10時間後に迫ったFAカップ4回戦
マンチェスター・ユナイテッドvsミドルズブラ戦をプレビュー。
1月のマーケットでは若手と出場機会増加を希望する選手の短期ローンを中心とした放出のみに終わり、外部から新たな戦力を加えるのは夏以降に持ち越しとなったマンチェスター・ユナイテッド。
ヨーロッパ組は短期のオフ、それ以外の地域では今年11月のカタールW杯に向けた最終予選が行われ、ウルグアイ代表に招集された2人、エディンソン・カバーニとファクンド・ペリストリ(アラベスにシーズンローン)が両者ともに得点に関与。
デ・アラスカエタの得点をアシストした際のペリストリのドリブルは3人のDFに囲まれながらも狭いスペースを巧みに突破し、その個人能力の高さを見せつけるものでした。
マッチハイライト
vs Middlesbrough
話はクラブに戻り、3回戦でアストンヴィラに1-0で勝利したFAカップ、ユナイテッドの次なる相手はミドルズブラ。
プレミアリーグフリークにはお馴染みの指揮官の1人、ニール・ウォーノックが成績不振によって解任され、昨季までシェフィールド・ユナイテッドを率いていたクリス・ワイルダーが後を引き継いでからは一転して好調を持続。
監督交代後のリーグ戦獲得勝ち点は同期間内でブラックバーン、QPRに次ぐ全体3番手。現状の力を見ればチャンピオンシップでも有数の難敵と見られ、パディ・マクネアとの再会を喜んでばかりもいられない試合になっても不思議ではありません。
昨年12月にはチャンピオンシップの月間最優秀監督賞を受賞しているワイルダーはこの試合に対して以下のようにコメント。
"I don't want [my players] going to Old Trafford to enjoy the visit," said Wilder. "If they want [to swap] a shirt, do it in the changing rooms after. We don't want to be looking at them all fuzzy eyed. They are up against a competitor.
「選手たちにはオールド・トラッフォードへの訪問を楽しんで来いとは思わない。彼らは競争相手、シャツを交換したいならば試合後にロッカールームですればいい。」
"I want them to play well, to give a good account of themselves and make it a competitive, dangerous night for Manchester United."
「マンチェスター・ユナイテッドにとって危険な夜となるようなプレーを選手たちにはしてもらいたい。」
ブレーズでプレミアリーグに挑戦した2季ではレッズに対し4戦1勝1分け2敗。
試合毎に思い返しても新型コロナによるリーグ中断明けに行われた2020年6月の試合(マルシャルのハットトリックで3-0)を除けば一点差以内の決着が続いており、補強を巡る(ワトキンスの獲得失敗等)フロントとの衝突もあってシーズン半ばでの退任となった昨季もオールド・トラッフォードでホームチームが敗戦を喫しています。
不安になるような話が続いてしまいましたが、自力で言えばこちら側が圧倒的に有利であることに変わりはなく、普段通りのパフォーマンスを発揮すれば勝利出来るはず。
因みに、Transfermarkt.comによれば両クラブ間の対戦成績は
60戦 ユナイテッド33勝-ミドルズブラ11勝-16引き分け
ユナイテッドが55%の勝率を誇るカードで、直接対決はボロがプレミアリーグに所属していた16/17シーズン以来となります。
ラインナップ予想
ラルフ・ラングニックは11月から戦列を離れていたポール・ポグバのメンバー入りを明言し、先発出場の可能性についても否定はしませんでした。
2日前に南米予選を先発出場で戦ったカバーニ、テレスはこの試合ではお休み。
テレスは既に合流済みで、カバーニは週末にチーム戻るとのこと。
また、ラルフはヴィクトル・リンデロフとジェシー・リンガードもそれぞれこの試合には同行しない事を明かしており、欧州組は久々の試合で体力万全、中3日でリーグ戦がある事を踏まえたとしても、この試合は今のベストメンバーに近い構成で臨むことが予想されます。
8番の位置でブルーノ、ポグバを共存共栄させる事に成功すれば間違いなくチーム力は大幅に向上するでしょう。オーレ時代には中央での起用に限界を感じ左サイドに拠点を移していたポグバですが、中盤のボール保持のクオリティが常日頃の課題である今のチームにとって、ハマった時の彼以上の適任者は存在しません。
是非ともこの位置で真価を発揮してくれる事を祈っています。