いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUFC 】遂に新戦力1人目が決まりそうだが、浮かぶ懸念も

グレイザーズのクラブ売却が停滞したまま遂に7月を迎えようという今日のこの頃、他クラブが外部から有力選手を次々と補強している中で、マーケットでも立ち遅れが目立っているマンチェスター・ユナイテッド

 

直近の報道ではインテルアンドレ・オナナとメイソン・マウントに対する報道が過熱していたのですが、ようやく1人目のシニアチームの新戦力が決まりそう。

 

 

 

移籍金£55M(+5M)、週給£250K~は果たして適性なのだろうか

 

4-2-3-1or4-1-2-3のどちらにしても3席が試合毎に必要であることに対し、昨季のパフォーマンスで判断する際に一定以上に信用できる戦力がブルーノ,カゼミロ,エリクセン,フレッジの4枚しかおらず、フレッジには放出の噂もあるというところで中盤の補強が絶対的に必要であったのは確か。

 

ただ、クラブとの残り契約期間が1年で、更に直近のシーズンでは慢性的な怪我に苦しみ一説によればグロインペイン症候群の疑いもある、いわば傷物の選手に対し5500万ポンドという高額な移籍金を支払い、尚且つチーム内でも22/23基準ではマルシャルと並び5位タイとなる週給25万ポンドで契約を結ぶというのは冒険に出過ぎている気がしてならない。

 

この週給£250Kという数字はユナイテッドにおいては絶対的な中盤の軸であるブルーノを越える水準であり、2季前までの実績+いくらスリーライオンズのチームメイトが多く関係性の構築に時間がかからなそうというメリットがあったとしても、そもそもセントラルMFとしてどこまでの適性があるのかを含めて個人的には疑問が残る。

 

確かに、BIG6の生え抜きスター選手を獲得出来るというマウンティングにはなるが、コストカットとスカッド整理が最重要課題であるチェルシーに対しわざわざ塩を送るような行為をする必要があるのだろうか?そもそも本当に欲しい中盤のタイプはアンカーをこなせる落ち着きとフィルター能力を有する選手であり、アタッキング・ミッドフィールダーのマウントにそれを望むのは酷だ。

 

乗っ取り報道の出たモイセス・カイセドに全力投球したほうが間違いなくチーム強化に繋がると思うが、ここまでに挙がった獲得候補が軒並みテン・ハフがアヤックス時代にエールディビジでプレーを見る機会があった選手ばかりなので、「どのような特徴を持つ選手」という要望ではなく「具体的な名前」まで指揮官に権限が与えられている可能性が浮上した。

 

必然的に視野が狭くなるのでこの仮説が事実なのだとすればいち早く改善してもらいたいところだが、かといって現状のリクルートメントチームを信頼しきる事も到底無理な話なので、新たなオーナーが就任した後はスタッフの選定と体制改革に是非とも力を入れてもらいたい。

 

 

(状態が戻れば)希少価値の高いプレイメイカ

 

マーケット開幕初期に、当時名前が出ていた選手たちについてスタッツ比較を中心にちょっとした考察をしているが、仮に21/22シーズンのパフォーマンスを取り戻せる場合はブルーノ,エリクセンとハイレベルで使い分けられる強力なプレイメイカーを赤い悪魔が手に入れる事となる。

獲得候補?に対しての考察

irohasesun-fm-foot.hatenablog.com

 

加入が決まりそうなのでもう少し具体的に見ていこう。

 

様々なパスの種類,精度、ボールキャリー&レシーブの計10項目に分けてfbrefのデータベースを参考にマウントのプレイメイカーとしてのレーダーチャートを勝手ながら作成させてもらったが、傾向としてはボールを持ち運ぶ事に対して若干の不安が残る以外には全体的な値が高く、特にシュートやその先の得点に直結するような配球ではプレミアリーグの中でも最上位の能力を有していたと考えていい。

 

一方でロングレンジのキックに関しては試行回数も精度も平凡、恐らくこの分野で違いを作れるタイプでは無さそうなので、現状では昨季のエリクセンが担っていたDeep-Lying Playmakerへの適性はそれほど高くない。

 

広義ではプレイメイカーという括りに入る3選手(ブルーノ,エリクセン,マウント)も、細かく特徴を掴んでいくと微妙に長所短所が異なり、それぞれが最も得意とするシチュエーションにも差が出てくるので、如何にしてチームへ最適化するのかどうかは指揮官及びコーチングスタッフの手腕が問われるところだ。

 

マウントをスターティングラインナップに加える場合、4-2-3-1で考えると直接的なライバルとしてはエリクセンだが、実際のプレースタイルやプレーエリアは多分ブルーノが主戦場にしていたトップ下になる。


実際には4-1-2-3(4-1-4-1)の逆三角形を本格的にメインに据える可能性の方が高そうであるが、いずれにしても現代フットボールにおいて最初のシステムはあくまで参考程度の意味しか持たないので、今度は特定の局面を考えていく。

 

テン・ハフがどう考えているかは知りようもないが、緩いリズムのポゼッションが得意ではなく、ハイリスクな中長距離のパス一発で解決しようとしがちなカゼミロをアンカーのタスクから解放することでビルドアップ時の安定感を高めたいというのが昨季を経て抱く感想。また、アヤックス時代のテン・ハフは後ろの人数を極限まで減らした組み立てを採用していたが、選手の質という意味でリーグ内での相対的な傑出度が違いすぎる点と、それが出来る程のメンバーが揃っていない事から再現は無さそう。

 

3ライン目のマウントに要求されるのは豊富な動き直しと受け手としての信頼感であり、自分でボールを持ち運ばずともリンクアップで貢献してくれれば良いので、先述した不安要素が顕在化する機会はそう多くない。補強に至った理由を推測するに、後は全体的なプレー強度も必須条件になるだろう。