ライバルクラブのアイコンであったMM7ことメイソン・マウントのチーム加入、長年チームの正GKを務めたデヘアの退団とピッチサイドでは新たなサイクルの始まりを思わせる出来事が続くものの、旧時代最大のガンであるグレイザーズはまだ残っているままにプレシーズンツアーが始まってしまいそうな状況下にある7月2週目のマンチェスター・ユナイテッド。
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— Manchester United (@ManUtd) July 10, 2023
今季のツアー遠征はノルウェーのオスロに始まり、スコットランドのエディンバラを経由した後はアメリカへ飛んで連戦、最後にブリテン島へ戻ってアイルランドは首都ダブリンでアスレティック・クルブと戦う。
日程としては7月12日~8月6日までの25日間で7戦が予定され、恒例のことながら試合は全てMUTVにて放送される。(変更が無ければ恐らく無料)
オスロ遠征の招集リスト
プレシーズン初戦はオスロにてリーズとのローズ・ダービー勃発。基本的には実際のシーズン中よりも緩めな内容である事が多いこの時期のフレンドリー・マッチだが、この2クラブの対戦となれば特にライバル意識を強く持つリーズ側の強度は実戦さながらの様相を呈するかもしれない。
そんなノルウェー遠征に帯同する選手は以下の26名。
Tom Heaton, Nathan Bishop, Matěj Kovář
Álvaro Fernández, Rhys Bennett, Will Fish, Marc Jurado, Lisandro Martínez, Raphaël Varane, Aaron Wan-Bissaka, Brandon Williams
Toby Collyer, Fred, Dan Gore, Hannibal, Isak Hansen-Aaroen, Kobbie Mainoo, Mason Mount, Maxi Oyedele, Charlie Savage
フォワード
Amad, Noam Emeran, Omari Forson, Joe Hugill, Jadon Sancho, Shola Shoretire
◆気になった点
- 新加入マウントは早速メンバー入り
- 売却の噂が立つ選手からはフレッジが参加、ドニーやディーノは含まれず
- リチャがプレシーズン早期に復帰
- 昨季終盤の怪我から未だ戻って来れないマルシャル
基本的には6月のインターナショナルマッチを戦った選手たちは招集されておらず、構成としてはU-18やプレミアリーグ2を主戦場にするアカデミー生と期限付き移籍で他クラブでの試合経験を積んでいた若い選手が大半を占めている。
昨シーズンのツアーではジダン・イクバルやチャーリー・サベージが一定の出場機会を得てその知名度を向上させる事に成功したが、今年は誰が台頭するのだろうか。最有力は既にトップチームでの顔見せも済んでいるコビー・メイヌーであるものの、今回のリストに加わった全ての選手に期待したい。
また、5000万ポンドの値札を付けて売却リストへ加えられたとされるマグワイアは往年の名DFでジョゼ・モウリーニョが絶大なる信頼を置いていた元ポルトガル代表CB、リカルド・カルヴァーリョと共に個人トレーニングに励んでいる事がニュースになった。
🚨 NEW: Harry Maguire has been training three times a day in Portugal for almost three weeks. He’s training one on one with Portuguese legend defender Ricardo Carvalho. Maguire still wants to fight for his place at Manchester United and not give up. #MUFC [@FabrizioRomano] 🏴🇵🇹 pic.twitter.com/59R85LXZP4
— mufcmpb (@mufcMPB) July 9, 2023
何処がこの金額を支払って彼を狙うのだろうかというツッコミはさておき、厳しい状況でも腐らないメンタリティは素直に評価したい。とはいえ、実情としては彼に居場所は無いので新天地を探す方がお互いの為になると思う。
新たな背番号と変更されたリーグ戦日程
若手選手が多く出場するプレシーズンの楽しみの1つと言えば誰がどの背番号を渡されるか、それに伴ってクラブ側のかける期待度を判別することだと思うが、オスロ遠征に参加するメンバーの中からは4人の選手に関して昨季までとはことなる番号を背負うと発表されている。
Matěj Kovář:40→38
昨シーズンは自身の母国チェコの強豪であるスパルタ・プラハにローン加入し正GKの座を勝ち取ると、公式戦32試合に出場して34失点と11回のクリーンシート。ショットストップで素晴らしい成長を見せたが、ディストリビューションの面でも+1として貢献できるのではないかとファンダムでは評価上昇中。
Álvaro Fernández:74→42
プレストンでは主に3-5-2の左ウイングバックとしてプレーしたアルバロ。積極的にドリブル突破を試みるスタイルと空中戦の強さはプレミアリーグでも愛されやすい特徴だが、4バックになってどうかと問われると正直未知数な部分が多い。恐らく今季もローンになるのでは。
Dan Gore:71→44
昨季のU-21最優秀選手に選出されているダン・ゴアはアドナン・ヤヌザイ→アンドレアス・ペレイラ→タヒス・チョンとその時々で将来のトップチーム定着に強い期待がかけられていた選手が背負っている44番に。中盤は激戦区だが、何とか指揮官にアピールしたいところ。
Kobbie Mainoo::73→37
上背不足の懸念こそあれど、ポール・ポグバを彷彿とさせるボールスキルと身体の柔軟性を思わせるタックルで大器の片鱗を見せるメイヌー。37番の前任者であるジェームズ・ガーナーは資質を見せながらもタイミングに恵まれずエバートンへ完全移籍したが、今度こそはトップチームの戦力に定着させなければならない。
TV中継との兼ね合いで3試合が再調整
日程変更となったのは8月から9月にかけてのリーグ戦のアウェイゲーム3試合。
2節スパーズ戦及び6節バーンリ―戦は試合開始時刻が変更となり、4節のアーセナル戦は試合予定日が現地9月2日(土)から9月3日(日)へとずれ込む。ホームゲームに関しては今の所当初の日程通り開催される。