いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #PL 】代表戦への派遣拒否を巡り8クラブ計11名の選手に5日間の出場停止処分か

この代表ウィークが始まる少し前、イングランド・プレミアリーグはリーグ全体でイギリスのCovid-19レッドリスト指定入り国に対する選手派遣を拒否するという声明を発表し、このブログでもそれがどのような影響が及ぶのかと記事にしました。

 

レッドリスト国への派遣拒否について

 

 

抑えておきたい前提として、インターナショナルマッチ招集を断られた協会にはFIFAに抗議のトリガーを押す権利があり、これが認められれば代表戦期間後に当該選手の5日間の試合出場停止処分が所属クラブに課されます。

 

今回はこれまでにメキシコ、パラグアイ、チリがこのルールを適用しており、3名の選手がその対象下にありましたが新たにブラジルが同様の措置を取った事で8名が新たに追加されています。

 

*追記あり

 

 

 

 

現時点で5日間出場停止ルールの対象者

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今季の試合と重ね合わせていくとワトフォードのシエラルタを除く10名がクラブでレギュラー起用の選手であり、そのチリ代表DFも昨季は後半戦の快進撃に大きく貢献しているので当然ながらクラブへの影響は大きい。

 

また、マンチェスターの2クラブ、チェルシーリバプールは来週のミッドウィークにUEFAチャンピオンズリーグ初戦を控えており、5日間の範囲次第ではこちらへの出場も不可となる恐れがあります。

 

 

他には、アルゼンチンの3名(スパーズのクリスティアン・ロメロ、アストン・ヴィラのエミ・ブエンディア、エミ・マルティネス)がキックオフ直後に保険局の介入によって中断され大きな騒動となったブラジルとの試合に参加していたのでイギリス帰国後10日間の隔離対象。

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また、ブラジル代表常連のプレミアリーガーとしては他にもエバートンのリシャルリソンがいますが、彼はコパ・アメリカ全試合出場の後に強制力の無いオリンピックチームにも参加して金メダル獲得に大きく貢献した事もあり、特別なケースとしてこの措置の対象外となっています。

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クラブにとっては10日間の隔離>5日間の出場停止。今後もこれが繰り返される?

 

 

 

BBCスポーツ部門の主力 サイモン・ストーン記者(@sistoney67)も言及していますが、レッドリスト国に派遣した場合の10日間隔離と拒否した場合の5日間出場停止を比較すれば明らかに後者の方が少ないダメージで済むので、今の状態が続くのであれば10月、11月の代表ウィークでも同様の事態が繰り返されるのは必至。

 

引き続き英国政府、FA、FIFAはインターナショナルマッチ参加に関してCovid-19の隔離の対象外にする事を含む改善案に関して話し合いを続けているようですが、中和抗体の効果が見込めない南米由来の新変異株"ミューμ株"の台頭など新型コロナに関する問題は未だ解決の糸口が見えそうにないので個人的にはこの話し合いがまとまるとは考えづらいです。

 

 

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プレミアリーグの現最高責任者 リチャード・マスターズ氏はクラブに対し解決策を模索していると書面で伝えていますが、結局のところ今回の騒動もクラブvs代表というCovid-19 以前から表面化している問題の延長線上にあるので、根っこを改善しなければ両者の合意できるところを見つける事は難しい。クラブ側は未だ今回の話に関して声明を発表していませんが、BBCによればこの決定はパンデミック下という自分たちの置かれている状況に考慮がなされていないと感じており、週末の試合に選手達がプレーする許可を与えられるべきだと考えているようです。

 

 

参考

 

 

ユナイテッドへの影響

 

結論から言えば今回に限っては最小限のダメージで済みそうです。

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プレミアリーグ第4節はオールド・トラッフォードニューカッスルと対戦。

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過去5試合は4勝1敗。

ゴール数

 

このように比較的相性のいい相手クラブで、詳しく試合内容を見ていくと殆どのケースでユナイテッドがポゼッション、チャンスの質で圧倒。
今回のマッチアップだけを見るならばボール保持適性の高いマティッチ-ポグバの2DMで特に問題は無いでしょう。

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DMファーストチョイスのフレッジ、マクトミネイは共に試合単位での消耗が激しいプレイスタイルなので今後CLや国内カップ戦がミッドウィークに入る事を考慮すれば良い休養になるかもしれません。

 少し不安なのはバックライン~中盤にかけて代表戦3試合に出場した選手が多数いること。そういう意味で強度の面を重視するならファン・デ・ベークやリンガード抜擢も考えられます。

 

 

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また、悩みどころの1つLWですが、ジェイドン・サンチョは代表合流中に軽い負傷を負ったという事で他のメンバーより一足早くクラブに復帰。スタートがサンチョ途中交代マルシャルという構図だった前節ウルブス戦のパフォーマンスという意味でもこの1戦はフランス代表FWのスタメンが有力。

 

 

一方、ヒストリーという側面からもこの試合はクリスティアーノ・ロナウドの再デビューが濃厚であり、もしもカバーニに替わってこのレジェンドが途中出場となれば背番号変更の背景を含めて後年まで語られるイベントになること間違いなし。

 

レッズでのロナウド1度目の公式戦デビューは03/04シーズンのプレミア開幕戦、オールド・トラッフォードでのvsボルトンですが、この時は当時8番を背負ったThe Class of '92の1人 ニッキー・バットとの交代で61分にピッチ入り。
オーレの傾向からして、余裕のある試合展開ならばこの時間を狙って投入してくる可能性は十分にありそう。

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7と21の関係

因みに、当時ユナイテッドの21番を背負っていたのはカバーニと同じウルグアイの国民的英雄ディエゴ・フォルラン
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ユナイテッドでは本領発揮とはならなかったものの、ビジャレアル移籍以降の活躍はフットボールファンの知るところであり、日本でもキャリア晩年にセレッソ大阪でプレーしていた事もあって人気の高い選手。

 

 

≪追記≫サスペンション回避!! 11選手全員が週末の試合に出場可

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マンチェスター・ユナイテッドではフレッジ(何故かカバーニも)今回の帯同にメンバーに含まれていないという報道もあった通り、現場も対象選手の出場は不可という前提で動いていたようですが、FIFAの懸命な交渉の結果4か国全てが訴えを取り下げて週末のプレミアリーグ(+一部クラブは来週ミッドウィークのCL)に起用可能になったとのこと。

 

 

MUNNEWのカードでもブラジル代表のフレッジパラグアイ代表のミゲル・アルミロンとそれぞれスタメンクラスの選手に影響を及ぼす決定なので特にニューカッスルのスティーブ・ブルース監督にとっては一安心。

10月、11月のインターナショナルマッチに関する話し合いも続いているとストーン記者はTweetしており、バブルを前提とした隔離ルールの例外措置も叶うかもしれません。

 

 

スールシャール、ブルース共に試合に向けたプレスカンファレンスでこの件について"Common sense"(常識)という言葉を用いて現状を憂うような発言をしています。

(Solskjaer speaks about Fred's availability for Man Utd v Newcastle | Manchester United)

 

しかしながら、オーレの言うルーズルーズルーズ(選手・代表チーム・クラブ)の状態からは一歩進展したので、皆がある程度妥協できる点を目指して今後も関係団体には問題解決に全力を尽くして欲しいところ。