いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #PremierLeague 】順位予想と開幕戦雑感

バーンリーvsマンチェスター・シティで幕開けとなった2023/2024シーズンのイングリッシュプレミアリーグ

 

まだシーズン順位の予想をしていなかったので、新たな1年を20クラブがどのように過ごす事になるか、志としては全ての順位を当てるつもりで予測した。 また、ターフ・ムーアでの試合に関しても雑感という形で記していく。

 

なお、昨季の順位予想は以下の通りで、なんと1クラブたりとも実際の順位表通りに置かれていない有り様。連続でこうなってしまうと流石に精神が持たないので今度こそは……

 

 

 

 

23/24EPL 順位予想

 1位は余程の絶望が積み重なりでもしない限り毎年固定なので、実際には2~20が順位予想という事になります。順位付けの際は、始まってみるまで分からない所も多い戦術的要素よりも精神や肉体面を重視するのが私の傾向。また、下位クラブは試合数が少なくなりがちなので個の優先度を高くみる。

 

以下各クラブ毎の順位付けの理由を一言二言。

 

まずはマンチェスター・ユナイテッド。今季こそは本当にリーグタイトルへの挑戦権を手にしたと考えている。カゼミロにどの役割を持たせるか、ヴァランの衰え疑惑、出遅れるホイルンドと悩みは多数出てくるものの、えこひいきを抜きに順位を予想してもTOP3までには確実に入れる事になったはず。

 

マンチェスター・シティギュンドアン流出による中盤の得点源流失、そして年齢を重ね稼働率低下が懸念されるデ・ブライネというウィークポイントを抱えているものの、単純に選手層の厚さとチーム全体が指揮官の哲学を表現できる技術・体力・思考判断および意思決定を持っているので、タイトルレースの一翼を担う事はほぼ確実だろう。

 

アーセナルはハヴァーツ,ティンバー,ライス,ラヤと着実に強力な新戦力を補強し、このままパーテイさえ退団しなければ昨季のスカッドをベースに戦力層としては大きな上積みに成功したと言える。やる事が分かっていてもサカ-ウーデゴールを中心に3,4人の選手が入れ替わりながら絡むコンビネーションを完封するのは難しい。

 

チェルシー、ここは素直にヨーロッパ戦が無い事によるコンディション維持の易化を重視した格付けで、ポチェッティーノがどのような選出と戦術で来るかを見定められている訳ではない。敵目線としてはムドリクの大ブレイクを恐れている。

 

メガクラブ移籍を噂されながらもタイミングが合わずそうはならなかった選手を上手く集めている印象を持つエメリのアストン・ヴィラ。迎え撃つ側になった時に取れる策は少ないが、野心に溢れる20代の選手達と共に上しか見ずにシーズンに臨むことが出来る今は一番実力を発揮しやすい状況にあると思う。

 

リバプールユルゲン・クロップの蜜月関係は近い内に終焉を迎えると個人的に想像しているが、ファビーニョ,ヘンダ―ソンを放出後に一向にアンカーの新戦力を確保出来ないマーケットでの動きを見るにそれは今年中であっても驚かない。逆に言えばここに優秀な戦力が追加されればまだまだ嫌らしい相手である。

 

ニューカッスルの評価はチャンピオンズリーグとの2足の草鞋を何処まで耐えられるかという点で180度変わると考えている。私の場合は試合時間が長くなる今季からの新ルールもあってかなりタフな戦いになると想像したので7位という位置に置いた。

 

8位ボーンマス、これはアンドニ・イラオラへの期待を表しており、アレックス・スコット,ケルケズ,アーロンズという補強銘柄にもクラブが本気でトップハーフ,或いは更に上を狙っている勝負気配を感じる。また、数年前にプレミアリーグへの適性を高く評価したローマン・フェーヴルが実際のところどうなるかにも注目したい所。

 

ハリー・ケインが抜けるトッテナムは正直のところどうなるか見通しが立たない。どんなに悪いチーム状態でも20ゴール以上を見込めるストライカーなど世界中見渡しても片手に収まる程度であり、ポステコグルーが一癖も二癖もあるスパーズというクラブの中で人心掌握できるかどうかにも不安は付きまとう。

