はじめに
2023年12月中旬、公式戦24試合を戦った段階で11勝1分け12敗と勝ち星よりも敗戦数の方が多くなるという深刻な不振の最中にあるマンチェスター・ユナイテッド。イネオス会長ジム・ラトクリフがクラブの株式を取得し、フットボール部門がグレイザーの魔の手から逃れられるという微かな希望に纏わる報道はいつになっても「soon...」のまま、傲慢かつ怠慢なオーナーサイドの姿勢がピッチ上の選手のパフォーマンスやロッカールーム,プライベートでの数々の問題ある言動・行動に反映されているように見えてなりません。
そんな中、ユナイテッドのファンダムで今話題になっているものがロイ・キーン、イアン・ライト、ギャリー・ネビル、ジェイミー・キャラガーの4人がトークショーの形式で現在トップチームに所属している選手及び指揮官エリック・テン・ハフをKEEP,LAST STRAW(最後の藁,ラストチャンス),DITCH(どぶ,転じて売却しろという意)の3つに分類して評価した動画やその結果の図表。彼らの意見に賛成または否定、あるいは各々のリストを作成するなど議論が活発化している。
個人的なリスト
作成日時:2023-12-16
リストを作成するに当たって特に重要視したポイントは以下の4つ
なお、あくまでこれは作成した時点での個人的なリストなので不変ではなく、その後のプレーぶりや素行などで変化する可能性も十二分に含んでいます。
優先順位をつけるならば、振る舞い≧パフォーマンス>選手登録・サラリー>デプスといった感じでしょうか。全ての局面に関わってくる振る舞い,言い換えれば性格面は非常に大切で、試合での内容との2項が飛びぬけていれば、クラブの経済規模も考慮し少々の高サラリーや高年齢は目をつぶる事に。
振る舞いについて細分化すると、チームへのコミットメント,情熱,リーダーシップといった辺りになるでしょうか。よって周りを鼓舞出来て精神的に引き上げられるような選手がより高い評価を得る事になり、判別方法は練習や試合映像から読み取れるコーチングやチームメイトとのコンビネーションの量と雰囲気、信用出来るメディアから発せられた各選手に関する情報、味方が良いプレーをしたときにたたえ合うような仕草をしているか等を基準にしています。
パフォーマンスは身体能力、情報処理・判断能力、キック精度・レンジ・パターン、戦術理解、心肺機能、献身性といった所から独断でジャッジし、ポゼッションコントロールへの適性を重視。
年齢バランスは大規模な国際大会の間隔と同じ4年をベースにし、理想はレギュラーから4歳以上離れた年代にリザーブとする。バランスとしては10分率で30代以上:2、20代後半:4、20代前半:3、10代後半:1をイメージしている。
なお、選手登録についてはプレミアリーグはホームグロウンのみ、欧州コンペティションはクラブ内育成選手も考慮する必要があるため、端的に言えばアカデミー出身選手の重要度が一番高い。プレミアについてはシーズン開幕年から21年遡った1月1日以降に生まれている選手(今季は2002年1月1日)の登録に制限がなく、シニア25枠の対象外となるため大きなスカッドを維持する為に常に活用したい部分。
KEEP
ピッチ上での貢献度が高く、メンタル的な好影響を与えられる選手がこのリストの主な構成となり、右CB→CF→RB→左CBの順で補強箇所だと現時点では考えている
現状の選手層で見ていくとセンターバックは30歳付近に4選手が固まっていて非常にデプスが歪。
そして、絶対的な選手はリチャただ1人である為、彼以外の選手は全て放出対象に含んでもいいところだと思うが、実際には全員を一気に入れ替える事は現実的ではないのでクラブ内育成選手のエヴァンス+残る3名から1人をチョイスし2名を放出するのが来夏のマーケットでの基本的なムーブになりそうだ。
LAST STRAW
このカテゴリーに入れた選手は市場価値と同等かそれを上回るオファーが来れば売却対象になるが、諸々の条件を考えてもう少し様子見をしたいというラインナップ。ラッシュフォードに関しては気持ち的にDITCH寄りだが、ホームグロウン及びクラブ育成の頭数を考えると実際には売れないのではないだろうか。
DITCH
リンデロフ、マグワイア、マルシャル、レギロン、カゼミロ、ヴァラン、サンチョ、ペリストリ、ファン・デ・ベーク
戦力構想に含まれていない選手や、主力扱いであっても実際の貢献度に見合わない高額過ぎるサラリーを支払っている選手をここに入れる事に。中でもサンチョ、ファン・デ・ベークは割とすぐに現金化できると思われるため、今冬の市場での売却を前提に。