在。

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 そして1月よりリーグ1(3部相当)のMKドンズにローン加入中の将来有望なRB、イーザン・レアードが週間ベストイレブンに輝くという嬉しいニュースも入ってきました。

 

ブランドン・ウィリアムズは彼が存在によってLBに主戦場を移したというエピソードがあるくらいに評価の高い選手なので、ここで試合経験を積んで将来ワン=ビサカのライバルになるくらい成長して欲しいです🥰