 

ブライトンも欧州コンペティションの影響で順位が落ちると予想したクラブの1つ。リスキーなビルドアップを採用するデ・ゼルビのチームはバックス~CMの人員が変化すると失点に直結するエラーが増加すると考え、更に試合間隔が狭くなることで間のトレーニングがコンディション回復で精一杯になる機会の増えそうな点も割引。

 

バーンリーは昨季のFAカップマンチェスター・ユナイテッドと対戦した際の守備構築に感銘を受け、プレミアリーグのクラブでもあれを往なす事が出来るクラブはそう多くないだろうと評価したのでこの位置。ただ、ネイサン・テラが居なくなった影響による得点力低下と疲労が溜まりやすいスタイルで一度はスランプに陥る事がありそう。

 

今季のエバートンは勝っても負けてもド派手な試合をするようなチームではなく、良くも悪くも存在感が薄くなると思っている。フラット4-4-2と4-5ブロック+1トップを併用しながらとにかく守りを固めてセットプレーで先手を取り、相手が音を上げた所にカウンター炸裂というショーン・ダイチお得意の構築が見られそう。

 

フラムはミトロビッチの動向がイマイチ掴みかねる所と、仮に残留したとしてもモチベーションが伴っているかという点で最後までどこに据えるか迷ったクラブ。個人的にもう1人のキーマンだと考えるティム・リームは36歳を迎えるシーズンで、パリーニャにも依然移籍の噂が付きまとうという現状では大きな上積みを期待できない。

 

イヴァン・トニーを欠いてシーズン半分を戦うブレントフォードはゴール欠乏症に陥る恐れを見たので残留争いもあり得るこの順位へ。守護神ラヤの放出に備え事前にプレースタイルの似たフライブルクのフレッケンを確保する辺り無策のままとは考えていないが、トニー復帰後を考えるとストライカー補強の難易度は高い。

 

フォレストはブレナン・ジョンソン-ギブス=ホワイトのユニットがトップフライト2年目で何処まで成績を維持,或いは伸ばす事が出来るか、可能ならば3CBにリーダーシップを持つ絶対的な柱を補強したい所でもある。正GK候補のマット・ターナーについてはやや疑問視している。

 

指揮官デイヴィッド・モイーズとTDティム・シュタイテンとの間に早くも溝が生まれていそうなウエストハムは両者の仲を修復できるか、またはどちらがこの主導権争いに勝利するかでピッチ上のパフォーマンスにも変化がありそう。個人的にはマン・ユナイテッドのいい取引先になりそうなモイーズ目線の補強で進んで欲しい。

 

ザハをフリートランスファーで失い、尚且つオリーズの国内移籍も続くであろうクリスタル・パレスは降格候補の一角になりそうな予感。更にGKのビセンテ・グアイタが退団を希望しているとも報じられており、内部崩壊が既に始まっているサインと捉える事も出来る。

 

長い暗黒時代を終え、遂にイングランドのトップフライトへ戻ってきたルートン・タウンはチーム力でも経済面でも現実的に残留は厳しい。ただ、そもそも試合に対してコミットメント出来なくなりそうなチームもいくつか存在するので、モリスが文字通りチームを牽引して1つでも上の順位でフィニッシュする事に期待したい。

 

主力を失うばかりで一向に補強が進まない事にあきれ果てたフレン・ロペテギは開幕直前にクラブを去り、誰が見ても異常事態の最中にある事が明白なウルブス。以外にもプレシーズンの戦績は好調だったが、ロペテギ→ガリー・オニールという指揮官交代にはその場しのぎ感も拭えず、ピッチ外での動きを信用出来なかった為に19位へ。

 

シェフィールド・ユナイテッドは選手層やトップフライト水準で強みになる場所が無いように見える点から元より厳しいと見ていたが、更にベルゲをよりによってバーンリーに放出した事で20番目予想とした。FM20のラムズでのキャリアでお世話になったジェイデン・ボーグルの躍進を願う。

 

 

