いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUFC 】仲間の為に動ける選手を増やさねばならない

 

マンチェスター・ユナイテッド公式サイトに投稿されたインタビュー記事によれば、劇的な幕切れでライバルクラブ リバプールを下した先日のFAカップ準々決勝で途中出場から試合の流れをこちらに引き戻す見事な同点弾を決めたアントニーにとって、チームメイトで右サイドのユニットを組む事も多いディオゴ・ダロトのサポートが出場機会に恵まれなかった苦しい期間の重要な手助けになったとの事。

 

ダロトの試合中の振る舞いを見ると、守備時に相手の攻撃を自身や味方の好プレーで凌いだ際によく行う熱い握手やボディアクションであったり、仲間がゴールを奪った際に真っ先に駆け寄って共に喜びを表現している回数の多さなど、とにかくチームの情熱に火をつけるのが得意な選手であるという印象を常々抱いていましたが、ピッチ外でも今回の件のように苦境に立たされていた同僚を助けようとする互助の精神をしっかりと発揮していた事が分かったので、やはり彼が今のマンチェスター・ユナイテッドではキャプテンやそれに準ずるような周りを牽引していく核になるべきという思いが個人的にはより一層強まった。

 

 

スロベニアvsポルトガル フォーメーション】

 そんなダロトは日本時間3月27日早朝に行われたスロベニア-ポルトガルの親善試合で先発出場しており、ポルトガルの基本システムは恐らく4-1-2-3だったと思われるが、スロベニアがフラット4-4-2で1stプレスが2枚だったところに合わせる形で、ポゼッションでは+1を作る為にアンカーのダニーロペレイラがバックスに吸収される3-2-5に可変する事が多かった。

 

ポルトガルのポゼッション時の配置】

 相手の2トップの間にルベン・ネベスが入り、ネベスのサポートには左右どちらかのフルバックが向かう可変で、ダロトは縦の味方がトップ下やNo.8での経験が多く中央でのプレーを好むオタヴィオだったこともあってユナイテッドでブルーノと縦関係を組んだ際のように右大外でウイングの役割をこなす場合が圧倒的多数に。ポルトガルの攻撃傾向が左に偏っていたのでダロトにボールが入った際のサポートは希薄になりやすく、個人解決能力が要求されやすい環境にあったが、彼の突破からのクロスや身体の向きで相手を騙しネベスを中心とする中央の選手にボールを供給してからのコンビネーションなど、試合には敗れたが決してパフォーマンス自体は悪くなかった。

 

スロベニアvsポルトガル ハイライト】

 

 

 

ダロトのいい所はその時その時の自分の課題を数か月スパンでしっかりと克服できる分析力と弱点に向き合って地道に改善への努力を続ける忍耐力で、これらの要素は自身だけでなく周りのチームメイトにも試合中の激励や今回のアントニーの件のようにピッチの外での手助けという行動にもよく現れており、クラブ内にこういう人間が増えていく事が赤い悪魔の再興に一番必要なものだろう。

 

具体名は控えますが、少し前までチームに在籍していた者の中にもチームメイトの悪口やロッカールームの内情を暴露して士気を下げるような行いをしていたとされる選手が何人かいたり、中には直接にメディアに向けてそのような発言をする選手もいたくらいにユナイテッドではそれぞれの性格面について軽視されている傾向があった為、彼のように正の感情を周りに発信出来るような人間を人材獲得の重要な条件として設けてもらい、サー・アレックスがチームを纏めていた黄金期のようなプロフェッショナルな集団をもう一度作り上げてもらいたい。