9月に予定されている国際代表試合ウィーク。
日本代表もW杯アジア最終予選で9月2日にオマーン戦、9月7日に中国戦と2試合を戦うことになりますが、イングランド・プレミアリーグではこのAマッチデーに関してリーグ全体で1つの決断を下しています。
Covid-19レッドリスト指定の国には選手派遣を拒否
プレミアリーグの20クラブは満場一致で9月の国際試合に関しイギリス国内の新型コロナレッドリスト指定入りの国に対し所属選手を出さない事を決定しています。
プレミアリーグ側は「FIFAが国際試合から戻ってきた選手に対する検疫に対する一時免除を延長しないという見解に基づくもの(イギリスではレッドリスト指定国からの入国者に対し10日の隔離措置が設けられている)」と主張しています。
分かりやすく言えば通常通りの隔離が必要になった場合、選手の健康状態やコンディションを取り戻す為に実質的には10日を遥かに超える時間が必要となり、最低でもプレミアリーグ2試合、UEFAのコンペティション1試合、カラバオカップ1試合の計4試合の欠場を余儀なくされるという事態を重く見た結果でしょう。
レッドリスト指定には主にアフリカ、南米、中東アジア地域の国が多く含まれており、
特に前2つにはエジプト代表のモハメド・サラー、ウルグアイ代表のエディンソン・カバーニを筆頭に多くのプレイヤーが属しているのでクラブによっては主力の3分の1程離脱してしまうケースも考えられます。
マンチェスター・ユナイテッドに関してもスコット・マクトミネイを鼠径部の手術でしばらく欠く状況でブラジル代表レギュラーに定着しつつあるフレッジが4試合欠けてしまうのは余りにもダメージが大きく、カバーニに関してもアントニー・マルシャルに信頼を置けない中で実質クラブのCFは彼とメイソン・グリーンウッドの2人のみ、いずれにしてもこの決断に至ったのはクラブ視点で言えば致し方の無いことだと思います。
その一方で当事者の選手達や代表チームからは疑問や不満の声が上がっており、それもそのはず本来国際Aマッチデーはクラブ側に招集拒否権が存在しないのでこれまでもシーズン途中に行われるアフリカ・ネーションズカップ等にはイヤミを言いながらも選手を派遣していましたが、今回の場合は背景にあるものがパンデミックなので一概にクラブ・リーグ側を悪と断定できるものとも言えず、問題解決にはFAやイギリス政府などありとあらゆる関係機関の更なる連携が不可欠。
参考
実はサムライブルーも
因みに、日本の所属する最終予選グループBにはレッドリスト入りのオマーンが含まれており、仮に2日の試合が敵地開催だった場合にはリバプールの南野拓実選手もその対象になっていたものと考えられます。
#SAMURAIBLUE 🇯🇵(サッカー日本代表)
— サッカー日本代表 (@jfa_samuraiblue) August 26, 2021
メンバー発表✍️
🏆FIFAワールドカップカタール2022 アジア最終予選
🗓9.2⌚️19:10KO
🆚オマーン代表🇴🇲
📍大阪/吹田S
🗓9.7⌚️未定
🆚中国代表🇨🇳
📍ドーハ/未定
最終予選特設ページは🔗https://t.co/32ERd8zyGr#jfa #daihyo #新しい景色を2022 pic.twitter.com/66JnFJQjxQ