どうも皆さんこんにちは、いろ覇です。
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一カ月前の記事では現在のトップチームのデプスから補強ポイントとそれに合致するプレイヤーを何人か選出させていただきましたが、その中の中盤の底に関して今シーズン目まぐるしいスタッツを記録している選手がいたのでピックアップしました。
もしも該当選手や所属するクラブのファンの方で気分を害してしまった方がいたら申し訳ありません。
1ファンの戯言として受け流してくれると幸いです。
アンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ(André-Frank Zambo Anguissa)
国籍:カメルーン
出身地:ヤウンデ
生年月日:1995年11月16日
身長:184㎝
ポジション:MF(CM、DM)
チャンピオンシップからの昇格組フラムの中盤で攻守のフィルターとして大活躍中のザンボ・アンギサ選手。
今シーズンはここまでセントラルハーフではプレミアリーグナンバーワンと言っても差し支えのない優れた成績を残していますが、まずは彼のキャリアから。
経歴
カメルーン国内の強豪クラブ、コトンスポール(Coton Sport)から2014年にフランスのスタッド・ランスのリザーブチームに加入するとその僅か1年後にはフランスの名門マルセイユへ引き抜かれます。
マルセイユでは2015年9月17日のヨーロッパリーグ対フローニンゲン戦で初キャップを記録し、これが彼のプロデビューとなりました。
デビューシーズンは全コンペティションで13試合445分に出場し主にバックアップでしたが一定の信頼を掴みました。
翌16‐17シーズンは彼にとって飛躍の年となります。
セントラルハーフのレギュラーポジションを獲得し、リーグアンでは33試合に出場。
スカッドに入らなかったのは僅かに1試合とチーム内でも重要な役割を与えられるまでに成長し、2017年3月24日には国際親善試合のカメルーンvsチュニジア戦で母国代表での初キャップを記録するなど順風満帆なシーズンでした。
17‐18シーズンも前年同様クラブの中心選手としてリーグ37試合に出場し、これらの活躍が認められてシーズンオフの2018年8月9日には計2500万ユーロとされる高額移籍金でプレミア昇格組のフラムへ移籍しました。
この時のフラムは他にもアンギサと同じリーグアンのニースであのシャビ・エルナンデスと比較される程の活躍を見せていたジャン・セリを3000万ユーロで獲得するなど、かなり積極的な補強を見せていたので当時の移籍市場では注目を集めるクラブの1つでした。
ここまでは順調なキャリアを歩んできたザンボ・アンギサでしたが、フラムでの一年目は12月に負った怪我で2カ月戦線を離れたこともあり、マルセイユ時代のようなパフォーマンスを見せる事が出来ませんでした。
チームも勝ち点26、19位でチャンピオンシップへ逆戻りとなってしまい彼にとっては停滞のシーズンとなりました。
そのままチャンピオンシップでプレーするかと思いましたが19‐20シーズンはイエローサブマリンことスペイン、ラ・リーガのビジャレアルへレンタル移籍。
ビジャレアルではシーズン序盤から定位置を掴みリーグ戦36試合に出場。
うち28試合がスタメンとその能力が錆びついていない事を証明する働き。
データを見てもパス成功率はキャリアハイの89%を記録し、クラブは彼の完全移籍への移行を検討しましたが2500万ユーロのオファーは拒否され、今季再びプレミアの舞台へ戻ってきたフラムに復帰しています。
ビジャレアルサポーターのSNSには彼との別れを惜しむ声が多数あったことからもその貢献ぶりが伺えます。
プレースタイル
プレイヤーとしての特徴としては比較的シンプルなショートパスを好む傾向。
短~中距離のパス精度は比較的高く、どのコンペティションでも90%前後の数字をキープし続けています。
また、守備面ではインターセプトに強みがあり、退場もキャリアで1度だけなので比較的クリーンなプレーでボールを奪えるという意味でも優秀な選手ですね。
得点能力に関してはキャリア通算で僅か2ゴールなので期待しない方がいいと思います
ドリブルで持ち上がることも得意なのでビルドアップやミドルサードでの主導権争いには滅法強い選手ですね。
今シーズンのデータ
(https://twitter.com/FulhamFC/status/1333844311922802688より)
今シーズンのスタッツを見ると、これまではあまり得意ではなかった得点に直結するプレーにおいて大きな向上を見せています。
キーパスは第13節時点で11をマーク。
これまでの自己最高記録が17‐18シーズンの23なので、ペース的にはそれを大きく上回るペースで数字を積み重ねています。
試しにマンチェスター・ユナイテッドで比較すると、このチャンスクリエイト数はブルーノの37、ラッシュフォードの18に次ぐ数字。
前述の通り一番の強みである守備面のスタッツを見ると
インターセプト数は26でカンテに次ぐ第2位。
タックル成功数でも26とホイビェア、ビスマに次ぐ第3位の数字でどちらもリーグ内トップクラスの結果を残しており、最近怪我がちなエンディディを抑えてプレミアリーグで今最も優秀なディフェンシブハーフだと私は思っています。
一つだけ懸念があるとすれば、体格の割に空中戦はあまり得意ではないというデータ。
暫定データですが空中戦勝率は52.2%とリーグの丁度平均程度の数字で過剰な期待は禁物です。
今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドでいえば大体ポグバくらいの空中戦勝率ですね。
ちなみに、普段ハイボール対応の脆さで批判を受けているリンデロフの数値は57.8%。
あとがき
マンチェスター・ユナイテッドの移籍情報を追っていると中盤に関してはブライトンのイヴ・ビスマに興味を示しているというニュースもありますが、マンチェスター・ユナイテッドにより合致するのは今回紹介したザンボ・アンギサのように感じます。
守備貢献だけでなく攻撃でも間違いなくチームの底上げになるので、現有戦力に怪我や移籍でスカッドから外れる選手が出た場合には彼の獲得を推薦したい。
ただし、プレミアリーグのクラブから特に冬の移籍市場で選手を獲得する事は何か事情が無ければかなり難易度が高いので現実的にはあまり実現しなさそうな話ですね😶