いろ覇のFM新参者~フットボールの虜

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football managerというシミュレーションゲームであれこれやっていきます。気付いたらユナイテッドの事ばかり書いてます

【 #MUNCRY 】ホーム13連勝! 粗末なレフェリングに屈せず

※22/23 イングリッシュプレミアリーグ

マンチェスター・ユナイテッドvsクリスタル・パレス戦の記事です。


アーセナル、マン・シティ、ニューカッスルと試合前の順位表で上にいた3クラブが勝ち点を落とす中、承服できない判定で30分間を1人少ない状態で戦った赤い悪魔は失点を1に留めて勝利を収め、ホームでの公式戦連勝記録を13に伸ばした。

 

 

 

 

【Match Review】

 

Starting lineup

 

ベンチ入りマンチェスター・ユナイテッド
2 Lindelöf, 5 Maguire, 12 Malacia, 15 Sabitzer, 20 Dalot, 22 Heaton, 25 Sancho, 49 Garnacho, 73 Mainoo

クリスタル・パレス
4 Milivojević, 5 Tomkins, 8 Lokonga, 10 Eze, 14 Mateta, 21 Johnstone, 29 Ahamada, 41 Whitworth, 44 Riedewald

 

マン・ユナイテッドはサビツァー、クリスタル・パレスはロコンガと冬のマーケット終盤にローンで獲得した中盤の新戦力がベンチ入り。

ユナイテッドとしてはマルシャルの何度目か数える事も飽きた負傷は手痛いが、相手のキーマン ザハ不在とダロトベンチ入りは心強い。

 

前半

 

ゲーム開始前には65年前の2月6日に発生した飛行機事故、所謂ミュンヘンの悲劇を悼みスタジアム内では1分間の黙とうが行われた。

この試合では両クラブの選手が黒い喪章をつけてプレーする。

Embed from Getty Images  

 

開始から3分、ショーが大外のラッシュフォードに預け、アンダーラップしながらアイェウ-クライン間の狭いスペースに走り込むとラッシュフォードがタイミングよくスルーパスを送り、そこからのクロスはブロックされたが跳ね返りを回収した後のラッシュフォードのキックをウィル・ヒューズが手で叩いてしまいPK。

 

ペナルティキックはブルーノがお馴染みのスキップで冷静にGKの動きを見極めて反対方向へ蹴り込み早くも先制。

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ユナイテッドはエリクセン離脱後最初のゲームとなったフォレストとのカップ戦2ndlegと同じく基本は4-2-3-1、ボール保持で4-1-2-3に移行し、フレッジが一列上がる形。

 

ラッシュフォードが高い位置に留まる際にサイドへスライドしてパスコースを作る等、フレッジは持ち前の運動量を活かした気の利いたプレーで、ビルドアップ分をリチャに請け負ってもらう事で低い位置での信用出来なさを補えるこの使い方はやはり効果的。

Embed from Getty Images  

 

クリスタル・パレスはブロックで守る際にDF-MFのライン間や横のギャップを埋め切れておらず、ユナイテッドの選手にそれを使われて深い位置まで侵入を許し、かといって内に絞り過ぎると今度は大外でウインガーがフリーになってしまうので守→攻のリズムを作る事が出来なかった。

 

ただ、ミカイル・オリーズのプレースキック(この試合ではトリックプレーを多用)からは得点に直結するチャンスを作る事が出来ており、ユナイテッドのセットプレー守備、特にデヘアやワン=ビサカのクロス対応が良くない所を突いて39分にはCKからクリス・リチャーズのゴール前の決定機も。

 

オドソンヌ・エドゥアールはファンベースの評価よりはいい選手だと思いますがボールが供給されず、ジョーダン・アイェウもこのレベルでは凡で左サイドはザハ不在。更にロコンガやアハマダをスカッドに加えた中盤構成もまだ答えが見つかっていない、タイミングに恵まれた所もあったでしょうか。

 

 

後半

 

ハーフタイム明けの交代は無し。

後半も引き続きユナイテッドペースで試合が進んだが、ボール保持でワン=ビサカが高い位置を取った際の右サイドのカバーが十分ではなく、奪われた後にそこにボールを蹴り込まれてカウンターを食らうシーンが出始める。また、ブルーノは近い距離でのパスで相手の足が届く範囲に蹴って複数回ロストとやや不穏な雰囲気を漂わせる。