【BURMCI】スコア上は昨季王者完勝も,バーンリーのプレッシングは脅威

 

マン・シティはポゼッションで3-2-2-3のWM型配置を採用し、2ライン目のロドリ相方位置にはCBの持ち上がりではなくLBリコ・ルイスが入り、フリアン・アルバレスとデ・ブライネがライン間で受けるアタッキングMF。

 

これに対してバーンリーは5-4-1の4-1部分で自然に3-2のビルドアップ後方部隊に対し数的同数で見ることが出来、ライン間を狙う相手に対してはアル=ダヒルとバイヤーの左右CBが中盤のカバーに回る形で対処。WBは基本的に相手のサイドアタッカーを監視するが、場合によっては前線プレスの一翼に参加するケースもあった。

 

いずれの場面でも選手が動く事によって生じるスペースやマーカーのズレに対しての埋め合わせを怠る事は無く、何が彼らの守備組織で一番優れているかと問われると縦横スライドの連動性とスピードだと思う。

 

確実にクラレッツのプレッシングは前年度王者に対し通用し、苦しめてもいたのだが、忘れてはならない理不尽が彼らには付随していた。

  デザインされたCKのショートリスタートからデ・ブライネがボールを追いかけづらい外→外の完璧なカーブボールをロドリへ通し、ロドリの折り返し先にいたのは今年も得点王のタイトルを我が物とせんばかりの風格を放つハーランド。

 

デ・ブライネが20分過ぎにアタッキングサードでハーランドへパスを通した後、手を挙げながら自身の身体にトラブルが起きた事をベンチに伝え、彼がそのままピッチを後にする危機に見舞われたアウェイチームだが、試合が中断している間にペップ・グアルディオラはノートブック片手に出場選手達を呼んで戦術的な修正を行う。

 具体的にはリコ・ルイスがDM位置から外に開いて横幅を確保するようになり、CB2枚が最後方の2-3ビルドアップでベルナルドや交代で入ったコバチッチもパスコースを作りに頻繁に中央へ降りるように変化した。

 

これについては試合を通してロングボールをハーランド目掛けて,或いはCB裏に蹴る事を嫌っている節があったので、純粋にパス回しに関与する人数を増やす+横幅を広くしてプレッシングを片方のサイドに限定させにくくしたのだと捉えているが、一方で中央→フルバックへのパスがターゲットになり、尚且つパスが通ったとしてもその後の選択肢が少なくなるデメリットも抱えている。29分のライル・フォスターのカウンターがそれを象徴する場面。

 

その後ハーランドの2点目でシティは追加点を得て0‐2で折り返し。自陣からミドルサードにかけて機能しない場面が多くなることを覚悟してでもアルバレスを起用した意味を成すゴールだったのではないだろうか。

 

 

後半に入るとホームチームは4バックにシステムを変えてより攻撃的な布陣を取り、傷口を広げてしまう覚悟を負ってでも試合を諦めないというメッセージをピッチへ送る。指揮官ヴァンサン・コンパニの信念が伝わる変化。

 

高めのライン設定に加え実質4-2-4のような攻撃的な配置の為、どうしてもCBへの負荷が高くなりがちであったがダラ・オシェイとジョーダン・バイヤーは粘り強くマン・シティ強力アタッカー陣に対処し続けていたように思う。勿論その代償もあり、後者は足がつってしまい途中交代を余儀なくされてしまったが。

 

セットプレーからロドリのダメ押し弾が入りスコア上では0-3と一方的に。

 

ただ、そんな状況下でも戦いを辞めたものはおらず、特に途中出場の背番号10,マヌエル・ベンソンのボールキャリー及びテイクオンからは得点の匂いが漂う。彼やブラウンヒルをベンチスタートにした理由は定かではないが、完全体のスカッドでなくともチーム力が大きく低下しないことは昇格クラブとしては特筆すべき点。

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敗れはしたものの、クラレッツの選手やサポーターはプレミアリーグでも十二分に渡り合える自信を付けただろうし、相手目線としてはやはり厄介なチームだという認識を強めるシーズン開幕戦になった。