いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 考察 】ヘンダーソンのローンはガーナーのスカッド入りを意味する?

7月2日、マンチェスター・ユナイテッド及びノッティンガム・フォレストの両クラブはGK ディーン・ヘンダーソンについてフォレストへの1シーズンのローン移籍で合意した事を公式に発表しています。

 

 

 

正GKを手放さざるを得ないフォレストにとって願ってもない補強

 

ヘンダ―ソンはシェフィールド・ユナイテッドへのローンで台頭。

親クラブに戻った20/21シーズンもダビド・デヘアが第2子誕生の際に一時チームを離れたタイミングで好パフォーマンスを維持し一時はレギュラーを奪取しましたが、21/22開幕前にCovid-19に感染、今度はデヘアが再び守護神の座に返り咲きヘンダーソンの試合出場はカップ戦3試合に留まっています。

 

 

ここ何シーズンかのフォレストと言えばFAカップの大活躍で一躍名を挙げたブライス・サンバが絶対的な守護神としてゴールラインを守っていましたが、契約切れまで残り1年を切ったサンバは契約延長を拒否しており評価を上げて移籍金収入が見込める今の内にという事でこの記事をアップロードしている頃にはリーグ・アン RCランスへの移籍が成立しているかもしれません。

 

今回の取引は上述の事情もあって即戦力のGKを欲していたフォレスト、出場機会を欲しW杯メンバー入りも狙いたいヘンダーソン自身、そして残り契約期間が1年となったデヘアからヘンダーソンに来夏スムーズな世代交代を図りたいユナイテッド、3者の思惑が重なった結果と私は推測しています。

 

 

ガーナーの去就にも大きな影響

 

Embed from Getty Images  

 

ご存じの通り21/22シーズンのジェームズ・ガーナーはユナイテッド→フォレストへのローンプレイヤーとして年間を通してレギュラーの座を守り続け、主にチャンピオンシップで41試合4G8Aというゴール関与数もさることながら1試合平均2.0を越えるキーパス、球際の強さとボールホルダーへの積極性が増した守備面など、セントラルMFに要求されるあらゆる部分においてそれ以前とは全く違う選手に進化を遂げています。

(アカデミー時代のガーナーはプレイメーカーとして既に才覚の片鱗を見せていたものの、ややマーキングやプレスが淡白で3列目では評価しにくい所もあった。)

 

 

そんな彼は22/23シーズンも引き続きフォレストでプレーするのではないかという見方が優勢でしたが、ヘンダ―ソンのローン成立によってその可能性はほぼ0に。

 

というのも、イングリッシュプレミアリーグではプレミアリーグ/イングランドフットボールリーグに加盟するクラブから獲得できるレンタル選手に関して以下のような上限が設けられているからです。

 

EPL Temporary Transfers


プレミアリーグのクラブは、一度に2人以上のローンプレイヤーを登録することはできない。
同じシーズンに登録できる最大数は4名、いかなる状況においても同じクラブから一度に複数名を貸りる事はできない。
移籍市場で獲得したプレーヤーを同じウィンドウで他のプレミアリーグのクラブにレンタルすることはできない。

他のプレミアリーグのクラブに貸し出せるGKは1人まで。

 

つまり、既にユナイテッドからヘンダーソンをローンで獲得したフォレストはガーナーをレンタルする事が出来ず、レンタル選手も残り1名しか登録できないという事になります。

 ガーナー以外にもジェド・スペンス、フィリップ・ツィンカーナーゲルと昇格に漕ぎつけたチームの主力に複数のローニーを抱えていたフォレストはスカッド構成を一から組みなおす必要に迫られており、この2名の後釜候補として7月5日時点でRBのジウリアン・ビアンコーネ(推定移籍金:€10.0M)、CFのタイウォ・アウォニイ(推定移籍金:€20.5M)を完全移籍でチームに迎えています。

 

 

彼らがどうしてもガーナーを獲得したい場合に取れる手段は完全移籍に限られますが、下部組織出身のホープを代々アカデミーを大切にしている赤い悪魔が手放す理由は何処にもなく、ガーナーはトップチームのスカッドに組み込まれる可能性が高い。

仮に今季もローンという場合はユーリ・ティーレマンスを換金する可能性があり、以前からガーナーに興味を持っているとされるレスターが最有力候補か。