 

そんな中で自陣右サイドのスローインから計14本のパスを繋ぎゴールまでボールを奪われる事無く届けた追加点の価値は非常に高く、ワン=ビサカやガルナチョ(ヴェフホルストに代わり58分より出場)といったポゼッション時のプレーに課題を持つ選手達が完璧なプレーを成立させた事も今後に大きな弾みとなるだろう。

 

別視点の映像

 

ここまでは順調な経過、しかしそれが一変したのが66分の乱闘。

キッカケはクリスタル・パレス陣内でのユナイテッドのスローインアントニーをシュラップが観客席側へ突き飛ばした事で、両チーム乱れ合う大規模な争いに。

 

一連の争いに対しVARのレッドカードチェックが入り、ヒューズの首に手がかかっているとしてカゼミロに一発退場の処分が下されたが、フレッジに喉輪締めを行ったジョーダン・アイェウには何故かカードが出ず。

 様々なアングルからの映像を精査すると、カゼミロはシャツを掴んだ事が主体でむしろ初めから顔面を狙うアイェウの方が遥かに悪質に見えるが……

 

また、争いごとが大きくなる前に止めに入る意思が無い主審Andre Marrinerの姿勢も甚だ疑問であり、物事を全体を見ずに1場面のみを切り抜いた末の判定自体も納得いかない部分が多い。 

 

1人少なくなった後のユナイテッドはカゼミロの所にブルーノを据え、4-4-1で守っていたがガルナチョのプレスバックが緩く、ポジショニングにもまだ課題が残る左サイドやリトリートが得意ではない中盤もあって危険なシーンを何度も作られる。

 

 不利の要因であるシュラップにセットプレーから決められた所も含め、正直に言えばこの辺りは怒りで冷静に試合を見ていられなかった。

 

デッドラインデーに加わったマルセル・サビツァーはセントラルMFとしてデビュー。

コンタクトプレーでのボディバランスの強さ、トランジションの早さはイングランドでも問題なく通用し、適応能力の高さを発揮した。プレイメーカー色の強いエリクセンの代役をそのまま求める場合は未知数だが、DM適性も十分あるだろう。

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終盤、マグワイアとリンデロフを投入し5-4ブロックで守るようになってからはようやく守備が安定し、サビツァーのクリーンなタックルから3点目に直結するビッグチャンスもあったがMarrnerは何故か笛を吹いて試合を止める。

ハッキリ言ってカゼミロの件以上に訳が分かりません。

 

ATは7分⁉(cv:本田) 

更にそれを越えてゲームが続きましたが、リチャを中心に最後の所で相手の猛攻を防ぎ続けて何とか逃げ切りに成功。

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データ

 

Standard


最終的なスタッツはイーブンに近いところまでクリスタル・パレスが戻したが、11人同士で戦っていた時の内容は明らかにマンチェスター・ユナイテッドが上回っており、特に前半は相手に2本しかシュートを許しておらず、特にオープンプレーでは盤石と言ってもいいものだった。

 

Embed from Getty Images  

クリスタル・パレスはほとんどの攻撃でオリーズを経由しており、元々右に流れる傾向のある彼を初めからRWに置き、個でタメを作れるエゼを最初から起用したほうが良かったのではないかと相手目線では感じました。

 また、繋ぐフットボールを志向するのであればクラインとミッチェルの両翼では限界があるとも。

 

 

xG

 

参照:

Manchester United 2 - 1 Crystal Palace (February 04 2023) | EPL | 2022/2023 | xG | Understat.com

最終的なxGは2.07-1.38。

xGはあくまでシュートに対しての得点期待値なので、1人少なくなった後もその手前でクロスやパスをブロックし続けたマン・ユナイテッドは実際の展開程相手のスコアを積み重ねさせませんでした。

 

あとがき


カゼミロアンカーのフレッジ-ブルーノ8番という逆三角形にはかなり好感触があったので、完成度を高めていこうというこのタイミングでの3試合BANは痛手。

 

どうやら異議申し立てを行わない雰囲気なので、リーズ戦2試合及びレスター戦はリンデロフをそのまま底に当てはめて今のシステムを継続させるのか、或いはBox-to-Box色になりそうなFred-Sabitzerの2DMで行くのか、テン・ハフの決断に注目。

(勿論メイヌーが英雄になってくれてもOKです)